「共有する」は英語で何という?
きょうゆうする
disseminate, distribute, share with など、 場面に応じた8つの英語表現を紹介します。
🎯使い分けのポイント
フォーマルなビジネス文書では「share with」「provide」を使用し、学術的・公式な場面では「disseminate」「distribute」を選びましょう。日常的な職場コミュニケーションでは「pass on」「let someone know」が自然で、現代的なチーム環境では「loop in」も効果的です。相手との関係性と文書の性質に応じて適切な表現を選ぶことが重要です。
📚英語表現(8つ)
disseminate
ディセミネイト
意味: 広く配布する、普及させる
ニュアンス: 情報や知識を組織的に広範囲に配布する際の非常にフォーマルな表現。学術論文や公式文書でよく使われ、意図的で計画的な情報共有を意味する。
例文
The company will disseminate the new policy to all departments.
会社は新しい方針を全部門に共有します。
企業の公式発表
We need to disseminate this research findings widely.
この研究結果を広く共有する必要があります。
学術発表
注意: 日常会話では使わない。情報の一方的な配布に使われることが多く、双方向のやり取りには不適切。
distribute
ディストリビュート
意味: 配布する、分配する
ニュアンス: 文書や資料を複数の人に配る際の公式な表現。物理的な配布と情報の配布両方に使える。ビジネス文書や会議でよく使用される。
例文
Please distribute this memo to all team members.
このメモを全チームメンバーに共有してください。
オフィスでの指示
The report will be distributed via email.
レポートはメールで共有されます。
業務連絡
注意: 主に一方向の配布を意味するため、協力的な共有には適さない場合がある。
share with
シェア ウィズ
意味: 〜と分かち合う
ニュアンス: 最も一般的で自然な共有の表現。情報、経験、感情など幅広く使える。相手との協力的な関係を示し、双方向のコミュニケーションを含意する。
例文
I'd like to share this information with the team.
この情報をチームと共有したいと思います。
会議での発言
Could you share the meeting notes with everyone?
会議のメモをみんなと共有していただけますか?
会議後の依頼
注意: 前置詞withを忘れやすい。「share the information」だけでは不完全。
provide
プロバイド
意味: 提供する
ニュアンス: 相手に必要な情報やサービスを提供する際の丁寧な表現。顧客サービスやサポートの文脈でよく使われ、相手のニーズに応える意味合いが強い。
例文
We will provide you with the latest updates.
最新の更新情報を共有いたします。
顧客への連絡
The system provides real-time data sharing.
このシステムはリアルタイムデータ共有を提供します。
システムの説明
注意: provide withの形を忘れやすい。provide + 人 + with + 物の構造に注意。
exchange
エクスチェンジ
意味: 交換する
ニュアンス: 相互に情報をやり取りする際の表現。双方向の共有を強調し、お互いが何かを提供し合う関係性を示す。ネットワーキングや協力関係で使用。
例文
Let's exchange contact information.
連絡先を共有しましょう。
ビジネスミーティング後
We exchange data with partner companies.
パートナー企業とデータを共有しています。
事業説明
注意: 必ず相互的な共有を意味するため、一方向の情報提供には使えない。
pass on
パス オン
意味: 伝える、引き継ぐ
ニュアンス: 情報やメッセージを他の人に伝達する際のカジュアルな表現。チェーン式に情報を伝える場合によく使われる。親しみやすい響きがある。
例文
Can you pass this message on to John?
このメッセージをジョンと共有してもらえる?
同僚への依頼
I'll pass on your feedback to the development team.
あなたのフィードバックを開発チームと共有します。
顧客対応
注意: カジュアルな表現のため、重要な公式文書には不適切。
let someone know
レット サムワン ノウ
意味: 誰かに知らせる
ニュアンス: 情報を相手に伝える際の親しみやすい表現。「共有」よりも「お知らせ」のニュアンスが強く、日常的なコミュニケーションで頻繁に使用される。
例文
Let me know if you need any information.
何か情報が必要でしたらお知らせください。
同僚への気遣い
I'll let everyone know about the schedule change.
スケジュール変更をみんなと共有します。
チーム内連絡
注意: フォーマルなビジネス文書には適さない。口語的な表現。
loop in
ループ イン
意味: 輪に入れる、含める
ニュアンス: メールのCCに入れたり、議論に参加してもらう際のカジュアルなビジネス表現。主にアメリカ英語で使われ、チームワークを重視する文化で人気。
例文
Let me loop in Sarah on this discussion.
この議論にサラも加えて共有しましょう。
チーム会議
Can you loop me in on the project updates?
プロジェクトの進捗を私とも共有してもらえますか?
プロジェクト管理
注意: 比較的新しいビジネス用語のため、保守的な環境では避ける方が良い。
⚠️よくある間違い
shareは必ず前置詞withと組み合わせて使う必要があります。「誰と共有するか」を明確にするため、with + 人を忘れずに付けましょう。
provideは「provide + 人 + with + 物」または「provide + 物 + to + 人」の構造で使います。前置詞を省略すると不自然な英語になります。
distributeは「distribute + 物 + to + 人」の語順が基本です。目的語(the report)を動詞の直後に置き、その後にto + 人を続けましょう。