drug tolerance
発音
/drʌɡ ˈtɒlərən(t)s/
drug TOLerance
💡 「ドラッグ」は日本語のカタカナ発音とは異なり、「ア」と「オ」の中間のような音（ʌ）で、語尾の「グ」は喉の奥で軽く発音します。「tolerance」は最初の「tol」に強勢を置き、「レランス」というよりは「ラランス」に近い音で発音します。
使用情報
構成単語
意味
薬物や物質に対して体が慣れ、同じ効果を得るためにより多くの量を必要とする状態。薬が効きにくくなること。
"A condition in which a person's body becomes accustomed to a drug or substance, requiring increasingly larger doses to achieve the same effect and experience the original therapeutic benefits."
💡 ニュアンス・使い方
主に医療、薬学、薬物依存症の文脈で使われる専門用語です。患者が特定の薬に反応しにくくなる状態や、乱用によって依存が進行する状況を説明する際に用いられます。客観的で科学的な状態を表す言葉であり、感情的なニュアンスは含まれません。医師や研究者が患者の状態を説明したり、研究結果を報告したりする際に使われます。非常にフォーマルで専門的な表現であり、日常会話で使われることはほとんどありません。医学的・薬学的な専門知識がある人にとっては一般的な用語ですが、一般のネイティブにとっては専門的な言葉として認識されます。薬物乱用や依存症の問題を議論する際にも使われるため、深刻な状況を示す言葉として受け取られることもあります。
例文
Over time, patients can develop drug tolerance to certain painkillers.
時間が経つと、患者は特定の鎮痛剤に対して薬物耐性を形成することがあります。
Increased drug tolerance is a significant concern in addiction treatment.
薬物耐性の増加は、依存症治療における重要な懸念事項です。
The study examined the mechanisms underlying drug tolerance in chronic pain patients.
その研究は、慢性疼痛患者における薬物耐性の根底にあるメカニズムを調査しました。
Developing drug tolerance often leads to dose escalation.
薬物耐性の発達は、しばしば用量増加につながります。
Physicians must monitor patients for signs of drug tolerance when prescribing long-term medication.
医師は長期的な投薬を行う際、患者の薬物耐性の兆候を監視しなければなりません。
One of the challenges in managing epilepsy is the potential for drug tolerance to antiepileptic drugs.
てんかん管理における課題の一つは、抗てんかん薬に対する薬物耐性の可能性です。
The phenomenon of drug tolerance can make treatment difficult.
薬物耐性の現象は、治療を困難にすることがあります。
Research is ongoing to find ways to prevent drug tolerance.
薬物耐性を防ぐ方法を見つけるための研究が進行中です。
High drug tolerance can be a sign of drug dependency.
高い薬物耐性は、薬物依存の兆候である可能性があります。
Certain types of antidepressants can cause drug tolerance in some individuals.
ある種の抗うつ薬は、一部の個人に薬物耐性を引き起こすことがあります。
類似表現との違い
「drug tolerance」は、特定の薬物に対して体が慣れ、同じ効果を得るためにより多くの量が必要になる状態を指します。一方、「drug resistance」は、主に微生物（細菌やウイルスなど）が薬剤（抗生物質や抗ウイルス薬など）に対して抵抗力を持つようになり、その薬剤が効かなくなる状態を指します。人間の体が薬に慣れるのが「tolerance」、微生物が薬を無効化するのが「resistance」と区別されます。
「drug tolerance」は、薬物への慣れによって効果が薄れる生理的状態を指しますが、「drug dependency」は、薬物を中断すると身体的または精神的な不快な症状（離脱症状）が現れる状態、すなわち薬物への依存を指します。耐性は依存の一因となることがありますが、両者は異なる概念です。
「drug tolerance」は、薬物への生理的な慣れを意味しますが、「addiction」は薬物乱用に対する強迫的な探索と使用、そしてその有害な結果にもかかわらず使用を継続する行動パターンを特徴とする慢性的な脳疾患を指します。耐性は依存症の一側面ですが、依存症は行動的・心理的な側面も含むより広範な概念です。
よくある間違い
「tolerant」は「耐性がある」という形容詞で、人や動物が薬物に対して慣れている状態を表す際に用います。「resistant」は「抵抗力がある、耐性がある」という意味もありますが、主に微生物が薬剤に抵抗力を持つ場合や、機械などが特定の力に耐える場合に使うのが一般的です。
「allowance」は「許容範囲」や「手当」といった意味で、薬物への体の慣れを示す文脈では不適切です。「tolerance」が医学的な「耐性」を意味します。
学習のコツ
- 💡医療・薬学分野の専門用語として理解しましょう。
- 💡「耐性」という日本語は、「resistance」と混同されやすいので注意が必要です。
- 💡関連語として「addiction（依存症）」「dependency（依存）」も一緒に覚えると、意味の違いが明確になります。
- 💡「tolerance」は他にも「忍容性（許容できること）」という意味で使われることがあります。
対話例
医師と患者（またはその家族）が、患者の薬の効き方について話し合っている場面。
A:
It seems like the pain medication isn't working as well as it used to for your father.
「お父様、以前ほど鎮痛剤が効いていないようですね。」
B:
Yes, we've noticed that. He needs a higher dose to get relief now.
「はい、私たちもそう感じています。今は効き目を得るためにより高い用量が必要です。」
A:
This could be a sign of drug tolerance. We might need to adjust his medication plan or consider alternatives.
「これは薬物耐性の兆候かもしれません。お薬の計画を調整するか、代替薬を検討する必要があるかもしれません。」
医学部の学生が教授と、薬の副作用について議論している場面。
A:
Professor, what's the primary concern when patients develop drug tolerance to opioids?
「先生、患者がオピオイドに対して薬物耐性を形成する際の主な懸念は何ですか？」
B:
The main concern is that they might require escalating doses, which increases the risk of adverse effects and dependency. It also makes pain management more challenging.
「主な懸念は、用量を増やさなければならなくなる可能性があり、それが副作用や依存症のリスクを高めることです。また、疼痛管理もより困難になります。」
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