quixotic venture
発音
/kwɪkˈsɒtɪk ˈvɛntʃər/
quixOTic VENTure
💡 「quixotic(クイグゾーティック/クイックソーティック)」は、ドン・キホーテに由来する形容詞です。特に「xotic」の部分は「ゾティック」または「ソーティック」のような音になります。「venture(ヴェンチャー)」は日本語の「ベンチャー」と同じような発音です。
使用情報
構成単語
意味
非現実的で理想を追求するものの、成功の見込みがほとんどない無謀な試みや計画、事業。
"An impractical, idealistic, and often romantic endeavor or undertaking that is unlikely to succeed, reminiscent of Don Quixote's pursuit of chivalrous ideals."
💡 ニュアンス・使い方
このフレーズは、非常に理想主義的で崇高な目標を持つ一方で、現実離れしていて成功の可能性が極めて低い試みや計画を指します。多くの場合、その無謀さや実現不可能性を指摘する際に使われ、批判的またはやや皮肉なニュアンスを含みます。ポジティブな意味合いで「壮大な挑戦」と捉えることもゼロではありませんが、基本的には「夢物語」「無駄骨」といった文脈で用いられます。フォーマルなビジネス、政治、学術的な議論で、実現不可能な提案やプロジェクトを評価する際に適しています。ネイティブは、特に現実主義的な観点から、非現実的な理想を追求する姿勢を揶揄したり、戒めたりする文脈で使うことが多いでしょう。
例文
Launching a manned mission to Mars with current technology might be considered a quixotic venture.
現在の技術で火星への有人ミッションを打ち上げることは、無謀な試みとみなされるかもしれません。
His plan to build a self-sustaining city in the desert was dismissed as a quixotic venture by investors.
砂漠に自給自足都市を建設するという彼の計画は、投資家たちから非現実的な事業として退けられました。
The critic described the film director's latest project as a beautiful but quixotic venture into experimental cinema.
批評家はその映画監督の最新作を、実験映画への美しくも無謀な挑戦だと評しました。
Many saw the startup's ambition to disrupt the entire industry with a single app as a quixotic venture.
多くの人が、一つのアプリで業界全体を破壊するというそのスタートアップの野心を、非現実的な事業だと見ていました。
Despite the enthusiasm, establishing a colony on the moon seems like a quixotic venture at this stage.
熱意があるにもかかわらず、現段階で月面植民地を設立するのは非現実的な試みのように思われます。
Her attempt to save the failing company without any new investment was a truly quixotic venture.
新たな投資なしに倒産寸前の会社を救おうとする彼女の試みは、実に無謀な挑戦でした。
The politician's promise to eliminate all taxes while increasing public services was labeled a quixotic venture.
公共サービスを増やしつつ全ての税金をなくすというその政治家の公約は、非現実的な試みと称されました。
Some historians view the grand exploration of the unknown continents as a series of quixotic ventures.
一部の歴史家は、未知の大陸への大規模な探検を、一連の無謀な冒険と見ています。
Without sufficient funding, the project became a quixotic venture, destined to fail.
十分な資金がなければ、そのプロジェクトは失敗が避けられない無謀な試みとなりました。
類似表現との違い
「quixotic venture」と同様に非現実的な計画や夢物語を指しますが、より口語的でカジュアルな表現です。成功の見込みがないことを強調する点で共通しますが、「quixotic venture」が持つ「高尚な理想を追い求める」というニュアンスは薄いです。
無駄な努力や骨折り損を意味します。「quixotic venture」が「計画そのものが非現実的であること」に焦点を当てるのに対し、「wild goose chase」は「努力が無駄に終わること」に焦点を当てます。文脈によっては似た状況を表現できますが、強調する点が異なります。
「愚かな任務」や「無駄骨」を意味し、誰かが無意味なことをさせられている、あるいは無意味な努力をしている状況に使われます。「quixotic venture」が「高尚だが非現実的な試み」を指すのに対し、「fool's errand」はより直接的に「愚かさ」や「無意味さ」を指摘します。
すでに失敗が確実視されている、あるいは実現不可能な目標や状況を指します。「quixotic venture」は「これから始まる(あるいは始まったばかりの)無謀な試み」に使うことが多いのに対し、「lost cause」は「もはや手の施しようがない、見込みのない事態」という点でより絶望的なニュアンスがあります。
よくある間違い
「adventure」も「冒険」という意味ですが、このコロケーションでは「venture」が「事業」「試み」といった計画的な側面を持つニュアンスを強めます。「quixotic venture」がより一般的に使われる表現です。
「quixotic」には「理想主義的」という側面もありますが、このフレーズで使われる際は「現実離れしている」「無謀である」という否定的なニュアンスが強く出ることが一般的です。単に「壮大な挑戦」と捉えるだけでなく、その実現不可能性を指摘する意図があることを理解することが重要です。
学習のコツ
- 💡「quixotic」はスペインの小説『ドン・キホーテ』に登場する主人公の理想主義的な性格に由来します。この背景を知っていると、フレーズの意味を覚えやすくなります。
- 💡このフレーズを使うときは、話者や書き手がその「venture」に対して、やや懐疑的または批判的な見方をしていることが多いというニュアンスを理解しましょう。
- 💡フォーマルな文脈や知的な議論の中で、実現不可能な計画や過度な理想主義を評する際に使うと、表現に深みが出ます。
対話例
新規事業の可能性について議論するビジネス会議
A:
I believe our new project to revolutionize energy consumption with a single device is brilliant.
一つのデバイスでエネルギー消費を革命的に変えるという私たちの新プロジェクトは素晴らしいと信じています。
B:
While the vision is admirable, some investors might view it as a quixotic venture given the enormous costs and technological hurdles.
そのビジョンは称賛に値しますが、莫大なコストと技術的ハードルを考えると、一部の投資家はそれを無謀な試みと見なすかもしれません。
環境政策に関する学術討論
A:
We propose a global initiative to completely eliminate plastic waste within five years.
私たちは5年以内にプラスチックごみを完全に排除するための世界的なイニシアティブを提案します。
B:
That's a noble goal, but without unprecedented international cooperation and technological breakthroughs, it risks becoming a quixotic venture.
それは崇高な目標ですが、前例のない国際協力と技術的ブレークスルーがなければ、それは無謀な試みとなる危険性があります。
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