to have done
発音
/tə hæv dʌn/
to have DONE
💡 「to」は弱く「タ」に近い音になることが多く、「have」も「ハヴ」より「アヴ」のような弱形になることがあります。文脈によって「done」が強く発音されることが多いです。
使用情報
構成単語
意味
(主節の動詞よりも前の時点で)〜したことになっている、〜したようだ、〜し終えた、〜したことを
"Used to indicate an action or state that was completed before the time of the main verb in a sentence, or to express a past event from a present perspective."
💡 ニュアンス・使い方
この表現は、主節の動詞が示す時点よりも前の時点ですでに完了している行為や状態を表す際に用いられます。例えば、「He seems to have forgotten it. (彼はそれを忘れてしまったようだ)」という文では、「忘れた」という行為は「〜ようだ」と感じられている時点よりも前に完了しています。客観的な推測、報告、あるいは過去の行為に対する感情(喜び、後悔など)を表現するのに使われます。 **どんな場面で使うか**: 推測を表す 'seem', 'appear' の後、報告を表す 'be said', 'be reported', 'claim' の後、感情を表す 'be glad', 'be sorry' の後に頻繁に使われます。ビジネスシーンでの状況報告やアカデミックな文章での過去の研究結果の引用など、比較的フォーマルな文脈でも、日常会話でのちょっとした推測などカジュアルな文脈でも使われます。 **どんな気持ちを表すか**: 事実の報告、過去の出来事に対する推測、過去の行為に対する満足感や後悔など、主節の動詞が表す感情や判断に基づきます。正確な時間関係を表現することで、より複雑なニュアンスを伝えることができます。 **フォーマル度**: ニュートラル。文脈によってフォーマルにもインフォーマルにも使われます。 **ネイティブがどう感じるか**: 正しい時間関係を明確に表現するための基本的な文法構造として認識されており、使いこなせることで英語表現の正確性と洗練度が向上すると感じられます。
例文
He seems to have forgotten his keys at home.
彼は家に鍵を忘れてきたようだ。
I'm glad to have finally finished this challenging project.
この困難なプロジェクトをようやく終えられて嬉しいです。
She claims to have seen a UFO last night.
彼女は昨夜UFOを見たと主張している。
They appeared to have left before dawn.
彼らは夜明け前に出発したようだった。
It's an honor to have been invited to such a prestigious event.
このような名誉あるイベントに招待していただけて光栄です。
The company is believed to have made significant progress in renewable energy.
その会社は再生可能エネルギーにおいて著しい進歩を遂げたと考えられている。
We regret to have caused any inconvenience during the transition period.
移行期間中にご不便をおかけしましたことをお詫び申し上げます。
The research article is reported to have been published in a top journal.
その研究論文は一流誌に掲載されたと報じられている。
I'm sorry to have kept you waiting for so long.
大変お待たせして申し訳ありませんでした。
To have succeeded in such a short time is remarkable.
これほど短期間で成功したことは注目に値します。
類似表現との違い
「to do」は主節の動詞と同時、または主節の動詞より後の時点での行為を表します。「to have done」は主節の動詞より前の時点での完了した行為を表し、時間関係が異なります。例えば「He seems to be happy. (彼は幸せそうだ)」と「He seems to have been happy. (彼は幸せだったようだ)」では、表す期間が異なります。
「having done」は分詞構文として用いられ、主節の動作より前に完了した動作を表します。文頭や文中で副詞句として機能することが多いです。「to have done」は不定詞であり、動詞や形容詞の補語、名詞句として使われます。文法的な役割と文中の位置が異なります。
「that + 完了形節」は、"He believes that he has finished the work." のように、主節とは別の独立した節として過去の行為を表現します。「to have done」は不定詞句であり、主節の動詞や形容詞と一体化して機能し、より簡潔な表現を可能にします。
よくある間違い
動詞 'seem' は現在の状態を表しますが、'yesterday' は過去の出来事です。現在から見て過去に完了した行為を表現するには、完了不定詞 'to have forgotten' を使う必要があります。
プロジェクトは「終えられる」ものなので受動態で表現する必要があります。完了不定詞の受動態は 'to have been + 過去分詞' となります。
'want' は通常、未来の行動に対する願望を表します。過去の願望や後悔を表現する場合は、'I wanted to visit...' や 'I regret not having visited...' のような異なる構文を使うのが自然です。
学習のコツ
- 💡「to have done」は、主節の動詞が示す時点よりも前の出来事を表現する際に使われることを意識しましょう。
- 💡'seem', 'appear', 'be said', 'claim', 'be glad', 'be sorry' などの動詞や形容詞の後に続くことが多いです。
- 💡受動態にする場合は「to have been done」の形になることを覚えておきましょう。
- 💡文脈によって『〜したようだ』『〜したとされている』『〜したことを嬉しく思う』など、様々なニュアンスを持つことを理解しましょう。
対話例
友人が約束を忘れたかもしれない状況での会話
A:
Did you hear from Tom about the meeting?
トムから会議の件で連絡あった?
B:
No, he seems to have completely forgotten about it.
いや、彼、会議のこと完全に忘れちゃったみたいだね。
仕事のプロジェクトが完了したことに対する感謝と安堵の会話
A:
How was the presentation yesterday? Did everything go well?
昨日のプレゼンどうだった?うまくいった?
B:
Yes, I'm just so relieved to have successfully presented our findings.
はい、調査結果を無事発表できて、本当にホッとしました。
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