have carte blanche
発音
/kɑːrt ˈblɑːnʃ/
carte BLANCHE
💡 「carte blanche」はフランス語由来の表現です。発音は「カーツ ブランシュ」に近く、「ブランシェ」ではないことに注意しましょう。特に「t」はほとんど発音されず、「ch」は「シュ」と発音します。
使用情報
構成単語
意味
全権を委ねられている、自由な裁量権がある、自由に決定できる。特定の状況において、制限なく望むように行動する完全な自由を与えられている状態。
"To be given complete freedom and authority to act as one wishes or deems fit in a particular situation, without restrictions or needing to seek further approval."
💡 ニュアンス・使い方
このフレーズは、ある個人や組織に対して、特定の領域やプロジェクトにおいて、ほぼ無制限の権限や自由な裁量権が与えられている状況を表します。深い信頼と大きな期待が込められていることが多く、それゆえに大きな責任も伴います。主にビジネス、政治、法律、プロジェクト管理といったフォーマルな場面で使われますが、個人的な状況で比喩的に使うこともあります。ネイティブは、このフレーズを聞くと「非常に広範な権限が付与されている」と感じ、その決定が最終的なものであることを示唆します。
例文
The new project manager was given carte blanche to hire anyone she needed for the new team.
新しいプロジェクトマネージャーは、新しいチームに必要な人材を自由に雇う全権を与えられました。
My boss basically gave me carte blanche on this assignment, which is a bit overwhelming but exciting.
上司はこの課題について基本的に全権を任せてくれたので、少し荷が重いですがワクワクしています。
The interior designer had carte blanche for the entire renovation of the mansion.
そのインテリアデザイナーは、邸宅の全面改装について完全に自由な裁量権を持っていました。
The government granted the special committee carte blanche to investigate the scandal.
政府は特別委員会に、そのスキャンダルを調査する全権を与えました。
If you have carte blanche, remember that great power comes with great responsibility.
全権を与えられたなら、大きな力には大きな責任が伴うことを忘れないでください。
The children had carte blanche to choose any toppings they wanted for their pizzas at the party.
パーティーで子供たちは、ピザのトッピングを何でも好きなように選ぶ自由がありました。
The new CEO has been given carte blanche to make significant changes to the company structure.
新しいCEOは、会社の組織構造に大きな変更を加える全権を与えられています。
At the art workshop, participants were given carte blanche to create whatever they envisioned.
アートワークショップでは、参加者は思い描くものを何でも自由に創作する権限を与えられました。
He was given carte blanche to act on behalf of the company during the trade negotiations.
彼は貿易交渉の間、会社の代表として行動する全権を与えられました。
The software development team was granted carte blanche to innovate and experiment with new technologies.
ソフトウェア開発チームは、新しい技術を革新し実験する全権を与えられました。
類似表現との違い
「have carte blanche」と非常に近い意味で使われますが、「full authority」の方がより直接的で一般的な表現です。「carte blanche」はフランス語由来であり、より格調高い、または特定の状況での絶対的な自由裁量を強調するニュアンスがあります。
「have a free hand」も自由な裁量権があることを意味しますが、「carte blanche」が「全権委任」というより広範で公式な権限移譲を示唆するのに対し、「a free hand」は「行動の自由」や「介入されない自由」に焦点を当てることが多いです。文脈によってはほぼ同義に使われますが、「carte blanche」の方がより公式な権限を指します。
「free rein」は馬の「手綱を緩める」ことに由来し、行動の自由を強調する表現です。責任や公式な権限というよりは、制約なしに自由に活動できることを意味します。「carte blanche」が「何をするかの権限」を指すのに対し、「free rein」は「どうするか、どこまでやるか」の行動範囲の自由を指す傾向があります。
「unlimited power」は文字通り無制限の権力や力を意味し、「carte blanche」よりもはるかに強烈で、しばしば独裁的または負の含意を持つことがあります。「carte blanche」はあくまで特定の領域における全権限であり、道徳的・法的制約や組織の最終的な監督は通常残ります。
よくある間違い
「carte blanche」は冠詞なしで使われるのが一般的です。フランス語由来の表現であるため、英語の冠詞のルールとは異なる場合があります。
「get carte blanche」も意味は通じますが、「have carte blanche」や受動態の「be given carte blanche」「be granted carte blanche」の方がより一般的で自然な表現です。
「carte blanche」は通常、特定のプロジェクト、部署、状況など、ある程度限定された領域における全権を指します。「何でも」というよりは「特定の分野において」というニュアンスが強いです。
学習のコツ
- 💡「carte blanche」はフランス語で「白いカード」や「白紙委任状」を意味すると知ると、覚えやすいでしょう。
- 💡冠詞なしで「have carte blanche」のように使います。「a」や「the」は不要です。
- 💡ビジネスや政治など、フォーマルな文脈で使うとより自然です。カジュアルな会話では少し大げさに聞こえることがあります。
- 💡「〜に全権を与える」という場合は、「give someone carte blanche」や「grant someone carte blanche」と表現します。
対話例
新製品開発会議
A:
I'm a bit concerned about the budget for the new product launch. Do we have any flexibility?
新製品発売の予算について少し懸念があります。何か柔軟性はあるのでしょうか?
B:
Don't worry. The CEO has given the marketing team carte blanche for this campaign, as long as the results are stellar.
心配いりません。CEOはこのキャンペーンに関して、マーケティングチームに全権を与えています。ただし、素晴らしい結果を出すことが条件です。
プロジェクトの進捗報告
A:
How's the software integration project going? Are you encountering any roadblocks?
ソフトウェア統合プロジェクトの進捗はどうですか?何か障害に直面していますか?
B:
Not really. The development lead has carte blanche to make technical decisions, which has really streamlined the process.
特にありません。開発リーダーは技術的な決定に関して全権を持っているので、プロセスが非常に効率化されています。
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