truth and reconciliation
コロケーション英検1級C2TOEIC ★TOEIC 900点目標
発音
/truːθ ænd ˌrɛkənsɪliˈeɪʃən/
TRUTH and reconciLIAtion
💡 「truth」は、日本語の「ス」とは異なる、舌を歯の間に軽く挟む「th」の摩擦音を意識しましょう。「and」は軽く繋げて発音されます。「reconciliation」は「リコンシリエイション」のように発音し、「エイ」の部分に最も強いアクセントを置くと自然です。
使用情報
フォーマリティ:フォーマル
頻度:時々使われる
使用場面:
歴史・政治法律社会問題国際関係ジャーナリズム学術人権
構成単語
意味
（特に過去の紛争や人権侵害後の）真実究明と和解。社会の分断を乗り越え、癒しと未来志向の関係を築くためのプロセスや概念。
"A process, often institutionalized through a commission, aimed at investigating and revealing past human rights abuses or conflicts, with the primary goals of establishing historical truth, acknowledging victims' experiences, and fostering social healing and reconciliation among divided communities."
💡 ニュアンス・使い方
このフレーズは、紛争、独裁、アパルトヘイトなどの大規模な人権侵害や社会的対立を経験した国や地域において、過去の過ちに向き合い、真実を明らかにし、それによって社会的な分断を乗り越え、和解を達成しようとする取り組み全体を指します。具体的には「真実和解委員会（Truth and Reconciliation Commission）」のような形で、公式な調査や証言聴取を通じて、被害者の声に耳を傾け、加害者の行為を公にし、記憶の共有を促すことが目的です。単なる過去の清算ではなく、未来に向けて社会を再構築するための重要なステップと見なされます。非常にフォーマルで、学術、政治、ジャーナリズムの分野で使われる専門用語であり、日常会話で使われることはほとんどありません。重く、深刻なテーマを扱う際に用いられるため、軽々しく使うべきではありません。ネイティブスピーカーにとっては、南アフリカのアパルトヘイト後のプロセスなどが代表的な例としてすぐに連想されるでしょう。
例文
The South African Truth and Reconciliation Commission served as a model for many other nations.
南アフリカの真実和解委員会は、多くの他国にとって模範となりました。
Achieving truth and reconciliation is a complex and often painful process for any nation.
真実和解の達成は、どの国にとっても複雑でしばしば苦痛を伴うプロセスです。
Discussions focused on how truth and reconciliation can contribute to lasting peace.
議論は、真実和解がいかに永続的な平和に貢献できるかに焦点を当てました。
Many victims sought not just justice, but also truth and reconciliation.
多くの犠牲者は、単なる正義だけでなく、真実と和解も求めました。
The concept of truth and reconciliation gained prominence after the Cold War.
真実和解の概念は、冷戦後に重要性を増しました。
Scholars continue to debate the effectiveness of various truth and reconciliation mechanisms.
学者たちは、様々な真実和解の仕組みの効果について議論を続けています。
International organizations often support countries in establishing truth and reconciliation processes.
国際機関は、真実和解のプロセスを確立する国々をしばしば支援します。
The film explored personal stories within a broader framework of truth and reconciliation.
その映画は、真実和解というより広い枠組みの中で個人の物語を探求しました。
The community emphasized the need for truth and reconciliation to heal old wounds.
地域社会は、古い傷を癒すために真実和解の必要性を強調しました。
Public education is crucial for the success of any truth and reconciliation initiative.
公衆教育は、いかなる真実和解の取り組みの成功にとっても極めて重要です。
類似表現との違い
peace and justiceフォーマル
「peace and justice（平和と正義）」は、より広範な概念を指します。紛争解決や社会の公正さを求める一般的な目標であり、過去の特定の過ちや人権侵害に焦点を当てる「truth and reconciliation」よりも範囲が広いです。真実和解は、平和と正義を達成するための一つの具体的な手段やプロセスとして位置づけられます。
transitional justiceフォーマル
「transitional justice（移行期正義）」は、紛争や権威主義的な統治から民主主義への移行期に、過去の不正義に対処するための包括的なアプローチを指します。このアプローチには、真実の究明、加害者の訴追、賠償、制度改革などが含まれ、「truth and reconciliation」はその主要な柱の一つです。したがって、移行期正義は真実和解よりも上位概念であり、より広範な取り組みを指します。
truth commissionフォーマル
「truth commission（真実委員会）」は、「truth and reconciliation」という概念を実現するための具体的な組織や機関を指します。真実委員会は、過去の人権侵害などの調査を行い、報告書を公表することで真実を究明する役割を担います。したがって、「truth and reconciliation」が目指すプロセスや目標であるのに対し、「truth commission」はその目的を達成するための手段であると言えます。
よくある間違い
❌This party is about truth and reconciliation.
✅The government initiated a process of truth and reconciliation.
「truth and reconciliation」は個人的な集まりや日常的な状況で使う言葉ではありません。歴史的な紛争や大規模な人権侵害の後の、国家レベルや社会全体での和解プロセスといった非常にフォーマルで深刻な文脈で用いられます。カジュアルな会話で使うと不自然です。
❌I want truth and reconciliation with my friend after our argument.
✅I want to make amends and reconcile with my friend after our argument.
個人的な人間関係の仲直りには「make amends」や「reconcile」といった表現が適切です。「truth and reconciliation」は、国家や集団間の歴史的な和解を指すため、個人の喧嘩に使われることはありません。
学習のコツ
- 💡このフレーズは、特に「Truth and Reconciliation Commission (TRC)」という形で使われることが多いので、この完全な形で覚えると理解が深まります。
- 💡南アフリカのアパルトヘイト後の和解プロセスが最も有名な事例であり、この事例と共にフレーズの背景を学ぶと記憶に残りやすいでしょう。
- 💡歴史、政治、社会学といった学術的な文脈や、国際ニュース記事で頻繁に登場するため、これらの分野に興味がある学習者には特におすすめのフレーズです。
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