gross negligence
発音
/ɡroʊs ˈnɛɡlɪdʒəns/
gross NEG-li-gence
💡 「gross」は「グロウス」と発音し、「negligence」は「ネグリジェンス」のように発音します。特に「neg」の部分を強く発音しましょう。
使用情報
構成単語
意味
法的責任を問われるほどの、著しく注意を欠いた行為や不作為、重大な過失。通常の注意義務を著しく逸脱した状態を指します。
"A serious and reckless disregard for the safety or rights of others, or a complete lack of care that is worse than ordinary negligence, often resulting in legal liability."
💡 ニュアンス・使い方
このフレーズは、主に法律、契約、保険、医療などの専門的な文脈で用いられます。例えば、訴訟、契約違反、業務上の責任問題、医療過誤、事故調査などの議論で登場します。日常会話で使うことはほとんどありません。故意ではないものの、極めて不注意で責任が重いという非難や、法的責任を追及する意図を含みます。通常の「不注意」や「過失」よりもはるかに深刻な状況を指し、強い非難のニュアンスがあります。非常にフォーマルな表現であり、専門用語として位置づけられます。ネイティブスピーカーでも、法律やビジネスの専門家でない限り、日常的に使う表現ではありません。聞けば意味は理解できますが、強い法的含みがあると感じます。一般的な不注意を指す場合は "carelessness" や "negligence" を使います。
例文
The company was found liable for gross negligence in the incident.
その会社はその事件において重大な過失の責任を負うと判断されました。
Such a blatant disregard for safety constitutes gross negligence.
そのような露骨な安全軽視は、重大な過失に該当します。
The contract specifies that gross negligence will result in immediate termination.
契約書には、重大な過失があった場合、即座に契約解除となる旨が明記されています。
Accusations of gross negligence can severely damage a firm's reputation.
重大な過失の告発は、企業の評判に甚大な損害を与える可能性があります。
The engineer's failure to check the critical safety system was an act of gross negligence.
重要な安全システムを確認しなかったそのエンジニアの怠慢は、重大な過失行為でした。
The doctor's actions were investigated for possible gross negligence leading to the patient's complications.
その医師の行為は、患者の合併症につながった可能性のある重大な過失として調査されました。
It's hard to believe this wasn't gross negligence, considering the clear warnings.
明確な警告があったことを考えると、これが重大な過失ではないとは信じがたいです。
The auditor found evidence of gross negligence in the financial reporting.
監査人は、財務報告書に重大な過失の証拠を発見しました。
The insurance policy does not cover damages caused by gross negligence.
この保険契約は、重大な過失によって引き起こされた損害は補償しません。
Proving gross negligence can be challenging in legal proceedings.
訴訟において重大な過失を証明することは困難な場合があります。
The incident highlights the severe consequences of gross negligence in workplace safety.
その事故は、職場の安全における重大な過失の深刻な結果を浮き彫りにしています。
The court ruled that the landlord was guilty of gross negligence for failing to maintain the building properly.
裁判所は、建物の適切な維持管理を怠った家主が重大な過失の責任を負うとの判決を下しました。
類似表現との違い
「ordinary negligence」は「通常の過失」を意味し、一般的な注意義務を怠った結果生じる過失です。「gross negligence」が通常の過失を著しく上回る、悪質な不注意であるのに対し、「ordinary negligence」はより軽度で、誰もが犯しうる不注意を指します。法的責任の度合いも異なります。
「recklessness」は「無謀、向こう見ず」という意味で、結果を予見できたにもかかわらず、あえて危険な行為に及んだ状態を指します。意図的に危険を冒すニュアンスが強く、「gross negligence」はそこまでの意図はなくても、極端な不注意が原因である点で異なります。法的文脈では関連性が高いですが、ニュアンスに違いがあります。
「willful misconduct」は「故意の不正行為」を意味し、悪意を持って損害を与えようとする意図が明確に存在する場合に使われます。「gross negligence」は意図的な悪意は通常含まれず、あくまで極度の不注意によるものですが、「willful misconduct」は明確な悪意がある点で大きく異なります。法的責任もより重くなります。
よくある間違い
「great」も「大きな」という意味ですが、法的な文脈で「重大な過失」を指す場合は、専門用語として「gross negligence」が定着しています。「great negligence」はネイティブには不自然に聞こえます。
「gross negligence」は非常に深刻な法的意味合いを持つため、友人の誕生日を忘れるといった個人的な、比較的軽い過失には使いません。日常的な不注意には "carelessness" や "oversight" などが適切です。
学習のコツ
- 💡法律、ビジネス、契約といったフォーマルな文脈で使われる専門用語と理解しましょう。
- 💡「gross」は「ひどい」「重大な」という意味で、単なる「negligence」(過失)よりも深刻度が高いことを覚えましょう。
- 💡日常会話で「不注意」や「うっかりミス」を表現する際には使わないよう注意が必要です。
- 💡「willful misconduct(故意の不正行為)」とは異なり、意図的な悪意はないが極めて不注意な状態を指します。
- 💡文脈によっては、"recklessness" (無謀) とも関連が深く、程度の差があることを理解しておくと良いでしょう。
対話例
企業法務担当者間の会議での議論
A:
The latest audit report suggests that the project manager's oversight may amount to gross negligence.
最新の監査報告書によると、プロジェクトマネージャーの見落としは重大な過失に相当するかもしれません。
B:
If that's the case, we'll have to consider serious disciplinary action and potential legal ramifications.
もしそうであれば、私たちは深刻な懲戒処分と潜在的な法的影響を考慮しなければなりません。
保険会社とクライアント(法律顧問)間の会話
A:
Our investigation concluded that the claim falls under the exclusion for gross negligence.
当社の調査の結果、その請求は重大な過失による免責条項に該当すると判断されました。
B:
We dispute that finding. We believe it was an unfortunate accident, not a case of gross negligence.
我々はその調査結果に異議を唱えます。それは不運な事故であり、重大な過失の事例ではないと考えます。
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