case law
発音
/ˈkeɪs lɔː/
CASE law
💡 「case」を強く発音し、「law」はやや低めに発音します。「law」の母音は口を大きく開け、喉の奥から出すような「オー」の音です。
使用情報
構成単語
意味
判例法。過去の裁判所の判決や決定に基づいて形成される法体系。特に、成文法とは対照的に、具体的な事例の判断を通して積み重ねられてきた法規の総体を指します。
"The body of law derived from judicial decisions of courts and similar tribunals. It is distinct from statutory law, which is created by legislative bodies, and regulatory law, which is promulgated by executive branch agencies."
💡 ニュアンス・使い方
「case law」は、主に法律分野で使用される専門的な用語です。具体的な裁判の判決(判例)が積み重なることによって形成される法律を指します。例えば、ある事件で裁判官が出した判断が、将来似たような事件が起きた際の基準となる、という考え方が「判例法」です。この概念は特に英米法系の国々で重要視されます。一般的な会話で使うことはまずなく、法律家、法学研究者、または法学を学ぶ学生などが、法制度や特定の法的問題について議論する際に用います。フォーマルな文脈で、客観的な事実や概念を説明するために使われます。ネイティブスピーカーでも、法律に関する知識がないと馴染みが薄い表現かもしれません。
例文
The judge's decision will contribute to the body of case law.
その裁判官の判決は、判例法の一部となるでしょう。
Students study various examples of case law to understand legal principles.
学生たちは法的原則を理解するために、判例法の様々な例を学びます。
This ruling established an important piece of case law regarding environmental protection.
この判決は、環境保護に関する重要な判例法を確立しました。
The lawyer cited several relevant case law precedents in her argument.
その弁護士は、自身の主張においていくつかの関連する判例法を引用しました。
Understanding the history of case law is crucial for aspiring attorneys.
判例法の歴史を理解することは、将来の弁護士にとって極めて重要です。
Many legal systems rely heavily on case law to interpret statutes.
多くの法体系が、成文法の解釈のために判例法に大きく依存しています。
The principle of stare decisis mandates adherence to prior case law.
先例拘束の原則は、先行判例法への順守を義務付けています。
New technologies often create gaps in existing statutory and case law.
新しい技術は、既存の成文法や判例法にしばしば隙間を生み出します。
Our analysis revealed a lack of definitive case law on this specific issue.
私たちの分析の結果、この特定の問題に関する決定的な判例法がないことが明らかになりました。
Legal reforms sometimes incorporate elements derived from established case law.
法改正は、確立された判例法に由来する要素を組み込むことがあります。
類似表現との違い
「case law(判例法)」が過去の裁判所の判決に基づいて形成される法であるのに対し、「statutory law(制定法・成文法)」は議会などの立法機関によって制定される明文化された法律を指します。これら二つは異なる法の源泉であり、多くの場合、補完し合って機能します。
「common law(コモン・ロー)」は、特に英米法系の国々で歴史的に発展してきた法体系全体を指し、その中核には「case law(判例法)」の考え方があります。しかし、「common law」は「case law」よりも広範な概念で、慣習法や歴史的経緯なども含みます。現代では「common law system」のような形で法体系の分類として使われることが多いです。
「precedent(判例、先例)」は、過去の特定の裁判の判決そのものや、その判決が将来の同様の事件に影響を与えるという原則を指します。一方、「case law」は、そうした「precedent」の積み重ねによって形成される「法体系全体」を指します。つまり、「precedent」は「case law」を構成する個々の要素の一つと言えます。
よくある間違い
「case law」は集合的な概念を表すため、通常は不可算名詞として扱われ、複数形にはなりません。複数の判例を指す場合でも、「bodies of case law」や「examples of case law」のように表現します。
「law case」は「訴訟、裁判」という意味で使われることがありますが、「case law」は「判例法」という法体系そのものを指します。両者は意味が異なるため、混同しないよう注意が必要です。
学習のコツ
- 💡「法律」や「法学」に関連する文脈で頻繁に登場する専門用語です。
- 💡「成文法 (statutory law)」と対比して理解すると、その役割がより明確になります。
- 💡法律関連のニュース記事や学術論文を読む際に注目してみましょう。
対話例
法学部の授業で、法の源泉について議論している。
A:
What is the primary difference between statutory law and case law?
成文法と判例法の主な違いは何ですか?
B:
Statutory law is enacted by legislatures, while case law is developed through judicial decisions, accumulating as precedents.
成文法は議会によって制定されますが、判例法は司法判断を通じて発展し、先例として蓄積されます。
法律事務所で、新しい案件の法的根拠を検討している。
A:
Have you reviewed the relevant case law for this intellectual property dispute?
この知的財産紛争に関連する判例法は確認しましたか?
B:
Yes, I've found a few key cases that support our client's position, establishing important case law on copyright infringement.
はい、当社のクライアントの立場を支持するいくつかの重要な判例を見つけました。これらは著作権侵害に関する重要な判例法を確立しています。
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