意味
代名詞
それ、これ、このこと、先の文脈で述べられたものや事柄を指す代名詞。/(時間、天候、距離、状況などを表す)非人称の主語。/(強調構文で)〜であるのは…だ。/(不定詞や動名詞の)仮主語、仮目的語。
発音
/ɪt/
IT
💡 短い「イ」の音で、口をあまり開けずに発音します。日本語の「イット」のように母音をつけすぎず、語尾は軽く止めるように意識しましょう。「エ」と混同しないよう注意が必要です。
例文
It is fun.
それは楽しいです。
I like it.
私はそれが好きです。
What is it?
それは何ですか?
It's raining now.
今、雨が降っています。
Let's do it.
それをやりましょう。
Is it true?
それは本当ですか?
It depends.
状況によります。
Review it soon.
すぐに確認してください。
It is essential.
それは不可欠です。
It is noted.
承知いたしました。
変形一覧
文法的注意点
- 📝非人称主語のit:天気、時間、距離、状況などを表す際に使われ、「それは」と特に訳さないのが一般的です。
- 📝仮主語/仮目的語のit:不定詞(to V)や動名詞(V-ing)、あるいはthat節が長すぎて文頭に置くと不自然な場合に、形式的にitを置いて、本体を文の最後に移動させる構文です。
- 📝強調構文のIt is ~ that...:文中の特定の要素(主語、目的語、副詞句など)を強調する際に用いられます。It is [強調したい語句] that [残りの文] の形で使われます。
- 📝所有格のitsと短縮形のit'sの違いは英語学習者が最も混同しやすい点の一つです。厳密に使い分けを理解することが重要です。
使用情報
フォーマリティ:中立
頻度:非常によく使われる
使用場面:
日常会話ビジネス海外旅行学校・教育趣味・娯楽科学法律
よくある間違い
❌The dog wagged it's tail.
✅The dog wagged its tail.
it'sは"it is"または"it has"の短縮形です。"its"は「それの」という所有を表す所有格なので、混同しないように注意しましょう。
❌Is raining now.
✅It is raining now.
天候や時間、距離などを表す動詞の主語には、意味がなくても非人称主語の「it」が必要です。「それは」と訳す必要はありません。
派生語
語源
由来:古英語
語根:
hit (それ)
📚 古英語の「hit」(中性形の人称代名詞)に由来します。中英語期に語頭のHが脱落し、「it」という形になりました。当初は男性・女性・中性の区別がありましたが、中性形が非人称の「それ」という意味で定着しました。
学習のコツ
- 💡it's(it is/it has)とits(それの)の使い分けをマスターしましょう。
- 💡非人称主語のitは「それは」と訳さないことに慣れると、より自然な英語感覚が身につきます。
- 💡仮主語・仮目的語のitは、後ろのto不定詞やthat節とセットで覚えると、構文が理解しやすくなります。
- 💡文頭で漠然とした状況や一般的な事柄を指すitの用法にも注意して、様々な例文に触れましょう。
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