whatとwhichの関係詞用法
What / Which as Relative Pronouns
概要
この文法は何か
whatは「〜すること/もの」を表す関係代名詞で、先行詞を含みます。whichは文全体や前述の内容を受けて「そしてそれは」という意味で使われることがあります。これらは高度な関係詞の用法です。
いつ使うか
whatは先行詞なしで「〜すること/もの」を表したいとき、whichは前の文や節全体を受けて補足情報を加えたいときに使います。
作り方
what + 主語 + 動詞 / 文, which + 動詞
重要ポイント
- 1what = the thing(s) that(先行詞を含む)
- 2what の後には不完全な文が続く
- 3which は文全体を受けることができる
- 4which は非制限的関係詞節でのみ文を受ける
- 5what は名詞節、which は形容詞節
ルールと例文
what = the thing(s) that(〜すること/もの)
what + 主語 + 動詞 / what + 動詞
What he said surprised me.
彼が言ったことは私を驚かせました。
I understand what you mean.
あなたの言いたいことは分かります。
What matters most is your health.
最も重要なことはあなたの健康です。
Tell me what happened.
何が起こったか教えてください。
what を使った慣用表現
what is called / what we call
This is what is called a paradigm shift.
これはいわゆるパラダイムシフトです。
He has what we call charisma.
彼はいわゆるカリスマ性を持っています。
What is important is not money but happiness.
重要なのはお金ではなく幸せです。
What surprised me was his honesty.
私を驚かせたのは彼の正直さでした。
which が文全体を受ける
文, which + 動詞
She passed the exam, which surprised everyone.
彼女は試験に合格しました、そしてそれはみんなを驚かせました。
He arrived late, which made the boss angry.
彼は遅れて到着しました、そしてそれが上司を怒らせました。
The project was cancelled, which was disappointing.
プロジェクトは中止されました、そしてそれは残念でした。
They offered me the job, which I accepted immediately.
彼らは私に仕事を提供しました、そしてそれをすぐに受け入れました。
よく使うパターン
What + 主語 + 動詞 + is...
「〜することは...だ」という強調構文
Do what...
「〜することをしなさい」
what is called / what we call
「いわゆる」という意味
文, which + be動詞 + 形容詞
前の文を評価・コメント
使用シーン
what で重要なことを強調する
最も重要な点や本質を強調するとき
What really matters is not winning but participating.
本当に重要なのは勝つことではなく参加することです。
What I want to emphasize is the importance of practice.
私が強調したいのは練習の重要性です。
What we need to focus on is customer satisfaction.
私たちが焦点を当てる必要があるのは顧客満足度です。
which で結果や反応を述べる
前の文の結果や影響を補足するとき
The train was delayed, which meant we arrived late.
電車が遅れました、そしてそれは私たちが遅く到着したことを意味しました。
She apologized, which I appreciated.
彼女は謝りました、そしてそれをありがたく思いました。
He refused to help, which upset everyone.
彼は助けることを拒否しました、そしてそれがみんなを動揺させました。
what で未知の内容を表す
具体的に何かを指定せず一般的に述べるとき
Just do what you can.
できることをやってください。
I believe what you told me.
あなたが私に言ったことを信じています。
What happened yesterday won't happen again.
昨日起こったことは二度と起こりません。
会話例
アドバイスをする
I don't know what to do about this problem.
この問題について何をすべきか分かりません。
What I would suggest is talking to your manager.
私が提案したいのはマネージャーに話すことです。
I tried that, which didn't help at all.
それを試しました、それは全く役に立ちませんでした。
Then what you need to do is escalate it to HR.
ではあなたがする必要があるのは人事部に報告することです。
ニュースについて話す
Did you hear? The company is expanding to Europe.
聞きましたか?会社がヨーロッパに拡大します。
Yes! Which is great news for everyone.
はい!そしてそれはみんなにとって素晴らしいニュースです。
What surprises me is how quickly they made this decision.
私を驚かせるのは彼らがいかに早くこの決定をしたかです。
What I heard is that they've been planning it for years.
私が聞いたところでは、何年も計画していたそうです。
学習のコツ
- 💡what は先行詞を含むので、"the thing that" で言い換えられます
- 💡what の後には必ず不完全な文(欠けている要素がある文)が続きます
- 💡which が文全体を受ける場合、必ずカンマが必要です
- 💡"What is important is..." のような構文は非常によく使われます
- 💡what は名詞節を作り、文の主語・目的語・補語になれます
文化的注意点
what を使った強調構文(What ... is ...)は、プレゼンテーションやスピーチで頻繁に使われます。
文全体を受ける which は、書き言葉で特に一般的です。話し言葉では文を分けることが多いです。
よくある間違い
What I like it is pizza.
What I like is pizza.
what は先行詞を含むので、"it" は不要です。
The thing what I saw was strange.
The thing that I saw was strange. / What I saw was strange.
先行詞がある場合は "that" を使います。先行詞なしで "what" のみ使います。
He passed the exam which surprised everyone.
He passed the exam, which surprised everyone.
文全体を受ける which の前には必ずカンマが必要です。
What does he do is interesting.
What he does is interesting.
what の後は疑問文ではなく、平叙文の語順です。
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