transfer authority
発音
/trænsfɜːr əˈθɔːrəti/
transFER auTHORity
💡 「transfer」の 'sfer' 部分と、「authority」の 'thor' 部分に強勢が置かれます。特に「authority」は『オォーサラティ』のように発音され、'th'の音は舌を軽く噛むようにして発音します。
使用情報
構成単語
意味
（権限・権威を）移譲する、移管する
"To officially move the power or right to do something from one person, group, or organization to another."
💡 ニュアンス・使い方
このフレーズは、ある個人、組織、あるいは機関が持っていた特定の権限や権能を、別の個人、組織、機関に正式に「譲り渡す」行為を指します。単に仕事やタスクを「委任する（delegate）」とは異なり、その仕事を行うための正当な権利そのものが移るという、より恒久的で公式なニュアンスを含みます。主にビジネス、法律、政治、行政といったフォーマルな文脈で用いられ、カジュアルな日常会話で使うと非常に不自然に聞こえます。移譲のプロセスには、しばしば法的な手続きや公式な決定が伴います。
例文
The CEO decided to transfer authority for digital transformation to the new division head.
CEOはデジタル変革の権限を新部門長に移譲することを決定しました。
Parliament will vote on a bill to transfer authority over public lands from the central government to local municipalities.
議会は、公共用地の権限を中央政府から地方自治体に移管する法案について採決する予定です。
Upon his retirement, the founder will officially transfer authority to his successor.
創設者は引退時に、正式に後継者に権限を移譲します。
The board moved to transfer authority for project approval to the executive committee.
取締役会は、プロジェクト承認の権限を執行委員会に移管することを決定しました。
In the event of the president's incapacitation, the constitution outlines procedures to transfer authority to the vice president.
大統領が無能力になった場合、憲法は大統領の権限を副大統領に移譲する手続きを規定しています。
The company aims to transfer authority for regional operations to local management teams.
その企業は、地域運営の権限を現地の経営陣に移譲することを目指しています。
A special decree was issued to transfer authority for emergency relief efforts to the military.
緊急救援活動の権限を軍に移管するための特別布告が発令されました。
The new organizational structure will transfer authority for product development to each product line manager.
新しい組織構造では、製品開発の権限が各製品ラインマネージャーに移譲されます。
The agreement specifies the conditions under which the regulatory authority can transfer authority to a third-party auditor.
その合意は、規制当局が第三者監査人に権限を移譲できる条件を明記しています。
We need a clear process to transfer authority when leadership changes.
リーダーシップが交代する際に、権限を移譲するための明確なプロセスが必要です。
類似表現との違い
「delegate authority」は、多くの場合、特定のタスクや決定に対する権限を一時的または部分的に「委任する」ことを意味します。最終的な責任は元の権限者にとどまることが多いです。一方、「transfer authority」は、権限そのものが完全に、あるいは恒久的に別の主体に移るニュアンスが強いです。
「vest authority」は、法律や規定に基づいて正式に権限を「付与する」あるいは「帰属させる」ことを意味します。より受動的で、既存の法的枠組みや規則によって権限がどこに属するかが定められる、という公式な響きがあります。「transfer authority」は能動的に権限を「移す」行為に焦点を当てます。
「confer authority」も権限を「授与する」という公式な意味で使われますが、「議論して与える」「協議の上で授ける」といった含意も持ちうる表現です。通常、上位の機関や人物が下位の者に対して権限を与える際に用いられます。法的・儀式的なニュアンスが強い点で「transfer authority」と共通しますが、より「与える」という行為に焦点を当てます。
「hand over power」は、「権力」というより広範で政治的な意味合いが強く、通常は支配的な地位や統治権の移譲を指します。「transfer authority」は合法性や正当性に基づく特定の「権限」に焦点を当てますが、「power」はより広い意味での支配力や影響力を指すため、より劇的な文脈（政権交代など）で使われます。
よくある間違い
「power」と「authority」は似ていますが、異なるニュアンスを持ちます。「authority」は合法性や正当性に基づく「権限」を指し、多くの場合、特定の役割や役職に伴います。「power」は「力」全般を指し、より広範な影響力や支配力を意味します。特定の職務上の権限を移す場合は「authority」が適切です。
「authority」は不可算名詞として「権限」「権威」の意味で使われることが多いため、通常は冠詞の 'an' を付けません。特定の「機関」や「当局」を指す場合は可算名詞になり 'an authority' とも言えますが、「権限を移す」文脈では不適切です。
権限の対象を 'for' で示し、権限の移譲先を 'to' で示します。'for' と 'to' が連続して使われることは通常ありません。
学習のコツ
- 💡「transfer authority」は非常にフォーマルな表現であり、ビジネス、法律、政治、行政などの公式な文脈でのみ使用するようにしましょう。
- 💡「to [誰々/どの組織に]」という形で移譲先を明示することが一般的です。
- 💡単なる業務の「委任（delegate）」とは異なり、正当な権能そのものが移るという強いニュアンスがあることを理解しましょう。
- 💡英語ニュースやビジネス記事などで頻繁に登場するので、文脈と共に学習すると理解が深まります。
対話例
役員会議における組織改編の議論
A:
Regarding the proposed organizational restructuring, how do we plan to transfer authority for faster decision-making?
提案されている組織再編に関して、より迅速な意思決定のために、どのように権限を移譲する予定ですか？
B:
Our plan is to transfer authority for budget approval directly to the department heads, streamlining the process significantly.
私たちの計画では、予算承認の権限を直接部門長に移譲し、プロセスを大幅に効率化します。
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