most discursive
発音
/moʊst dɪˈskɜːrsɪv/
most diSCURsive
💡 「モウスト ディスカーシヴ」のように発音します。「ディスカーシヴ」の「カー」の部分に強勢を置くと、より自然に聞こえます。語尾の「-sive」は「スィヴ」と発音します。
使用情報
構成単語
意味
話や文章、議論などが最も一貫性がなく、本筋から外れて多岐にわたる話題に触れる様子。または、最も広範かつ多角的に展開される様子。
"Characterized by the greatest tendency to stray from a main subject or by the most extensive coverage of various related topics, often lacking focus but sometimes indicating broadness of thought."
💡 ニュアンス・使い方
このフレーズは、主に書面や学術論文、批評、フォーマルな議論において、話や文章のスタイルを評価する際に使われます。講演や会議での発言を評する際にも用いられます。 内容が多岐にわたりすぎて焦点がぼやけている、論理的な流れが欠けていると感じる場合に、批判的なニュアンスで使われることが多いです。「まとまりがない」「散漫である」といった不満や懸念を表します。一方で、非常に広範な知識や多角的な視点を持っていることを示す、より中立的あるいは肯定的な評価として使われることもあります。 非常にフォーマル度が高く、日常会話で頻繁に使われる表現ではありません。学術的、文学的、評論的な文脈でよく見られます。 ネイティブがどう感じるかについては、文脈によって受け取り方が異なります。多くの場合、「話がとっちらかっている」というネガティブな印象を与えます。しかし、複雑なテーマをあらゆる角度から深く考察している場合には、「広範な視野を持つ」といった肯定的な評価に繋がることもあります。ただし、一般的にはまとまりのなさを指摘する際に使われる傾向があります。
例文
His latest article was the most discursive I've read this year, covering everything from ancient philosophy to quantum physics.
彼の最新の論文は、古代哲学から量子物理学まですべてを網羅しており、今年読んだ中で最も多岐にわたるものでした。
The board meeting became the most discursive one in recent memory, straying from the agenda repeatedly.
その役員会議は、議題から繰り返し逸脱し、最近の記憶で最も散漫なものとなりました。
She's known for her deeply insightful, yet sometimes most discursive, lectures.
彼女は深い洞察力に富んでいますが、時には最も散漫になる講義でも知られています。
The student's essay was criticized for being the most discursive in the class, lacking a clear thesis.
その学生の論文は、明確な主題がなく、クラスで最も散漫だと批判されました。
Even among his complex works, this book stands out as his most discursive, exploring countless tangents.
彼の複雑な作品の中でも、この本は無数の脱線を掘り下げており、最も多岐にわたるものとして際立っています。
We need to avoid the most discursive paths in our discussion to reach a conclusion quickly.
迅速に結論に達するためには、議論において最も散漫な道筋を避ける必要があります。
Many found his political commentary to be the most discursive, making it hard to grasp his core message.
多くの人が彼の政治評論は最も散漫で、その主要なメッセージを理解するのが難しいと感じました。
For a philosophy major, understanding the most discursive texts can be both challenging and rewarding.
哲学専攻の学生にとって、最も多角的なテキストを理解することは、挑戦的であると同時にやりがいのあることです。
The review stated it was 'arguably the most discursive novel of the decade,' praising its breadth but noting its lack of focus.
その評論は、「間違いなくこの10年で最も散漫な小説」と述べ、その幅広さを称賛しつつも焦点の欠如を指摘しました。
To be effective, the presentation should not be the most discursive; it needs to be concise and to the point.
効果的なプレゼンテーションであるためには、最も散漫であってはなりません。簡潔で要点を押さえている必要があります。
My professor said my draft was the most discursive she'd seen, needing significant focus.
教授は、私の下書きがこれまで見た中で最も散漫であり、大幅な修正が必要だと言いました。
Among the various critical approaches, his was the most discursive, integrating psychology, sociology, and linguistics.
様々な批評的アプローチの中で、彼のものは心理学、社会学、言語学を統合しており、最も多角的なものでした。
類似表現との違い
「rambling」は、思考や会話がまとまりなく、しばしば不必要に長々と続く様子を指します。「discursive」は、多くの話題に触れることで散漫になる点を強調しますが、「rambling」は単にまとまりがない、支離滅裂な感じをより強く表します。「most discursive」は議論の範囲の広さや複雑さを示唆することもありますが、「most rambling」はほぼ常にネガティブな評価です。
「unfocused」は、焦点が定まっていない、集中力がないことを意味します。「most discursive」が話題が広がりすぎていることを指すのに対し、「most unfocused」は目的や中心が不明確であることを直接的に表します。話や議論の内容が散漫である結果としてunfocusedになることもありますが、unfocusedはより一般的な意味で使われます。
「tangential」は、本筋から外れた、枝葉末節の、という意味合いが強いです。「most discursive」が複数の話題に「触れる」ことで散漫になるのに対し、「most tangential」は本筋とは「直接関係のない」話題にばかり触れている状況を強調します。議論の主題からの逸脱がより明確な場合に用いられます。
「wide-ranging」は「広範囲にわたる」という肯定的なニュアンスが強く、網羅性や多様性を評価する際に使われます。「discursive」が持つ「散漫さ」や「まとまりのなさ」というネガティブなニュアンスはほとんどありません。「most discursive」が時に批判的な意味で使われるのに対し、「most wide ranging」は通常、称賛の意を込めて使われます。
よくある間違い
`discursive` は「人」そのものの性質を直接修飾することは稀で、その人の「話」や「文章」「思考」といったものを修飾することが一般的です。人が「散漫な性格」という場合は "rambling" や "meandering" を使う方が自然です。
`discursive` は形容詞なので、単独で名詞として使うことはできません。形容詞として名詞(例: speech, argument, text)を修飾するか、be動詞と共に補語として使います。
discursiveは長めの形容詞(3音節以上)なので、最上級にする際は-estではなく`most`を前に付けます。
学習のコツ
- 💡`discursive`は「あちこちへ走る」という意味を持つラテン語が語源です。言葉が本筋から離れて色々な方向へ進む様子をイメージすると覚えやすいでしょう。
- 💡主に学術論文、批評、フォーマルな議論など、書き言葉や専門的な文脈で使われることが多いです。日常会話で頻繁に使う表現ではないことを意識しましょう。
- 💡このフレーズは、文脈によって「広範な視野を持つ」という肯定的な意味にも、「まとまりがない」という否定的な意味にもなり得ます。どちらのニュアンスで使われているかを文脈から判断することが重要です。
- 💡類似表現である`rambling`(支離滅裂な)、`unfocused`(焦点が定まらない)、`tangential`(本筋から外れた)などと比較して、それぞれのニュアンスの違いを理解すると、より適切に使い分けられるようになります。
対話例
大学の授業後、発表について議論する学生たち。
A:
What did you think of Professor Smith's lecture today?
今日のスミス教授の講義、どうだった?
B:
It was certainly comprehensive, but I found it to be the most discursive presentation I've heard this semester. He jumped from one historical event to another without clear transitions.
確かに網羅的だったけど、今学期聞いた中で一番散漫なプレゼンテーションだと感じたよ。明確な移行なしに、歴史的な出来事から次の出来事へ飛び跳ねていたからね。
A:
I agree. While the breadth of knowledge was impressive, it was hard to follow the main argument sometimes.
同感だよ。知識の幅広さは見事だったけど、時々主要な議論を追うのが難しかったね。
文学批評の会議で、ある批評家のスタイルについて話す人々。
A:
Her latest essay covers so many philosophical theories.
彼女の最新のエッセイは、本当に多くの哲学理論を扱っているね。
B:
Indeed. It might be her most discursive piece yet. She weaves through existentialism, postmodernism, and even touches on ancient Greek thought, all in one article.
本当にそうだね。これまでで最も多角的な作品かもしれない。実存主義からポストモダニズム、さらには古代ギリシャ思想まで、一つの記事の中で織り交ぜているよ。
A:
It requires a lot of concentration to keep up, but the insights are profound.
ついていくにはかなりの集中力が必要だけど、その洞察は深いものがあるね。
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