remit a case
発音
/rɪˈmɪt ə keɪs/
reMIT ə CASE
💡 「リミット」の「ミット」を強く発音し、名詞の「ケース」も強調します。全体的にフォーマルな響きを意識すると良いでしょう。発音の際は、動詞の「remit」と冠詞の「a」が滑らかに繋がるように意識すると自然です。
使用情報
構成単語
意味
(上級裁判所が下級裁判所に)事件を差し戻す、再審理のために事件を送り返す。
"To send a legal case back to a lower court for further action, reconsideration, or a new trial, typically after an appellate court has reviewed and found issues with the original judgment or procedure."
💡 ニュアンス・使い方
このフレーズは、主に法律の文脈、特に司法手続きにおいて使用されます。上級裁判所(例:控訴裁判所、最高裁判所)が下級裁判所の判決や決定に不備、誤り、あるいは新たな事実の考慮が必要であると判断した場合、その事件を再び下級裁判所に戻して再審理や追加調査を行わせる際に用いられます。非常に専門的でフォーマルな表現であり、法律関係者や法学分野の専門家が使用する用語として認識されます。客観的で手続き的な意味合いが強く、感情的なニュアンスは含まれません。日常会話で使われることはほとんどありません。
例文
The appellate court decided to remit the case to the district court for a new trial.
控訴裁判所は、再審理のためにその事件を地方裁判所に差し戻すことを決定しました。
The Supreme Court may remit a case to a lower court if it finds a procedural error.
最高裁判所は、手続き上の誤りを発見した場合、事件を下級審に差し戻すことがあります。
Following the appeal, the judge ruled to remit the case, citing insufficient evidence.
控訴の後、裁判官は証拠不十分を理由に事件を差し戻す判決を下しました。
The higher court has the authority to remit cases for reconsideration.
上級裁判所は、再考のために事件を差し戻す権限を持っています。
Legal scholars often discuss under what circumstances a court should remit a case.
法学者は、どのような状況で裁判所が事件を差し戻すべきかについてしばしば議論します。
The court's decision to remit the case indicates a need for further investigation at the lower level.
裁判所が事件を差し戻すという決定は、下級審でのさらなる調査が必要であることを示しています。
If the original verdict is deemed flawed, the appeals court will remit the case.
原判決に瑕疵があると判断された場合、控訴裁判所は事件を差し戻します。
Our legal team is preparing a motion to request the court to remit the case for clarification.
当社の法務チームは、明確化のために裁判所に事件の差し戻しを要求する申立てを準備しています。
The judicial panel voted unanimously to remit the case, citing errors in the jury instructions.
司法委員会は、陪審への指示に誤りがあったとして、満場一致で事件の差し戻しを決定しました。
The newly discovered evidence compelled the appellate judge to remit the case.
新たに発見された証拠により、控訴裁判官は事件を差し戻さざるを得ませんでした。
類似表現との違い
「send back a case」はより一般的な表現で、法律の専門用語としての厳密さは「remit a case」に劣ります。意味合いとしては同じ「事件を送り返す」ですが、「remit」が持つ「(上級審から下級審へ)正式に差し戻す」という法的な手続きのニュアンスがより強調されます。「send back」は、法的な文脈だけでなく、一般的な「ものを送り返す」という意味でも使えます。
これも「remit a case」とほぼ同じ意味合いで使われますが、より説明的で直接的な表現です。「remit」が単一の動詞でその意味を内包するのに対し、「return a case to a lower court」は句としてその行為を詳細に描写しています。フォーマル度は高いですが、「remit」の方がより専門用語らしい響きがあります。
よくある間違い
動詞「remit」には「送金する」という意味もありますが、その場合目的語は通常「money」や「funds」となります。「事件を差し戻す」場合は「remit a case」であり、「money」を挟むのは誤りです。
「remit a case」は「remit + 目的語」の形を取り、「to」は不要です。「~に差し戻す」という場合は、「remit the case to the lower court」のように「to + 場所」が続きます。
「remit a case」は法律用語であり、裁判所や法的な機関が主体となって行う行為です。会社が直接「事件を差し戻す」ことは通常ありません。文脈を誤って使用すると不自然になります。
学習のコツ
- 💡「remit a case」は法律用語であり、特に裁判所が事件を下級審に差し戻す際に使われることを理解しましょう。
- 💡「remit」という動詞には、「送金する」や「(罰などを)免除する」という意味もあります。文脈によって意味が異なるため、他の意味も合わせて学習すると良いでしょう。
- 💡「remit a case to a lower court」のように、差し戻す先を示す前置詞句「to a lower court」とよく一緒に使われます。
対話例
法学の授業での議論
A:
Professor, what are the common grounds for an appellate court to remit a case?
教授、控訴裁判所が事件を差し戻す一般的な根拠は何ですか?
B:
Typically, it involves procedural errors, misinterpretations of law, or when new evidence surfaces that requires re-evaluation by the lower court.
通常、手続き上の誤り、法解釈の誤り、または下級審による再評価を必要とする新たな証拠が出た場合などが挙げられます。
弁護士間の業務連絡
A:
Did the Supreme Court issue a decision on the Johnson v. State case?
最高裁はジョンソン対州の事件について判決を下しましたか?
B:
Yes, they've decided to remit the case back to the appellate court for further proceedings.
はい、さらなる手続きのために事件を控訴裁判所に差し戻すことを決定しました。
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