secular society
発音
/ˌsɛkjələr səˈsaɪəti/
SEClular soCIety
💡 「secular(セキュラー)」と「society(ソサイエティ)」とそれぞれ発音し、「society」の「サイ」を最も強く発音します。「secular」の「セ」にも副次的なアクセントがあります。全体的にフォーマルな印象を与えるよう、はっきりと発音しましょう。
使用情報
構成単語
意味
宗教が政治や公共生活において支配的な影響力を持たず、多様な価値観や信条が尊重され、非宗教的な原則に基づいて運営される社会。
"A society in which religious institutions and beliefs do not hold a dominant or controlling influence over political, social, or educational matters, and where public life is largely governed by non-religious principles."
💡 ニュアンス・使い方
このフレーズは、主に政治、社会学、哲学、歴史、法学などの学術的・専門的な文脈で用いられます。宗教と国家の分離(政教分離)や、個人の信仰の自由が保障されている状態を指し、特定の宗教が国家の法や教育、公共政策を決定する主要な要因とならない社会のあり方を表現します。 日常会話で頻繁に使う表現ではなく、より客観的かつフォーマルな議論の場で使用される傾向があります。ネイティブは、この言葉を聞くと、多文化共生、宗教的寛容、言論の自由といった概念を連想することが多いでしょう。感情を込めるというよりは、分析的・説明的なトーンで使われます。
例文
The separation of church and state is a fundamental characteristic of a secular society.
政教分離は、世俗社会の基本的な特徴です。
Many Western nations strive to maintain the principles of a secular society in their governance.
多くの西欧諸国は、統治において世俗社会の原則を維持するよう努めています。
Promoting religious tolerance is essential for a truly secular society to thrive.
真に世俗的な社会が繁栄するためには、宗教的寛容を促進することが不可欠です。
In a secular society, individuals are free to practice any religion or no religion at all.
世俗社会では、個人はどのような宗教も信仰できますし、全く信仰しない自由もあります。
Discussions on ethics in a global business context often touch upon the values of a secular society.
グローバルビジネスにおける倫理の議論は、しばしば世俗社会の価値観に触れます。
Companies operating in a secular society must ensure their policies respect diverse belief systems.
世俗社会で事業を行う企業は、多様な信条を尊重する方針を徹底する必要があります。
The education system in a secular society typically avoids promoting any specific religious doctrine.
世俗社会の教育制度は、通常、特定の宗教的教義を推進することを避けます。
Some argue that our country is slowly evolving into a more secular society.
私たちの国は徐々に、より世俗的な社会へと進化していると主張する人もいます。
It's interesting to observe how different countries approach the idea of a secular society.
様々な国が世俗社会という考え方にどう向き合っているかを見るのは興味深いです。
The concept of a secular society often sparks lively debates in public forums.
世俗社会という概念は、しばしば公共の場で活発な議論を巻き起こします。
類似表現との違い
「pluralistic society(多元的社会)」は、宗教だけでなく、民族、文化、思想、ライフスタイルなど、多様な要素が共存し、それぞれが尊重される社会を指します。世俗社会が「宗教的影響力の排除」に重点を置くのに対し、多元的社会は「多様性の受容と共存」が主な焦点です。重なる部分はありますが、視点が異なります。
「post religious society(脱宗教社会)」は、社会全体における宗教の影響力や信仰心が衰退した、あるいは衰退しつつある社会の状態を指します。これは「社会現象」としての側面に注目する表現です。一方、「secular society」は、宗教と公共生活の分離という「制度的・規範的」な側面をより強く強調します。必ずしも宗教が消滅したわけではない世俗社会でも使われます。
「multicultural society(多文化社会)」は、異なる文化を持つ人々が共存する社会を指します。宗教も文化の一部ではありますが、多文化社会は文化的多様性全般に焦点を当てるのに対し、世俗社会は特に宗教が公共の領域で持つ影響力について言及します。関連は深いですが、範囲と強調点が異なります。
学習のコツ
- 💡「secular society」は、主に学術論文、ニュース記事、政治的議論などで使われる、やや専門的な概念です。丸暗記よりも、その背景にある「政教分離」や「宗教的寛容」といった概念を理解することが重要です。
- 💡「secular」は「religious(宗教的)」の対義語として覚えると理解しやすいでしょう。世俗的な(非宗教的な)社会、という意味合いをしっかり掴みましょう。
- 💡このフレーズは、国家のあり方や社会制度について議論する際に非常に有用です。抽象的な議論の際に役立つ表現として身につけておきましょう。
対話例
大学での社会学のセミナー
A:
The lecture today discussed whether Japan truly operates as a secular society.
今日の講義では、日本が真に世俗社会として機能しているかについて議論されましたね。
B:
Yes, it raised interesting points about the balance between traditional customs and modern governance in a secular context.
ええ、世俗的な文脈における伝統的な慣習と現代の統治のバランスについて、興味深い指摘がありました。
国際ニュースに関する議論
A:
Many developing nations are striving to build a more inclusive and secular society.
多くの発展途上国が、より包括的で世俗的な社会を築こうと努力していますね。
B:
Indeed. It's a significant challenge, especially when there are deeply rooted religious traditions.
まさにその通りです。特に根深く宗教的伝統がある場合、それは大きな課題ですね。
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