ordinary negligence
発音
/ˈɔːrdəneri ˈneɡlɪdʒəns/
OR-di-nary NEG-li-gence
💡 「オーディナリー」は「オー」に強勢を置き、dは軽い「ラ」のような音になることがあります。「ネグリジェンス」は「ネ」に強勢を置き、「グリジェンス」と続きます。全体的にフォーマルで、専門用語らしい響きです。
使用情報
構成単語
意味
通常の過失、一般過失。法的な文脈で、合理的な人が同等の状況下で払うであろう注意を怠ったことにより発生する過失。重過失(gross negligence)よりも軽い程度の過失を指します。
"A failure to exercise the degree of care that a reasonably prudent person would have exercised under the same circumstances; a less severe form of negligence than gross negligence, typically used in legal contexts."
💡 ニュアンス・使い方
このフレーズは主に法律、特に不法行為法や契約法、保険法の分野で使用される専門用語です。日常会話で使われることはほとんどなく、非常にフォーマルで堅い表現です。 「通常の過失」という日本語訳が示す通り、極端な不注意や悪意があるわけではなく、一般的な注意義務を怠った結果として生じる過失を意味します。これは「重過失(gross negligence)」と対比して用いられることが多く、過失の程度によって法的責任や損害賠償額が変わる可能性があるため、この区別は極めて重要です。 ネイティブは、このフレーズを聞くとすぐに法律や訴訟、責任といった文脈を連想します。一般の人が「ちょっとした不注意」という意味でカジュアルに使う言葉ではないという認識です。
例文
The court determined that the accident was a result of ordinary negligence, not gross negligence.
裁判所は、その事故が重過失ではなく通常の過失の結果であると判断しました。
Employers have a duty to protect their employees from harm caused by ordinary negligence.
雇用主には、通常の過失によって引き起こされる危害から従業員を保護する義務があります。
Standard insurance policies typically cover damages arising from ordinary negligence.
標準的な保険契約は、通常、通常の過失から生じる損害を補償します。
Failing to replace a worn tire could be considered ordinary negligence if it leads to an accident.
摩耗したタイヤを交換しなかったことが事故につながった場合、それは通常の過失と見なされる可能性があります。
The legal standard for ordinary negligence varies slightly depending on the jurisdiction.
通常の過失に関する法的基準は、管轄区域によってわずかに異なります。
In many jurisdictions, a plaintiff must prove ordinary negligence to win a personal injury lawsuit.
多くの法域では、原告が人身傷害訴訟で勝訴するためには、通常の過失を証明する必要があります。
The firm's liability clause covered instances of ordinary negligence but excluded gross misconduct.
その会社の賠償責任条項は通常の過失の事例を対象としましたが、重大な不正行為は除外しました。
Distinguishing between ordinary and gross negligence is crucial in tort law.
通常の過失と重過失を区別することは、不法行為法において非常に重要です。
The jury found the defendant liable for ordinary negligence, leading to a compensatory damages award.
陪審は被告が通常の過失に責任があると認定し、補償的損害賠償の裁定を下しました。
Even a slight deviation from the standard of care can constitute ordinary negligence.
注意基準からのわずかな逸脱でさえ、通常の過失を構成し得ます。
類似表現との違い
「重過失」を意味し、「ordinary negligence(通常の過失)」よりも故意に近い、極めて不注意な行動や著しい注意義務の怠慢を指します。法的な責任や罰則が通常の過失よりも重くなる場合が多いです。
「有責過失」を意味し、通常は法的に責任を問われるべき過失を指します。「ordinary negligence」と同義で使われることもありますが、より「罪を問われるべき過失」というニュアンスが強いです。
「寄与過失」を意味し、被害者自身にも損害発生に対する過失があった場合に用いられます。この場合、加害者の責任が軽減されることがあります。「ordinary negligence」は加害者の過失の程度を指すのに対し、こちらは被害者の過失を指します。
「単なる過失」という意味で、「ordinary negligence」とほぼ同義で使われます。法的な文脈では「ordinary negligence」の方が一般的ですが、「simple negligence」も同様に、重過失ではない一般的な注意義務の怠慢を指します。
よくある間違い
「一般的な」という意味でcommonを使いたくなるかもしれませんが、法律用語としては「ordinary negligence」が定着しています。「common」はより一般的な「よくある」という意味合いが強くなります。
英語では通常、形容詞は名詞の前に置かれます。「過失」という名詞を修飾する形容詞「ordinary」は、「negligence」の前に置くのが正しい語順です。
「ordinary negligence」は専門的な法律用語であり、日常会話で「うっかりミス」のような軽い意味で使うと、場違いで不自然に聞こえます。常にそのフォーマルかつ専門的な性質を意識して使用しましょう。
学習のコツ
- 💡「ordinary negligence」は「通常の過失」を意味する専門的な法律用語であることを認識し、使用する場面を選びましょう。
- 💡「重過失」を意味する「gross negligence」との対比で覚えると、両者の意味とニュアンスの違いがより明確になります。
- 💡このフレーズは主に法律文書、ビジネス契約書、学術論文、法的な議論などで使用され、日常会話には適しません。
- 💡法律ドラマ、ドキュメンタリー、ニュース記事などで使用例を探すと、具体的な文脈が理解しやすくなります。
- 💡関連する法律用語(例:breach of duty, standard of care, liabilityなど)と合わせて学習すると、理解が深まります。
対話例
法律事務所での訴訟に関する打ち合わせ
A:
Based on the evidence, do you think we can prove ordinary negligence in this case?
証拠に基づくと、このケースで通常の過失を証明できると思いますか?
B:
Yes, I believe the defendant failed to exercise reasonable care, which constitutes ordinary negligence under these circumstances.
はい、被告が合理的な注意を怠ったと判断され、それがこれらの状況下における通常の過失に該当すると考えます。
企業の法務部でのリスク評価会議
A:
What level of liability are we facing if this incident is classified as ordinary negligence?
もしこの件が通常の過失に分類された場合、どの程度の賠償責任を負うことになりますか?
B:
Our insurance policy covers damages resulting from ordinary negligence up to a certain limit. We need to review the policy details.
当社の保険契約は、通常の過失から生じる損害を一定限度までカバーしています。保険の詳細を再確認する必要がありますね。
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