/ˌɔːl pərˈveɪdɪŋ/
ˌall perˈVADing
💡 allとpervadingの両方にアクセントがありますが、pervadingにより強いアクセントがあります。all- は「全てに」という強調を意味します。音としては「オール・パーヴェイディング」に近いですが、allの後に少し間を置き、pervadingに繋げるような意識で発音すると自然です。
"Present and noticeable everywhere; spreading throughout everything and influencing it deeply."
💡 ニュアンス・使い方
「all-pervading」は、あるもの(思想、雰囲気、影響、現象など)が空間的、あるいは概念的に「あらゆる場所に広がり、全体に深く浸透している」状態を表す、非常にフォーマルで洗練された形容詞です。単に「広い範囲に存在する」だけでなく、「隅々まで行き渡り、その性質や影響が強く感じられる」というニュアンスが強いです。特に、抽象的な概念や、目に見えないが確かな存在感を持つものに対して使われます。日常会話で使われることはほとんどなく、学術論文、文学、報道記事、ビジネスレポートなど、より高度で分析的な文脈で用いられます。話者がその現象の広がりを強調し、その普遍性や圧倒的な影響力を示したい場合に効果的です。ネイティブスピーカーは、この言葉を聞くと、その話題がかなり深刻であったり、深遠なものであったりするという印象を受けます。
The all-pervading influence of social media on modern culture is undeniable.
ソーシャルメディアの現代文化への遍在する影響は否定できません。
A sense of unease was all-pervading in the town after the mysterious disappearance.
謎の失踪後、町全体に不安感が蔓延していました。
The company's innovative spirit became an all-pervading force, driving every department.
その企業の革新的な精神は、あらゆる部署に深く浸透し、原動力となりました。
Economic uncertainty has created an all-pervading sense of caution among investors.
経済の不確実性は、投資家の間に広範にわたる警戒感を生み出しました。
She spoke of the all-pervading presence of nature in their ancient traditions.
彼女は彼らの古代の伝統における、自然の遍在する存在について語りました。
His all-pervading pessimism cast a dark shadow over the entire project.
彼の根深い悲観主義が、プロジェクト全体に暗い影を落としていました。
The all-pervading scent of pine filled the forest.
松のどこまでも広がる香りが森を満たしていました。
There was an all-pervading feeling of joy at the festival.
祭りには、隅々まで満ちるような喜びの感情がありました。
The all-pervading fear of the unknown gripped the explorers.
未知への遍在する恐怖が、探検家たちを捉えて離しませんでした。
The philosopher discussed the all-pervading nature of consciousness.
その哲学者は意識の遍在する性質について論じました。
They examined the all-pervading corruption within the political system.
彼らは政治システム内の蔓延する腐敗を調査しました。
The all-pervading hum of the server room was a constant backdrop to their work.
サーバー室の絶えず響く音が、彼らの仕事の常にそこにある背景音となっていました。
「pervasive」は「all-pervading」とほぼ同じ意味で使われますが、「all-」が付くことで「全てに行き渡る」「完全に浸透している」という強調のニュアンスが加わります。「pervasive」単体でも十分その意味はありますが、「all-pervading」はより表現を強めたい場合や、文学的・学術的な響きを持たせたい場合に選ばれる傾向があります。両者ともにフォーマルな文脈で使われます。
「ubiquitous」は「all-pervading」と同様に「遍在する、どこにでもある」という意味ですが、より客観的に「特定の場所や時間で非常に広く見られる」という事実を強調します。「all-pervading」が「(特定の性質や影響が)全体に深く浸透している」という、より質的・感覚的な広がりを指すのに対し、「ubiquitous」は「数多く存在し、どこでも容易に目にする」という量的・物理的な存在感を強調する傾向があります。例えば、「スマートフォンの普及」のような具体的な例によく使われます。
「widespread」は「広範囲にわたる、広く普及している」という意味で、最も一般的で広範に使われる表現です。意見、病気、問題、技術など、具体的なものから抽象的なものまで幅広く適用できます。「all-pervading」が持つ「深く浸透し、全体を特徴づける」という強いニュアンスやフォーマルさは薄く、より中立的で日常的な文脈でも使われますが、フォーマルな文脈でも問題なく使用できます。
「omnipresent」は「all-pervading」と同様に「遍在する」という意味ですが、特に「常に、同時にあらゆる場所に存在する」という、神学的な意味合いや、現代においてはデジタル技術(クラウドサービスなど)のような、文字通り「どこにでも存在し、常にアクセス可能」な状態を表す際によく使われます。「all-pervading」が特定の「影響」や「雰囲気」の広がりを強調するのに対し、「omnipresent」は「存在そのもの」の広がりを強調します。
「permeating」(動詞 permeate の現在分詞)は「浸透している、染み渡っている」という意味で、「all-pervading」と近いニュアンスを持ちます。しかし、「permeating」はより物理的な「液体やガスなどが染み込む」という元々の意味から、抽象的なものに対しても「じわじわと、深く浸透していく」というプロセスや結果に焦点を当てる傾向があります。「all-pervading」は「すでに完全に浸透し、全体を支配している」という状態をより強く表現します。
複数の単語で一つの形容詞句を形成する場合、名詞の前に置かれる際はハイフンでつなぐのが一般的です。これにより、allがpervadingを修飾し、全体で一つの形容詞として機能することが明確になります。
「all-pervading」は「全てに広がり浸透している(状態)」という能動的な意味を持つ現在分詞の形容詞です。「all-pervaded」は「全てに浸透された(状態)」という受動的な意味合いになりますが、この文脈では「all-pervading」が慣用的に使われます。
「all-pervading」は形容詞として名詞を修飾する際に使用されます。「pervading all」という語順は、動詞「pervade」が目的語「all」を取る形であり、形容詞的な使用とは異なります。
A:
Dr. Chen, your research highlights the all-pervading influence of technology on social structures. Could you elaborate on that?
チェン博士、あなたの研究は社会構造に対するテクノロジーの遍在する影響を浮き彫りにしています。それについて詳しく説明いただけますか?
B:
Certainly. We observed that technology isn't just a tool, but an all-pervading force that reshapes our daily interactions and even our cognitive processes.
もちろんです。テクノロジーは単なる道具ではなく、私たちの日常的な交流や認知プロセスさえも再構築する遍在する力であると観察しました。
A:
The challenge we face is the all-pervading skepticism within the market regarding new ventures. How do we overcome this?
私たちが直面している課題は、新規事業に対する市場全体に広がる懐疑論です。これをどう克服しますか?
B:
We need a clear communication strategy that addresses this all-pervading sentiment head-on, focusing on transparency and tangible benefits.
このどこにでもあるような感情に正面から対処し、透明性と具体的な利益に焦点を当てた明確なコミュニケーション戦略が必要です。
all-pervading を含む、すべてのフレーズ・英単語を自分専用の単語帳で学習できます。フラッシュカード形式の反復学習で確実に記憶定着。