seem incongruous
発音
/siːm ɪnˈkɒŋɡruəs/
seem inCONgruous
💡 「seem」は少し長く発音し、「incongruous」は「インコングゥラス」のように発音します。特に「con」の部分を強く意識して強く発音すると、よりネイティブらしい響きになります。Rの発音も意識しましょう。
使用情報
構成単語
意味
何かが、その周囲や文脈、または本質から見て、不釣り合いである、調和しない、または矛盾しているように見えること。
"To appear to be out of place, inconsistent, or inappropriate when considered with its surrounding context, nature, or expectations. It suggests a sense of disharmony, unexpectedness, or a lack of logical connection."
💡 ニュアンス・使い方
このフレーズは、ある物事や状況が、本来あるべき姿や期待されるものと合致しない、あるいは整合性が取れていないと感じる際に用いられます。単に「変だ」というよりも、論理的または美学的な不一致を指摘するニュアンスが強く、やや批判的または分析的な視点を含みます。例えば、厳粛なビジネス会議で不適切なジョークが発せられたり、歴史的な建物の中に極端にモダンな要素が加えられたりした場合などに使われます。比較的フォーマルな文脈や、物事を客観的に評価・分析する際に好んで用いられる表現で、知的で洗練された印象を与えます。
例文
Her casual attire seemed incongruous with the formal atmosphere of the gala.
彼女の普段着は、祝宴のフォーマルな雰囲気とは不釣り合いに見えました。
His sudden burst of laughter seemed incongruous given the serious nature of the discussion.
彼の突然の爆笑は、議論の真剣な内容を考えると不釣り合いに思えました。
The CEO's decision seemed incongruous with the company's stated commitment to sustainability.
そのCEOの決定は、会社の公言する持続可能性へのコミットメントと矛盾しているように見えました。
The new marketing strategy seems incongruous with our brand's traditional image.
新しいマーケティング戦略は、当社のブランドの伝統的なイメージと不釣り合いに思えます。
A modern skyscraper in the midst of a historic district can often seem incongruous.
歴史地区の真ん中にある現代的な高層ビルは、しばしば不釣り合いに見えることがあります。
The witness's calm demeanor seemed incongruous with the gravity of the crime she described.
証人の落ち着いた態度は、彼女が描写した犯罪の重大さと矛盾しているように見えました。
His passionate speech seemed incongruous with his usual reserved personality.
彼の情熱的なスピーチは、いつもの控えめな性格とは不釣り合いに思えました。
The bright yellow paint seemed incongruous in the dimly lit, antique-filled room.
薄暗くアンティークでいっぱいの部屋で、鮮やかな黄色のペンキは不自然に見えました。
This budget proposal seems incongruous given the current economic climate.
この予算案は、現在の経済状況を考えると不釣り合いに思えます。
The artist's choice of vibrant colors seemed incongruous with the somber subject matter.
画家の鮮やかな色彩の選択は、その陰鬱な主題とは不釣り合いに思えました。
類似表現との違い
「場違いに見える」という意味で類似していますが、より一般的で口語的な表現です。特定の文脈や調和からの逸脱を指す点で「seem incongruous」と共通しますが、より日常的な状況で気軽に使える点が異なります。「incongruous」の方が、より知的で分析的なニュアンスを含みます。
「矛盾しているように見える」という意味で非常に近い表現です。「incongruous」が「不調和な」という視覚的・概念的な不一致を指すのに対し、「inconsistent」は「一貫性がない」「矛盾している」という論理的な不一致を強調します。ビジネスや学術的な文脈で、データや言動の矛盾を指摘する際によく使われます。
「不適切だと感じる」という点で意味は似ていますが、「feel inappropriate」は主観的な感情や感覚に焦点を当てています。「seem incongruous」は客観的な観察に基づいた「〜に見える」という印象を述べるのに対し、「feel inappropriate」は話し手自身の感じ方を表します。
「矛盾している」と断定する強い表現です。「seem incongruous」は「矛盾しているように見える」という話し手の推測や印象を示すのに対し、「be contradictory」は事実としての矛盾を言い切ります。そのため、「be contradictory」の方がより断定的で、議論や分析の場で決定的な指摘をする際に用いられます。
よくある間違い
「seem」の後には、状態や性質を表す形容詞が来ます。「incongruously」は副詞であり、「〜のように見える」という動詞seemを修飾するのに適していません。正しいのは形容詞の「incongruous」です。
「is incongruous」と言うと、「〜は不釣り合いである」と断定してしまいます。「seem incongruous」は「〜は不釣り合いに見える／思える」と、話し手の印象や推測を伝えるニュアンスがあります。確定的な事実として述べるか、印象として述べるかで使い分けが必要です。
学習のコツ
- 💡「seem」の後に来るのは形容詞であることを覚えておきましょう。「seem + 形容詞」は「〜のように見える」という印象や推測を表す基本的な構文です。
- 💡「incongruous」は「in-」（否定）と「congruous」（調和した）から成り立っており、「調和しない」「合わない」という意味合いが強いことを意識すると、より正確に使いこなせます。
- 💡ある状況や文脈の中で何かが「浮いている」「場違いである」「期待と異なる」と感じる場合に効果的な表現です。違和感を指摘する際に使ってみましょう。
対話例
美術批評家たちが現代アート展について話している場面
A:
What do you think of the new installation? I find it a bit jarring.
新作のインスタレーション、どう思いますか？私は少し耳障りに感じますね。
B:
I agree. The bright neon lights seem incongruous with the subdued, minimalist theme of the rest of the exhibition.
同感です。あの鮮やかなネオンライトは、展示の他の部分の抑制されたミニマリストなテーマとは不釣り合いに見えますね。
ビジネス戦略について議論している会議の場面
A:
This new project proposal emphasizes aggressive expansion, but our company's core values focus on slow, sustainable growth.
この新しいプロジェクト提案は積極的な拡大を強調していますが、当社の核となる価値観は緩やかで持続可能な成長に焦点を当てています。
B:
Yes, it seems incongruous. We need to ensure that any new venture aligns with our long-term vision.
ええ、それは矛盾しているように見えますね。どんな新しい事業も、私たちの長期的なビジョンと合致していることを確認する必要があります。
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