sign over

句動詞英検2級B2TOEIC ★★★TOEIC 700点目標

発音

/saɪn ˈoʊvər/

sign OVER

💡 「サイン」は「サイ」を長く発音し、「オーバー」は最初の「オ」を強く発音します。全体として、'over' の方に強いアクセントが置かれます。

使用情報

フォーマリティ:中立
頻度:よく使われる
使用場面:
ビジネス法律金融不動産日常会話政府・行政家族・人間関係

構成単語

意味

署名によって(財産、権利、所有権などを)譲渡する、名義変更する。

"To officially transfer ownership, rights, or property to another person or entity by signing a document."

💡 ニュアンス・使い方

この意味での「sign over」は、法的拘束力のある文書に署名することで、自分の所有する財産、権利、名義などを他者に正式に譲り渡す行為を指します。不動産、車両、銀行口座、契約、著作権など、様々なものが対象となりえます。この表現は比較的フォーマルで、特に法律、ビジネス、金融、不動産といった文脈で頻繁に用いられます。個人の財産を家族に譲渡する際など、日常会話で法的な手続きに言及する際にも使われますが、その場合でも行為の重要性や公式さが伝わります。自身の所有物を手放すという客観的な事実を述べる際に使われ、感情的なニュアンスは薄いです。

例文

He had to sign over his car to his ex-wife as part of the divorce settlement.

カジュアル

彼は離婚調停の一部として、車を元妻に名義変更しなければなりませんでした。

My parents decided to sign over the house to me when they retired.

カジュアル

両親は引退する際に、家を私に譲渡することに決めました。

You need to sign over the title deed to complete the property transfer.

ビジネス

不動産譲渡を完了するには、権利証に署名して譲渡する必要があります。

The artist agreed to sign over the full copyright of his work to the publisher.

ビジネス

その芸術家は、自身の作品の全著作権を出版社に譲渡することに同意しました。

She signed over her shares in the company to her business partner.

ビジネス

彼女は会社の株式をビジネスパートナーに譲渡しました。

The donor legally signed over a significant portion of his estate to the charitable foundation.

フォーマル

寄付者は、自身の財産のかなりの部分を慈善財団に法的に譲渡しました。

After declaring bankruptcy, he had to sign over all his assets to the creditors.

フォーマル

破産を宣言した後、彼はすべての資産を債権者に譲渡しなければなりませんでした。

I need to sign over this bank account to my daughter.

カジュアル

この銀行口座を娘に名義変更する必要があります。

The government might ask you to sign over your land for public works.

ビジネス

政府は公共事業のためにあなたの土地の譲渡を求めるかもしれません。

Make sure you understand the terms before you sign over any rights.

カジュアル

権利を譲渡する前に、条件を確実に理解してください。

(口語的・比喩的に)完全に制御や主導権を譲り渡す、諦めて全面的に任せる。

"(Informal/Figurative) To completely relinquish control or authority to someone else, often out of surrender, trust, or a desire to avoid further involvement."

💡 ニュアンス・使い方

この意味での「sign over」は、物理的な署名を伴わない比喩的な用法です。特定の状況、プロジェクト、または決定に関して、自分の支配権や主導権を完全に他者に譲り渡し、全面的に任せることを表現します。しばしば、もう自分ではどうしようもないという諦めや、相手に対する強い信頼、あるいは責任を回避したい気持ちが含まれることがあります。主に口語で使われ、ビジネスの場でも比較的カジュアルな文脈でのみ使用されます。公式文書には不向きです。

例文

I'm so tired of arguing about this; I'm just going to sign over the decision to you.

カジュアル

これ以上議論するのはもう疲れたよ。その決定は君に全面的に任せるよ。

We basically signed over the planning of the whole event to Sarah, she's so good at it.

カジュアル

私たちは実質的にイベント全体の計画をサラに一任しました。彼女は本当に得意だから。

The coach just signed over the play-calling to the star quarterback in the fourth quarter.

カジュアル

コーチは第4クォーターでプレイコールをスタークォーターバックに全面的に任せた。

After several attempts, I just signed over the difficult task to my colleague.

カジュアル

何度か試した後、その難しいタスクは同僚に完全に任せました。

My boss pretty much signs over all the social media management to me.

カジュアル

私の上司は、ソーシャルメディアの管理をほぼ全て私に任せています。

For this specific project, we've decided to sign over complete creative control to the design team.

ビジネス

この特定のプロジェクトについては、デザインチームに全面的なクリエイティブな管理権を委任することにしました。

If you're willing to sign over leadership to me, I can streamline the process.

ビジネス

もし私にリーダーシップを任せてくれるなら、プロセスを効率化できます。

類似表現との違い

transfer中立

`transfer` は「移す」「譲渡する」という一般的な行為を指し、物理的な移動からデータ転送まで幅広く使われます。`sign over` は「署名という行為を通じて」譲渡するという具体的な手段と、法的な所有権や権利の移転を特に強調します。`transfer` は法的拘束力のある文書を伴わない場合もありますが、`sign over` は常に書面による正式な手続きを伴います。

hand over中立

`hand over` は「手渡す」「引き渡す」という意味で、物理的なもの(鍵、書類など)を渡す場合や、責任、権限を引き継ぐ場合に使われます。`sign over` が「署名による正式な譲渡」を強調するのに対し、`hand over` は必ずしも署名を伴わず、より口語的で、非公式な引き渡しにも使えます。法的・公式な文脈では `sign over` の方が適切です。

cedeフォーマル

`cede` は「(領土、権利などを)譲り渡す」「割譲する」という意味で、非常にフォーマルで、特に国家間や国際関係、または重要な権利や権力の放棄といった文脈で用いられます。`sign over` も正式な譲渡ですが、`cede` はより大規模かつ政治的な意味合いが強く、日常的な財産譲渡には通常使いません。

assign中立

`assign` は「割り当てる」「譲渡する」という意味で、特に仕事、任務、役割などを割り当てる際に使われます。また、権利(例: 契約上の権利、著作権)を譲渡する際にも使われますが、`sign over` ほど「署名による行為」が強調されるわけではありません。`assign` は権利の譲渡の事実を述べ、`sign over` はその手続きを強調します。

学習のコツ

  • 💡「sign over」は、財産や権利を『署名によって手放す・譲渡する』というニュアンスが強い表現です。
  • 💡特に、不動産、車両、知的財産権などの法的・金銭的な文脈で頻繁に使われます。
  • 💡目的語は『sign』と『over』の間に入れることも、後に置くことも可能です(例: sign the house over / sign over the house)。
  • 💡比喩的な意味では、『もうどうしようもないから相手に全て任せる』という諦めや信頼の気持ちを表すことがあります。

対話例

家族間での不動産譲渡について話しています。

A:

Are you planning to sign over the apartment to your son soon?

近いうちに息子さんにアパートの名義変更をする予定ですか?

B:

Yes, we're meeting with the lawyer next week to finalize the paperwork and sign it over.

はい、来週弁護士に会って書類を最終確認し、名義変更の手続きを完了させます。

プロジェクトの責任範囲について話し合っています。

A:

I'm a bit overwhelmed with this part of the project. Do you think I should just sign over the lead to someone else?

このプロジェクトの部分で少し圧倒されています。いっそリーダーの役割を誰かに任せるべきでしょうか?

B:

If you trust them to handle it, then go ahead. Sometimes it's better to sign over control than to struggle alone.

彼らがそれを処理できると信頼するなら、そうした方がいいですよ。一人で苦しむよりは、コントロールを任せる方が良いこともあります。

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