enter the fray
発音
/ˌɛntər ðə ˈfreɪ/
ENter the FRAY
💡 「エンター・ザ・フレイ」と読みます。特に「fray」を強く発音し、「r」の音を意識すると自然です。'the'はしばしば短く「ダ」のように発音されます。
使用情報
構成単語
意味
（すでに始まっている）議論、競争、戦い、争いなどに参加する、加わる。
"To become involved in a fight, argument, competition, or difficult situation, especially one that is already ongoing and potentially chaotic or challenging."
💡 ニュアンス・使い方
このフレーズは、既存の議論、競争、戦い、または困難な状況に途中から参加する際に使われます。単に「参加する」というよりは、より積極的に、あるいは勇気を持って、しばしば混沌としたり激しかったりする状況に身を投じるニュアンスがあります。政治的な論争、ビジネスの競争、スポーツの重要な試合など、ある程度の緊張感や重要性がある文脈で用いられることが多いです。比較的フォーマルで文語的な響きがあり、ニュース記事や公式な声明、文学作品などでよく見られます。日常会話で使うと、少し大げさでドラマチックな印象を与えることがあります。
例文
The tech giant decided to enter the fray with its new AI product.
そのテクノロジー大手が、新しいAI製品で競争に参入することを決定しました。
After much deliberation, the former president announced his intention to enter the fray as a candidate.
熟考の末、元大統領は候補者として選挙戦に参入する意向を表明しました。
Several new startups are expected to enter the fray in the burgeoning EV market.
いくつかの新しいスタートアップ企業が、急成長するEV市場に参入すると見られています。
The human rights organization decided to enter the fray, advocating for the oppressed minority.
その人権団体は、抑圧された少数派のために提唱し、その論争に加わることを決定しました。
With their latest acquisition, they are well-positioned to enter the fray of global e-commerce.
彼らの最新の買収により、彼らはグローバルeコマースの激戦区に参入する良い位置につけています。
Seeing his friends arguing, he hesitated for a moment before deciding to enter the fray.
友人が口論しているのを見て、彼は一瞬ためらった後、議論に加わることを決めた。
When the debate got heated, she felt compelled to enter the fray and share her opinion.
議論が白熱すると、彼女は自分の意見を述べようと、その場に加わる衝動に駆られた。
The coach decided to send in the star player to enter the fray in the second half.
コーチは後半からスター選手を投入し、戦いに加わらせることを決めた。
Feeling strongly about the issue, she couldn't resist entering the fray on social media.
その問題について強く感じていたので、彼女はSNSでの議論に参加せずにはいられませんでした。
After observing for a while, I finally decided to enter the fray and offer my own solution.
しばらく様子を見ていたが、ついに私はその議論に加わり、自分の解決策を提案することに決めました。
類似表現との違い
「enter the fray」と似ていますが、「battle」はより直接的な戦いや競争を指します。「fray」が持つ「騒乱」や「乱闘」のような混沌としたニュアンスが弱まり、より具体的で、物理的な戦いにも比喩的な戦いにも使われます。フォーマル度は「enter the fray」よりやや低いです。
「舞台に上がる」「競争の場に足を踏み入れる」という、より劇的で比喩的なニュアンスがあります。競技場や政治の舞台など、公の場での競争や挑戦を想起させます。「enter the fray」と同様にフォーマルな場面で使われます。
特定の「議論」や「討論」に参加することを明確に指します。「fray」が指すより漠然とした「争い」全般ではなく、言葉による意見の交換に限定されるため、より具体的な状況で使われます。フォーマル度は文脈によりますが、「enter the fray」よりは一般的です。
これは特定の慣用句で、「選挙や競争に立候補する・参加を表明する」という意味です。「enter the fray」が既にある争いに加わるニュアンスが強いのに対し、こちらは自ら積極的に争いを始める、名乗りを上げるというニュアンスがあります。フォーマル度は高めです。
最も一般的でカジュアルな表現で、「〜に関わる、参加する」という意味です。「enter the fray」が持つような詩的・劇的なニュアンスやフォーマルさはなく、より広い範囲の状況に使えます。
よくある間違い
「fray」の前には定冠詞「the」が必要です。特定の「争い」を指すため、「a fray」ではなく「the fray」が適切です。
「join the fray」も間違いではありませんが、「enter」は「参入する」というより積極的で、しばしば戦略的なニュアンスを強調します。「join」は単に「加わる」という一般的な意味合いです。
学習のコツ
- 💡「fray」という単語は「争い、激戦、混乱」という意味であることを理解すると、フレーズ全体の意味を掴みやすくなります。
- 💡ニュース記事や政治関連の報道で頻繁に使われるフレーズなので、そのような文脈で耳にした際に意味を確認するようにしましょう。
- 💡フォーマルな書き言葉や、何か劇的な出来事や重要な競争に参入する際の効果的な表現として覚えると良いでしょう。
- 💡単に「参加する」という意味ではなく、既存の困難な状況や激しい争いに「飛び込む」ようなイメージを持つとニュアンスを掴めます。
対話例
政治討論番組でのコメンテーターの分析
A:
The latest poll results show a new candidate is gaining momentum. Do you think he will enter the fray?
最新の世論調査では、新しい候補者が勢いを増していることが示されています。彼が選挙戦に参入すると思いますか？
B:
Given his recent public appearances, it's highly likely he'll decide to enter the fray and challenge the incumbents.
彼の最近の公の場での活動を考えると、彼が選挙戦に参入し、現職の候補者に挑むことを決める可能性は非常に高いでしょう。
企業が新しい市場への参入戦略について議論する会議
A:
Our R&D team has developed a groundbreaking technology. Should we leverage it to enter the fray in the competitive renewable energy sector?
当社の研究開発チームは画期的な技術を開発しました。これを利用して、競争の激しい再生可能エネルギー分野に参入すべきでしょうか？
B:
It's a high-risk, high-reward move. If we do enter the fray, we need a solid strategy to differentiate ourselves from established players.
それはハイリスク・ハイリターンな動きです。もし参入するなら、既存のプレイヤーと差別化するための確固たる戦略が必要です。
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