go over the edge
発音
/ɡoʊ ˈoʊvər ðɪ edʒ/
go OV-er the edge
💡 「go」は「ゴウ」と、口をすぼめて発音します。「over」は「オーヴァー」と強く発音し、「r」の音は舌を巻かずに引くようにします。「the edge」は「ディ エッジ」のように連結して発音し、「edge」の「e」は日本語の「エ」と「ア」の中間のような音、「dge」は「ヂ」のような破擦音です。
使用情報
構成単語
意味
理性を失う、我を忘れる、極限状態に達する。特に、精神的な限界や感情的な破綻を指します。
"To lose one's self-control or sanity; to reach a point where one can no longer cope or behave rationally, often due to extreme pressure, stress, anger, or despair."
💡 ニュアンス・使い方
この表現は、人が精神的なプレッシャー、ストレス、怒り、絶望などによって、正常な判断能力や自制心を失ってしまう状態を指します。比喩的に使われ、物理的な「崖っぷち」に立つような緊迫感や切迫感を伴います。主にカジュアルな会話で、個人の感情や精神状態が限界に達したことを表現する際に用いられます。時には、他人の行動を批判的に述べる際にも使われます。「彼はついに理性を失った」「彼女はもう我慢の限界だ」といったニュアンスです。
例文
After weeks of no sleep, he finally went over the edge.
数週間寝不足だったので、彼はついに理性を失いました。
The pressure at work made her feel like she was going over the edge.
仕事のプレッシャーで、彼女は限界に達しそうだと感じました。
Don't push him too hard, he might go over the edge.
彼をあまり追い詰めないで、彼は理性を失うかもしれません。
I was so angry, I thought I was going to go over the edge.
とても腹が立って、我を忘れるかと思いました。
The news about the scandal really made the politician go over the edge.
そのスキャンダルのニュースは、その政治家を本当に激怒させました。
The constant criticism from his boss pushed him close to going over the edge.
上司からの絶え間ない批判が、彼を限界近くまで追い込みました。
We need to support our employees to prevent anyone from going over the edge due to stress.
ストレスで誰かが精神的に参ってしまわないよう、従業員をサポートする必要があります。
The intense isolation led some individuals to go over the edge.
激しい孤立は、一部の人々を精神的な破綻へと導きました。
常軌を逸する、度を越す、行き過ぎた言動をする。
"To behave in an extreme, unreasonable, or outrageous way, often beyond what is considered acceptable, appropriate, or normal."
💡 ニュアンス・使い方
こちらが指すのは、人の行動や言動が社会的な規範や許容範囲を超えて、過度になったり、極端になったりする様子です。例えば、冗談が過ぎて人を傷つけたり、批判がエスカレートして攻撃的になったりするような状況で使われます。しばしばネガティブな評価を伴い、「それはやりすぎだ」「一線を越えている」という非難のニュアンスが含まれます。これもカジュアルな会話でよく使われます。
例文
His jokes were funny at first, but then he started going over the edge.
彼の冗談は最初は面白かったのですが、その後度を越してきました。
She always takes her pranks too far; she tends to go over the edge.
彼女はいつもいたずらが行き過ぎるんです。度を越す傾向があります。
The debate went over the edge when personal attacks started.
個人攻撃が始まってから、その議論は常軌を逸しました。
His proposal for the party was a bit much, really went over the edge.
彼のパーティーへの提案は少しやりすぎで、本当に度を越していました。
類似表現との違い
「go over the edge」は徐々に限界に近づき、ついに超えてしまう、という過程や結果に焦点を当てますが、「lose it」は突然感情を爆発させる、理性を失う、という意味合いが強いです。どちらも感情のコントロールを失うことを指しますが、「lose it」の方がより口語的で、怒りや笑いなど幅広い感情に適用されます。
「snap」も突然感情が爆発する様子を表しますが、より瞬間的で、プツンと何かが切れるようなイメージが強いです。「go over the edge」が精神的な限界を超えていく過程や到達点を描くのに対し、「snap」はその瞬間的な破綻に焦点を当てます。
「cross the line」は、行動や言動が許容範囲や社会的規範の一線を越えることを意味します。倫理的な境界線や礼儀の限度を超えた場合に用いられます。「go over the edge」が個人の精神状態や感情の破綻を指すのに対し、「cross the line」は他者との関係性におけるルール違反や逸脱に重きを置きます。
「reach the breaking point」は、物理的または精神的な限界点に達したことを示します。「go over the edge」がその限界を超えてしまうこと、つまり結果としての破綻を強調するのに対し、「reach the breaking point」は限界に到達したその時点を指します。より直接的で、比喩的な要素は少ないです。
よくある間違い
「端を越える」という意味合いで、前置詞は「over」が正しく、「on」は使いません。「on the edge」だと「瀬戸際にいる」という意味になり、ニュアンスが変わってしまいます。
「cliff(崖)」を使うと物理的に崖から落ちるという意味になり、「理性を失う」という比喩的な意味にはなりません。比喩として「edge」を使います。
「go over the top」は「やりすぎる」「度を越す」という意味で、「go over the edge」の2つ目の意味と似ていますが、「go over the top」の方がより「大げさにする」「わざとやりすぎる」という意図的なニュアンスを持つことがあります。「go over the edge」は精神的な限界による無意識的な破綻のニュアンスが強いです。
学習のコツ
- 💡主に人の精神状態や感情の限界を表現する際に使う比喩表現です。
- 💡怒り、絶望、ストレスなど、ネガティブな感情と結びつくことが多い表現です。
- 💡物理的な「端」や「崖」を越えるわけではないので、直訳的なイメージにとらわれすぎないようにしましょう。
- 💡「be on the edge」(瀬戸際にいる)とは意味が異なるので注意が必要です。
対話例
友人が仕事のストレスについて話している場面。
A:
How's your new project going?
新しいプロジェクトはどう?
B:
Honestly, it's driving me crazy. I feel like I'm about to go over the edge.
正直、気が狂いそうだ。もう限界に達しそうだよ。
友人の子どもがいたずらをしすぎたときの会話。
A:
Did you see what Mike's kid did to their living room?
マイクの子供がリビングで何したか見た?
B:
Yeah, he really went over the edge this time. His parents must be furious.
うん、今回は本当に度を越したね。ご両親は激怒してるはずだよ。
最近のニュースについて話す同僚同士の会話。
A:
Did you read about that celebrity's meltdown?
あの有名人の激しい感情爆発のこと読んだ?
B:
I did. It seems the constant media scrutiny made them go over the edge.
読んだよ。絶え間ないメディアの監視が彼らを精神的に参らせたみたいだね。
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