a grand delusion
発音
/ə ˌɡrænd dɪˈluːʒn/
a grand deLUsion
💡 「delusion」の「lu」の部分に主強勢を置いて強く発音し、全体的に流れるように発音します。「grand」は「壮大な、途方もない」という形容詞で、delusionの深刻さを強調します。
使用情報
構成単語
意味
途方もない誤解、壮大な妄想、現実からかけ離れた信念。
"A strong and often unrealistic belief in something that is not true and is based on imagination rather than on facts or reality; a serious misconception."
💡 ニュアンス・使い方
このフレーズは、ある個人や集団が抱いている考えや信念が、客観的な事実や現実から大きくかけ離れていることを指摘する際に使われます。単なる「間違い」ではなく、「現実を誤認している」「根拠のない幻想を抱いている」という、より深刻で批判的なニュアンスを含みます。話者はその「妄想」を明確に誤りだと考えており、呆れ、批判、軽蔑、あるいは警告といった感情が込められることが多いです。比較的フォーマルな文脈や、客観的な分析、批評的な議論で用いられることが多く、カジュアルな日常会話で頻繁に使われる表現ではありませんが、皮肉を込めて使うこともあります。
例文
He's living under the grand delusion that he can achieve success without any effort.
彼は何の努力もせずに成功できるという途方もない妄想を抱いています。
The company's marketing strategy was based on a grand delusion about customer loyalty.
その企業のマーケティング戦略は、顧客ロイヤルティに関する途方もない誤解に基づいていました。
Many politicians seem to operate under the grand delusion that their policies will solve everything.
多くの政治家は、自分たちの政策が全てを解決するという壮大な妄想のもとに動いているようです。
It was a grand delusion to think that the housing bubble would never burst.
住宅バブルが決して弾けないと考えるのは、途方もない錯覚でした。
Her idea that she's indispensable to the team is a grand delusion.
彼女がチームにとって不可欠だという考えは、壮大な妄想です。
The dictator maintained a grand delusion of his own popularity, despite widespread dissent.
独裁者は広範な不満にもかかわらず、自身の人気の壮大な妄想を抱き続けました。
We must not fall into the grand delusion that technology alone can solve all societal problems.
我々は、テクノロジーだけで社会のあらゆる問題を解決できるという途方もない錯覚に陥ってはなりません。
His belief that he could beat a professional without training was a grand delusion.
彼がトレーニングなしでプロに勝てると信じていたのは、途方もない妄想でした。
The project manager's optimism, given the circumstances, seemed like a grand delusion.
状況を考えると、プロジェクトマネージャーの楽観主義は壮大な誤解のように思えました。
Some historical revisionists operate under the grand delusion that certain events never happened.
一部の歴史修正主義者は、特定の出来事が決して起こらなかったという途方もない妄想のもとに活動しています。
類似表現との違い
「a pipe dream」は、実現不可能な夢や希望を指し、多くの場合、無害な、または少し甘い空想のニュアンスがあります。一方、「a grand delusion」は、現実を誤認しているという、より深刻で批判的な意味合いが強いです。
「a misconception」は、単なる誤解や間違いを指し、情報が不足していたり、誤って解釈されたりした場合に使われます。「a grand delusion」は、事実に基づかない、より根深い、現実離れした信念や精神的な錯覚を意味するため、その深刻度が異なります。
「a false belief」は「誤った信念」と直訳でき、「a grand delusion」と意味合いは似ていますが、「grand delusion」の方が「途方もない」「壮大な」という形容詞が付くことで、その誤りの規模や現実との乖離の大きさを強調します。より感情的、あるいは批評的な響きがあります。
「an illusion」は、多くの場合、視覚的または感覚的な錯覚を指しますが、精神的な「思い込み」にも使えます。しかし、「a grand delusion」は、精神的な状態としての「妄想」や、現実から著しく乖離した信念を指し、より強く、病的な意味合いを含むこともあります。
よくある間違い
「big」でも間違いではないですが、「grand」を使うことで「途方もない」「壮大な」という深刻で少し大げさなニュアンスが強調されます。このフレーズの「grand」は定型的な組み合わせで、このニュアンスが特徴です。
「illusion」は主に視覚的な錯覚や幻想を指すことが多いのに対し、「delusion」は現実からかけ離れた信念や精神的な妄想を指します。意味合いが大きく異なるため、文脈に応じて使い分ける必要があります。
学習のコツ
- 💡「grand」は通常「壮大」という良い意味で使われますが、このフレーズでは「途方もない」「ばかげた」といった皮肉や批判の意図で使われることを覚えておきましょう。
- 💡「delusion」は「妄想」や「誤信」といった、現実からかけ離れた信念を指す比較的強い言葉です。単なる誤解よりも深刻な状況を表します。
- 💡このフレーズ自体が強い批判や呆れを表すことが多いので、使用する際は相手や状況に注意し、フォーマルな文脈や客観的な分析で使うのが適切です。
対話例
友人が非現実的な投資話に夢中になっていることについて話す
A:
Tom is convinced he's going to get rich quick with that new crypto scheme.
トムはあの新しい暗号通貨の計画で一攫千金すると確信しているよ。
B:
That's a grand delusion. It sounds way too good to be true, and he hasn't done any research.
それは途方もない妄想だね。話がうますぎるし、彼は何の調査もしていないよ。
会社の会議で、非現実的な目標設定について議論する
A:
Achieving a 50% market share in six months is an ambitious goal.
半年で市場シェアを50%達成するというのは野心的な目標ですね。
B:
Ambitious is an understatement. I fear it's a grand delusion if we don't adjust our resources and strategy significantly.
野心的どころか、控えめに言っても途方もない妄想だと思います。リソースと戦略を大幅に調整しなければ。
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