1. シャドーイング
シャドーイングは、聞こえてくる英語を即座に追いかけて発音する練習法です。リスニング力向上に最も効果的な方法の一つとされています。
シャドーイングの手順 1. まず音声を聞いて内容を把握する 2. スクリプトを見ながらシャドーイング 3. スクリプトを見ずにシャドーイング 4. 録音して自分の発音をチェック
ポイント - 最初は0.8倍速から始める - 意味を考えながら発音する - 毎日15分でも継続する
シャドーイングを続けると、英語のリズムやイントネーションが自然と身につきます。
2. ディクテーション
ディクテーションは、聞こえた英語を書き取る練習です。自分が聞き取れていない音を明確に把握できます。
ディクテーションの手順 1. 1文ずつ音声を聞く 2. 聞こえたとおりに書き取る 3. スクリプトと照らし合わせる 4. 聞き取れなかった箇所を分析
聞き取れなかった部分は、「音の連結（リンキング）」「音の脱落（リダクション）」「弱形」のどれに該当するか分析すると効果的です。
3. 音の連結・脱落を学ぶ
英語が聞き取れない大きな原因の一つが「音の変化」です。ネイティブは単語を一つ一つ区切って発音しません。
よくある音の変化 - 連結（Linking）: "an apple" → "アナポー" - 脱落（Elision）: "good morning" → "グッモーニン" - 弱形: "to" → "トゥ" or "タ" - フラッピング: "water" → "ワラー"（アメリカ英語）
これらのルールを知っているだけで、聞き取りやすさが大きく変わります。TOEICやビジネス英語でよく使われるフレーズを中心に学習しましょう。
4. 多聴（Extensive Listening）
多聴は、自分のレベルより少し易しい英語をたくさん聞く練習です。量をこなすことで、英語の音に慣れていきます。
多聴のコツ - 70%以上理解できる素材を選ぶ - 通勤中、家事中など隙間時間を活用 - 興味のあるトピックを選ぶ - 完璧に聞き取ろうとしない
おすすめの素材: - 英語学習者向けのポッドキャスト - 字幕付きの海外ドラマ - TED Talks（スクリプト付き） - 英語ニュース（VOA Learning English等）
5. 効果的な練習の組み合わせ
最も効果的なのは、複数の練習法を組み合わせることです。
おすすめの1日の学習メニュー（30分） - シャドーイング: 10分 - ディクテーション: 10分 - 多聴: 10分
週単位のサイクル - 月〜金: 上記メニューを実践 - 土: TOEICリスニング問題を時間を計って解く - 日: 洋画や海外ドラマを英語字幕で視聴
インプットとアウトプットをバランスよく行うことが上達の鍵です。