cost-benefit-analysis
発音
/ˌkɔstˌbɛnəfɪt əˈnæləsɪs/
cost-BEN-efit a-NAL-y-sis
💡 「コスト（cost）」と「ベネフィット（benefit）」にも弱めの強勢があり、最後に「アナリシス（analysis）」の「ナ」に最も強い強勢が来ます。全体的に長めの単語なので、各音節をはっきりと発音することを意識しましょう。
使用情報
構成単語
意味
費用便益分析。あるプロジェクト、政策、または決定がもたらす費用と便益（利益）を定量的に比較し、その妥当性や経済的合理性を評価する手法。
"A systematic process for calculating and comparing the benefits and costs of a project, decision, or government policy. It's used to determine if the monetary and non-monetary benefits outweigh the costs and if the investment is worthwhile."
💡 ニュアンス・使い方
このフレーズは、主にビジネス、経済学、公共政策、プロジェクト管理などの専門分野で用いられます。新しい投資、事業の拡大、公共事業の実施、政策変更などの際に、その判断が経済的に合理的であるかを客観的に評価するために不可欠なプロセスです。感情的な判断ではなく、データに基づいた論理的な意思決定を重視する姿勢を表します。非常にフォーマルな表現であり、日常会話で使われることはほとんどありません。この言葉を使うことで、聞き手や読者は、話者が対象を深く理解し、論理的かつ分析的に物事を捉えているという専門的な印象を受けます。
例文
The company conducted a comprehensive cost-benefit analysis before investing in new machinery.
その会社は新しい機械に投資する前に、包括的な費用便益分析を実施しました。
A thorough cost-benefit analysis is essential for evaluating the feasibility of large-scale infrastructure projects.
大規模なインフラプロジェクトの実現可能性を評価するには、徹底的な費用便益分析が不可欠です。
Our cost-benefit analysis indicated that the new software would significantly improve operational efficiency.
当社の費用便益分析は、新しいソフトウェアが業務効率を大幅に改善することを示しました。
Policymakers often rely on cost-benefit analyses to justify public spending initiatives.
政策立案者は、公共支出の取り組みを正当化するために費用便益分析に頼ることがよくあります。
The initial cost-benefit analysis showed a positive return on investment within three years.
初期の費用便益分析では、3年以内にプラスの投資収益率が見られました。
Critics argue that cost-benefit analyses sometimes fail to adequately account for environmental and social impacts.
批評家たちは、費用便益分析が環境的・社会的影響を十分に考慮できていない場合があると主張しています。
We need to perform a detailed cost-benefit analysis before launching this new product line.
この新製品ラインを発売する前に、詳細な費用便益分析を行う必要があります。
The government commissioned an independent cost-benefit analysis for the proposed high-speed rail line.
政府は、提案されている高速鉄道計画について独立した費用便益分析を依頼しました。
Management reviewed the cost-benefit analysis and subsequently approved the project.
経営陣は費用便益分析を確認し、その後プロジェクトを承認しました。
Without a robust cost-benefit analysis, decision-making can be purely speculative.
強固な費用便益分析がなければ、意思決定は単なる推測になりかねません。
類似表現との違い
Return on Investment (ROI)は、特定の投資から得られる金銭的なリターンに焦点を当てた指標です。費用便益分析は、ROIを算出する手法の一部とも言えますが、ROIが金銭的価値を重視するのに対し、費用便益分析は金銭的価値に換算できない便益（例：環境改善、社会貢献など）も考慮に入れる場合があります。
Feasibility Study（実現可能性調査）は、プロジェクトが技術的、経済的、法的、運用的に実現可能かどうかを多角的に評価する広範な調査です。費用便益分析は、その経済的側面の一部として組み込まれることが多く、フィージビリティスタディ全体の中の一つの重要なツールとして位置づけられます。
費用対効果分析（Cost-Effectiveness Analysis）は、複数の代替案の中から、最も費用対効果が高いものを選ぶ際に用いられます。費用便益分析が費用と便益の両方を金銭的価値に換算して比較するのに対し、費用対効果分析は、得られる効果の単位あたりの費用を比較するもので、便益を必ずしも金銭に換算しない点で異なります。
よくある間違い
このフレーズは3つの単語が一体となって1つの概念を形成するため、通常はハイフンで繋がれて複合語として使われます。ハイフンがないと「費用の便益分析」のように意味が曖昧になる可能性があります。
"benefit"は「便益」という意味の形容詞的に使われているため、通常は単数形を使います。複数の便益を指す場合でも、この複合語の形では単数形が一般的です。
学習のコツ
- 💡ビジネスや経済の専門用語として、一つの単語のように覚えておきましょう。
- 💡略語のCBAもよく使われますが、初めのうちは正式名称で発音・記述することをおすすめします。
- 💡主にプロジェクトや政策の評価、意思決定の文脈で用いられます。
- 💡名詞としてだけでなく、「行う」「実施する」などの動詞（conduct, perform, carry out）と組み合わせて使われることが多いです。
対話例
新規プロジェクトの評価について会議で話している。
A:
We need to conduct a thorough cost-benefit analysis for the proposed expansion project.
提案されている拡張プロジェクトについて、徹底的な費用便益分析を実施する必要があります。
B:
Absolutely. We should ensure the long-term benefits clearly outweigh the initial costs and potential risks.
全くその通りです。長期的な便益が初期費用と潜在的なリスクを明確に上回ることを確認すべきです。
政府の新しい政策について議論している。
A:
Has the government released the cost-benefit analysis for the new environmental policy?
政府は新しい環境政策に関する費用便益分析を公表しましたか？
B:
Not yet, but preliminary reports suggest it will involve significant upfront costs for substantial long-term gains.
まだです。しかし、予備報告によると、かなりの初期費用がかかるものの、長期的に見て大きな利益をもたらすとのことです。
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