/ˌsɪbɪˈlaɪn ˈprɒfəsi/
si-BYL-line PRO-phe-sy
💡 「sibylline」は『シビライン』のように発音し、「-line」の部分に強勢が来ることが一般的です。最初の『シビ』を強く発音する形もあります。「prophecy」は『プロフェシー』と、最初の「プロ」を強く発音します。全体としては非常にフォーマルで古風な響きがあります。
"A mysterious, enigmatic, or obscure prophecy that is difficult to interpret but often holds profound or hidden truths about future events, reminiscent of the oracular pronouncements of ancient sibyls."
💡 ニュアンス・使い方
このフレーズは、単なる「予言 (prophecy)」とは一線を画します。古代ギリシャ・ローマの神官「シビュラ」が発した予言のように、その内容が極めて曖昧で、多義的であり、聞いただけでは意味が分かりにくいが、後になってその言葉が真実だった、あるいは重要な出来事を暗示していたと判明するような予言を指します。非常にフォーマルで文学的、学術的な響きがあり、日常会話で使われることはまずありません。歴史、文学、哲学、神話、あるいは非常に洗練されたメディアの記事などで、ある発言や出来事がまるで運命的な示唆であったかのように表現する際に用いられます。ある種の不吉さや、逃れられない運命の暗示を感じさせることもあります。
The ancient text contained a sibylline prophecy about the fall of an empire, whose true meaning was only understood centuries later.
その古代の書物には、ある帝国の滅亡に関するシビュラの予言が含まれており、その真の意味は何世紀も経ってからようやく理解されました。
His obscure warnings, initially dismissed, later seemed like a sibylline prophecy of the impending economic crisis.
彼の曖昧な警告は当初は聞き流されたが、後になって差し迫った経済危機に対するシビュラの予言のように思われました。
Critics debated the director's early, abstract films, finding in them what they called a sibylline prophecy of future cinematic trends.
評論家たちは監督の初期の抽象的な映画について議論し、その中に将来の映画のトレンドを予言するような「シビュラの予言」を見出しました。
The oracle's utterance was a sibylline prophecy, full of paradoxes and obscure metaphors.
その神託は、逆説と曖昧な比喩に満ちたシビュラの予言でした。
Many consider Nostradamus's writings to be a collection of sibylline prophecies, open to countless interpretations.
多くの人がノストラダムスの著作を、無数の解釈が可能なシビュラの予言集であると考えています。
The economist's cautious remarks, while not explicit, carried the weight of a sibylline prophecy regarding market instability.
エコノミストの慎重な発言は、明確ではなかったものの、市場の不安定性に関するシビュラの予言のような重みを持っていました。
Her cryptic poem was later seen as a sibylline prophecy of the tragic events that unfolded.
彼女の謎めいた詩は、後に展開された悲劇的な出来事のシビュラの予言として見なされました。
The ancient myth speaks of a sibylline prophecy that would determine the fate of humanity.
その古代神話は、人類の運命を決定づけるシビュラの予言について語っています。
Historians often analyze early political treatises for what might be considered sibylline prophecies of societal change.
歴史家はしばしば、社会の変化に関するシビュラの予言と見なされる可能性のある初期の政治論文を分析します。
「enigmatic prediction」は「謎めいた予測」という意味で、「sibylline prophecy」と意味は近いですが、「sibylline」が持つ古代の予言者「シビュラ」に由来する歴史的・文学的な深みや、運命的な重みは薄いです。より一般的で、特定の起源を持たない「謎めいた」状況に使われます。
「cryptic utterance」は「隠された意味を持つ発言」という意味で、口語的なニュアンスも持ち得ます。「utterance」は「発言」を指し、必ずしも未来を予見する「予言」というよりは、現在の発話やメッセージが謎めいている状態を指すことが多いです。「sibylline prophecy」の方が、より壮大で運命的な予言のニュアンスが強いです。
「obscure forecast」は「曖昧な予測」という意味で、予言というよりは天候や経済など、一般的な未来の出来事に対する「予測」に使われます。「sibylline prophecy」のような深い、運命的な示唆や、古代の予言者という背景はありません。科学的または統計的な予測が不明瞭な場合などに使われます。
「sibylline」の正しい綴りは'i'ではなく'y'が使われます。古代ギリシャ語の'Sibylla'に由来するためです。
「prophecy」は名詞(予言)ですが、「prophesy」は動詞(予言する)です。このフレーズでは名詞形を使用します。
「prediction」も「予言」と訳せますが、「sibylline」という形容詞は、古代の予言者「シビュラ」に直接由来するため、その伝統的な組み合わせとして「prophecy」と使うのが最も自然で歴史的な響きがあります。「prediction」では、その重みが半減します。
A:
I find the ending of that novel so ambiguous. What do you think the author was trying to convey?
あの小説の結末はとても曖昧ですね。作者は何を伝えようとしていたと思いますか?
B:
It's certainly open to interpretation. Some critics argue that the protagonist's final words serve as a sibylline prophecy for the country's future political turmoil.
確かに解釈の余地がありますね。一部の批評家は、主人公の最後の言葉が、国の将来の政治的混乱に対するシビュラの予言として機能していると主張しています。
A:
That's an interesting reading. The obscure nature of the text certainly lends itself to such a profound interpretation.
それは興味深い解釈ですね。テキストの曖昧な性質が、そのような深遠な解釈を確かに可能にしています。
A:
The ancient historian's account, often dismissed as folklore, contained passages that, in retrospect, seemed like a sibylline prophecy of the empire's eventual decline.
古代の歴史家の記録は、しばしば民間伝承として片付けられていましたが、後から見ると、帝国の最終的な衰退を予言するシビュラの予言のような記述が含まれていました。
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