/hoʊld kɔːrt/
hold COURT
💡 「hold」は「ホールド」と自然に発音し、「court」は「コーt」のように語尾の「t」を軽く発音すると、よりネイティブらしい響きになります。強く「コート」と言い切らないのがポイントです。
"To be the center of attention and conversation in a group, often by telling stories, jokes, or giving opinions that captivate the audience."
💡 ニュアンス・使い方
このフレーズは、主に社交の場で、ある人物が周囲の人々を惹きつけ、自分が会話の中心となって楽しく話している様子を描写します。元々は王や女王が臣下と接見し、謁見を行う「宮廷を開く」という意味から来ており、比喩的に「多くの人々の注目を集め、その場の主導権を握って話す」といった意味合いで使われます。 話し手は自信があり、話すことを楽しんでおり、また周囲を楽しませようとしていることが多いです。ポジティブなニュアンスで使われることが多いですが、話し手が会話を独占しすぎているという皮肉を込めて使われることもあります。 フォーマル度は中程度で、カジュアルな集まりからややフォーマルな社交イベントまで幅広く使用できます。ビジネスシーンでは、会議後のカジュアルな交流などで見聞きすることがありますが、非常に堅苦しい公式な場ではあまり使われません。
At the party, John was holding court, telling hilarious stories about his travels.
パーティーで、ジョンは旅行の面白い話をしながら、皆の注目を独り占めしていました。
The celebrity chef held court in the restaurant's private dining room, entertaining guests with culinary anecdotes.
その有名シェフはレストランの個室で、料理に関する逸話で客を楽しませ、皆の会話の中心になっていました。
She loved to hold court during family gatherings, sharing her wisdom and experiences.
彼女は家族の集まりで、自分の知識や経験を共有しながら、話の中心になるのが好きでした。
After the presentation, the CEO held court in the lounge, answering questions from the junior staff.
プレゼンテーションの後、CEOはラウンジで若手社員からの質問に答え、皆の中心となっていました。
Despite being an introvert, he surprisingly held court at the networking event.
内向的であるにもかかわらず、彼は驚くほどネットワーキングイベントで会話の中心となっていました。
The professor held court for an hour after class, discussing philosophical concepts with eager students.
教授は授業後1時間、熱心な学生たちと哲学的な概念について話し、皆の中心となっていました。
Wherever the famous artist went, he would inevitably hold court, surrounded by admirers.
その有名な芸術家はどこへ行っても、必ず崇拝者たちに囲まれて話の中心となっていました。
He's always holding court at the coffee shop, sharing his political views.
彼はいつもコーヒーショップで、自分の政治的な見解を語りながら、会話の中心になっています。
The keynote speaker held court during the reception, charming everyone with her wit.
基調講演者はレセプションの間、そのウィットで皆を魅了し、会話の中心となっていました。
She used to hold court in the campus library, debating literary theories with her friends.
彼女はかつてキャンパスの図書館で、友人たちと文学理論を議論しながら、話の中心になっていました。
「hold court」は、単に注目を集めるだけでなく、自らが積極的に会話を主導し、周りの人々を楽しませる、という能動的なニュアンスが強いです。「be the center of attention」は、受動的に注目を集める場合(例えば、珍しい服装をしているなど)も含まれます。前者は話し手に焦点を当て、後者は注目される状況に焦点を当てる傾向があります。
「be the life of the party」は、パーティーなどの集まりで場の雰囲気を明るく盛り上げ、楽しませる役割を指します。会話の中心になることも含まれますが、主な焦点は「盛り上げ役」であることです。一方「hold court」は、会話を主導し、自身の話術や意見で人々を惹きつける側面に重きを置いています。
「dominate the conversation」は、会話を独占する、支配するという意味で、しばしばネガティブなニュアンスを含みます。他の人が話す機会を奪っているような印象を与えがちです。「hold court」も会話の中心になる点では共通しますが、こちらは聴衆が自発的に惹きつけられている、というポジティブな側面が強調されることが多いです。ただし、文脈によっては皮肉的に使われることもあります。
「hold forth」は、特定の話題について長々と、しばしば一方的に意見や考えを述べることを意味します。聴衆を楽しませるよりも、自身の知識や見解を披露する側面が強いです。対して「hold court」は、双方向性のある(聴衆からの反応を得ながら)会話の中心になり、楽しませるという要素が含まれています。
「hold court」は慣用句であり、間に冠詞の「a」や「the」は入りません。特定の場所や時間を示す場合を除き、「court」は無冠詞で使われます。
上記と同じく、慣用句として「the」は使用しません。「the court」としてしまうと「特定の裁判所を保持した」という文字通りの意味になり、比喩的な意味が失われます。
A:
How was Sarah's party last night?
昨日のサラのパーティーどうだった?
B:
It was great! Daniel was holding court for most of the evening, telling all his travel stories. Everyone was captivated.
すごく楽しかったよ!ダニエルが夜のほとんど、旅行の話をして皆の中心になってたんだ。みんな魅了されていたよ。
A:
Did you get a chance to speak with Mr. Harrison?
ハリソンさんと話す機会はありましたか?
B:
Briefly. He was holding court with a group of investors, sharing his insights on the market. It was impressive.
少しだけです。彼は投資家グループの中で、市場についての洞察を語りながら会話の中心になっていました。感銘を受けましたよ。
hold court を含む、すべてのフレーズ・英単語を自分専用の単語帳で学習できます。フラッシュカード形式の反復学習で確実に記憶定着。