moribund industry
発音
/ˈmɔːrɪbʌnd ˈɪndəstri/
MORibund INdustry
💡 「moribund」は「モーリバァンド」のように発音し、「mor」に強勢を置きます。動詞の-bundに惑わされず、形容詞の発音を意識しましょう。「industry」は「インドゥストリー」のように発音し、「in」に強勢を置きます。二つの単語それぞれに強勢がある複合的な発音です。
使用情報
構成単語
意味
衰退しつつあり、終焉に向かっている産業。活気を失い、経済的に苦境にある業界を指します。
"An industry that is in a state of terminal decline, lacking vitality and activity, and is likely to cease to exist or become irrelevant in the near future."
💡 ニュアンス・使い方
このフレーズは非常にフォーマルで、悲観的かつ深刻な状況を表す際に使われます。単に「景気が悪い」といった軽い状況ではなく、回復の見込みが薄く、いずれは消滅してしまうだろうという強い意味合いを含みます。経済状況や特定の産業の将来性について分析するような、ニュース記事、経済レポート、学術論文、ビジネス会議などの文脈で用いられることが多いです。この表現を聞いたネイティブは、その産業が深刻な危機に瀕しており、将来的には存在しなくなる可能性があると認識します。日常会話で使うと、やや大げさで堅苦しい印象を与えることがあります。
例文
The advent of digital photography rendered the film photography industry a moribund industry.
デジタル写真の登場は、フィルム写真産業を瀕死の産業に変えました。
Many small businesses fear becoming part of a moribund industry due to rapid technological shifts.
多くの小規模企業は、急速な技術変化により、衰退産業の一部になることを恐れています。
Critics argue that the coal industry is now a moribund industry in many developed nations.
批評家たちは、石炭産業が多くの先進国で今や衰退産業であると主張しています。
The government is trying to revitalize what some call a moribund industry.
政府は、一部で瀕死の産業と呼ばれるものを活性化しようとしています。
Without innovation, even established sectors can quickly become a moribund industry.
革新がなければ、確立された分野でさえ急速に衰退産業となり得ます。
Some economists predict that traditional publishing might become a moribund industry within decades.
一部の経済学者は、伝統的な出版業は数十年以内に衰退産業になるかもしれないと予測しています。
He described his hometown's textile factories as a moribund industry struggling to survive.
彼は故郷の繊維工場を、生き残るのに苦労している瀕死の産業だと表現しました。
The rise of streaming services has turned the DVD rental business into a moribund industry.
ストリーミングサービスの台頭により、DVDレンタル事業は衰退産業と化しました。
Investing in a moribund industry carries significant risks for venture capitalists.
衰退産業への投資は、ベンチャーキャピタリストにとって大きなリスクを伴います。
Experts are debating whether the print newspaper business is a truly moribund industry or can still adapt.
専門家たちは、印刷新聞業界が本当に衰退産業なのか、それともまだ適応できるのかを議論しています。
類似表現との違い
「衰退している産業」という意味で、'moribund industry' よりも一般的で広く使われます。'declining' は単に減少傾向にあることを示し、必ずしも「死に瀕している」ほどの強い意味合いはありません。回復の余地があるかもしれないというニュアンスも含むため、'moribund' ほど絶望的な状況を指しません。
「死にかけている産業」という意味で、'moribund industry' と非常に近い意味を持ちます。しかし、'dying' の方がより口語的で直接的な表現であり、'moribund' が持つ硬いフォーマルな響きはありません。ニュース記事の見出しなどでも使われますが、学術論文などでは 'moribund' が好まれる傾向にあります。
「苦境にある産業」という意味で、まだ「瀕死」というほどではないが、課題を抱え、利益を出すのに苦労している状況を表します。改善の余地がまだ多く残されているニュアンスがあり、'moribund' よりも状況が深刻ではないことを示唆します。
「停滞している産業」という意味で、成長が見られず、動きがない状況を指します。'moribund' は下降線をたどる終末的な状態を指すのに対し、'stagnant' は動きがないものの、必ずしも消滅に向かっているとは限りません。活性化の余地がある可能性も示唆します。
よくある間違い
「moribund」と「morbid」はスペルが似ていますが、意味が全く異なります。「morbid」は「病的な、不健全な、病的な興味を持つ」という意味で、産業の衰退とは結びつきません。「瀕死の」という意味では必ず「moribund」を使いましょう。
「moribund」自体が「死にかけた、瀕死の」という意味を含むため、「is dying」と続けると意味が重複しがちです。「is in decline」や「is dying out」など、より自然な表現を選びましょう。ただし、「a moribund industry is dying out slowly」のように強調するために使うことはあります。
学習のコツ
- 💡「moribund」は難しい単語ですが、経済や社会問題に関する英文記事を読む際に頻繁に登場します。文脈から意味を推測できるよう訓練し、出会ったらメモする習慣をつけましょう。
- 💡類似表現(declining industry, dying industry)と比較して覚えることで、それぞれの表現が持つニュアンスの違いを理解し、より正確に使い分けられるようになります。
- 💡「moribund」という単語は、ラテン語の「mori」(死ぬ)に由来しています。語源を知ることで記憶に残りやすくなります。
- 💡ビジネスや学術的な文章で説得力を持たせたいときに効果的です。特に、特定の産業の危機的状況を強調したい場合に使用を検討してください。
対話例
経済ニュースについて同僚と話す場面
A:
Did you see the latest report on the manufacturing sector? It paints a grim picture.
製造業に関する最新レポート見ました?かなり厳しい内容でしたね。
B:
Yes, it seems many traditional areas are becoming a moribund industry. We need new strategies.
ええ、多くの伝統的な分野が衰退産業になりつつあるようです。新たな戦略が必要ですね。
業界の未来についての会議での議論
A:
If we don't adapt quickly, our entire division could become a moribund industry.
迅速に適応しなければ、我々の部署全体が衰退産業になりかねません。
B:
I agree. We must invest heavily in R&D to avoid that fate.
同感です。その運命を避けるためには、研究開発に多額の投資をしなければなりません。
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