非制限的関係詞節
Non-Defining Relative Clauses
概要
この文法は何か
非制限的関係詞節は、既に特定されている名詞に補足情報を加える節です。カンマで区切られ、省略しても文の基本的な意味は変わりません。
いつ使うか
既に特定されている人や物について追加情報を提供したいとき、または補足説明を加えたいときに使います。
作り方
名詞, who/which + 動詞..., （カンマあり）
重要ポイント
- 1カンマで区切る（前後または前のみ）
- 2補足的な情報を提供
- 3省略しても文意は通じる
- 4thatは使えない（whoまたはwhichのみ）
- 5関係代名詞の省略はできない
ルールと例文
人について補足情報を加える
名詞, who + 動詞...,
My brother, who lives in London, is a teacher.
私の兄は、ロンドンに住んでいますが、教師です。
Sarah, who speaks three languages, works as a translator.
サラは、3ヶ国語を話しますが、翻訳者として働いています。
The manager, who was very busy, agreed to meet us.
マネージャーは、とても忙しかったのですが、私たちに会うことに同意しました。
My sister, who you met yesterday, wants to invite you to dinner.
私の妹は、昨日あなたが会いましたが、あなたを夕食に招待したいそうです。
物や場所について補足情報を加える
名詞, which + 動詞...,
My car, which I bought last year, needs repair.
私の車は、去年買ったのですが、修理が必要です。
London, which is the capital of England, has many museums.
ロンドンは、イングランドの首都ですが、多くの博物館があります。
This book, which was written in 1950, is still popular.
この本は、1950年に書かれましたが、今でも人気があります。
The weather, which had been terrible, finally improved.
天気は、ひどかったのですが、ついに良くなりました。
文全体に補足情報を加える
文, which + 動詞...
He passed the exam, which surprised everyone.
彼は試験に合格しました、それはみんなを驚かせました。
She got the job, which was great news.
彼女は仕事を得ました、それは素晴らしいニュースでした。
They arrived late, which annoyed the host.
彼らは遅れて到着しました、それがホストをいらいらさせました。
よく使うパターン
固有名詞 + , who/which...,
固有名詞（既に特定されている）に補足情報
所有格 + 名詞 + , who/which...,
所有格で既に特定されている名詞に補足
全文 + , which + 動詞
前の文全体を受けて補足
使用シーン
家族や友人について話す
既に誰か分かっている人について詳細を加えるとき
My mother, who is a nurse, works at the hospital.
私の母は、看護師ですが、病院で働いています。
John, who I have known for 10 years, is getting married.
ジョンは、10年来の知り合いですが、結婚します。
My best friend, who lives abroad, visits me every summer.
私の親友は、海外に住んでいますが、毎年夏に訪ねてきます。
場所や物について説明する
既知の場所や物について追加情報を提供するとき
Tokyo, where I was born, is a very big city.
東京は、私が生まれた場所ですが、とても大きな都市です。
My phone, which cost $1000, broke after one month.
私の電話は、1000ドルしたのですが、1ヶ月で壊れました。
The castle, which was built in 1200, is now a museum.
その城は、1200年に建てられましたが、今は博物館です。
結果や反応を表現する
何かの結果や反応を補足的に述べるとき
I failed the test, which was very disappointing.
私は試験に落ちました、それはとても残念でした。
They cancelled the event, which made everyone angry.
彼らはイベントをキャンセルしました、それがみんなを怒らせました。
He won the lottery, which changed his life completely.
彼は宝くじに当たりました、それが彼の人生を完全に変えました。
会話例
旅行について話す
How was your trip to Italy?
イタリア旅行はどうでしたか？
It was amazing! I visited Rome, which is such a beautiful city.
素晴らしかったです！ローマを訪れました、とても美しい都市です。
Did you meet your cousin there?
そこでいとこに会いましたか？
Yes, my cousin Maria, who lives there, showed me around.
はい、いとこのマリアが、そこに住んでいますが、案内してくれました。
仕事のニュースを話す
I got promoted!
昇進しました！
That's great news! When does it start?
素晴らしいニュースですね！いつから始まりますか？
Next month, which gives me time to prepare.
来月です、それで準備する時間があります。
学習のコツ
- 💡カンマがあるかないかで、制限的か非制限的かを判断できます
- 💡非制限的関係詞節では "that" は使えません
- 💡関係代名詞を省略することはできません
- 💡文末の場合、カンマは1つだけで、ピリオドで終わります
- 💡書き言葉でより頻繁に使われますが、話し言葉では区切りが聞き取れます
文化的注意点
非制限的関係詞節は、書き言葉で特に重要です。カンマを忘れると意味が変わってしまいます。
話すときは、カンマの部分で少し間を置いたり、声のトーンを変えたりして区別します。
よくある間違い
My brother who lives in London is a teacher.
My brother, who lives in London, is a teacher.
既に特定されている（私の兄は1人）場合、カンマを使って非制限的関係詞節にします。
Tokyo, that is the capital of Japan, is very crowded.
Tokyo, which is the capital of Japan, is very crowded.
非制限的関係詞節では "that" は使えません。"which" を使います。
My car, I bought last year, needs repair.
My car, which I bought last year, needs repair.
非制限的関係詞節では関係代名詞を省略できません。
He passed the exam which surprised everyone.
He passed the exam, which surprised everyone.
文全体を受ける場合は、カンマが必要です。
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