computational science
発音
/ˌkɑːmpjəˈteɪʃənl ˈsaɪəns/
ˌkɑːmpjəˈteɪʃənl ˈsaɪəns
💡 「コンピュテーショナル」は『テ』、そして「サイエンス」は『サイ』の部分を強く発音します。どちらの単語も最初の音節は弱く発音されます。
使用情報
構成単語
意味
計算科学。コンピュータと数学的なモデル、アルゴリズムを用いて、自然科学、社会科学、工学などの様々な分野の問題を研究し解決する学際的な分野。
"An interdisciplinary academic field that uses computational methods, mathematical models, and algorithms to solve and understand problems across various scientific, social, and engineering disciplines."
💡 ニュアンス・使い方
このフレーズは、主に学術研究、高等教育、および高度な技術開発の文脈で使用される非常に専門的な用語です。コンピュータを単なるツールとしてではなく、実験や理論と同様に科学的探求の主要な手段として活用する分野を指します。日常会話で使われることはほとんどなく、この分野の専門家や、関連する学問・産業に携わる人々が用います。フォーマルな場面、特に論文発表、学会、大学の講義、企業の研究開発部門などで耳にすることが多いでしょう。ネイティブスピーカーの間でも、専門外の人が聞いても具体的な内容を正確に理解するのが難しい、やや難解な言葉として認識されます。
例文
Computational science plays a crucial role in climate modeling and prediction.
計算科学は、気候モデリングと予測において極めて重要な役割を果たしています。
Our department offers a master's program in computational science.
当学部では、計算科学の修士課程を提供しています。
She specializes in computational science for drug discovery.
彼女は創薬のための計算科学を専門としています。
The company is investing heavily in computational science to develop new materials.
その企業は、新素材開発のために計算科学に多額の投資をしています。
Advances in computational science have enabled more accurate simulations of complex systems.
計算科学の進歩により、複雑なシステムのより正確なシミュレーションが可能になりました。
We need experts in computational science for our new AI project.
新しいAIプロジェクトには、計算科学の専門家が必要です。
Computational science often involves high-performance computing.
計算科学には、しばしば高性能計算が伴います。
His research group focuses on the intersection of computational science and biology.
彼の研究グループは、計算科学と生物学の交差する領域に焦点を当てています。
類似表現との違い
「コンピュータサイエンス（計算機科学）」は、コンピュータの理論、設計、開発、応用そのものを研究する分野です。一方、「計算科学」は、コンピュータや計算手法を『ツール』として用い、他の科学分野（物理学、化学、生物学、経済学など）の具体的な問題を解決することに焦点を当てます。前者はコンピュータそのものが対象、後者はコンピュータを手段として他の科学を対象とします。
「データサイエンス」は、大量のデータから知識や洞察を抽出し、ビジネスや科学の問題解決に応用する学際分野です。計算科学はデータ解析もその一部として含みますが、シミュレーション、モデリング、アルゴリズム開発など、より広範な計算手法を用いて問題解決を目指します。データサイエンスが『データ』に特化しているのに対し、計算科学はより広範な『計算手法』に焦化を当てます。
「サイエンティフィック・コンピューティング」は、計算科学とほぼ同義で使われることが多く、区別は非常に曖昧です。一般的には、数学的モデルやアルゴリズムを実装し、数値計算を通じて科学的・工学的な問題を解決する実践的な側面を強調する際に使われる傾向があります。概念的な『学際分野』としての側面を強調する場合は「計算科学」が使われやすいですが、実用的な『手法』を指す場合は「サイエンティフィック・コンピューティング」が好まれることもあります。
よくある間違い
形容詞は'computational'を使用します。'computative'はあまり一般的ではなく、この文脈では適切ではありません。
物理現象のシミュレーションのように、コンピュータをツールとして他の科学の問題を解く場合は'computational science'がより適切です。'computer science'はコンピュータそのものの研究を指します。
学習のコツ
- 💡「計算科学」は、コンピュータを「実験」や「理論」と並ぶ「第三の科学手法」として用いる学問分野であることを理解すると、その本質が掴みやすくなります。
- 💡『computational science』は学際的な分野であり、物理学、化学、生物学、工学、経済学など、幅広い分野に応用されることを意識して学習すると良いでしょう。
- 💡関連する分野（computer science, data science, applied mathematics）との違いを明確にすることで、各用語の使い分けが理解できます。
対話例
大学のオープンキャンパスで教授が研究内容を説明している場面
A:
Professor, could you tell me more about your research in computational science?
教授、計算科学における先生の研究について詳しく教えていただけますか？
B:
Certainly. We use supercomputers to model and simulate complex biological processes, which helps us understand disease mechanisms more deeply.
もちろんです。私たちはスーパーコンピュータを使って複雑な生物学的プロセスをモデル化・シミュレーションし、疾患のメカニズムをより深く理解するのに役立てています。
IT企業の会議で、新しい技術導入について話し合っている場面
A:
Our next big challenge is optimizing supply chain logistics. I believe advanced computational science techniques could provide significant breakthroughs.
我々の次の大きな課題は、サプライチェーンのロジスティクス最適化です。高度な計算科学技術が、重要な突破口を開く可能性があると私は信じています。
B:
I agree. We should explore hiring specialists in computational science to develop more sophisticated algorithms for predictive analysis.
私も同感です。予測分析のためのより洗練されたアルゴリズムを開発するために、計算科学の専門家を雇用することを検討すべきです。
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