両方を取る動詞・意味の違い
Verbs with Both Infinitive and Gerund
概要
この文法は何か
一部の動詞は不定詞と動名詞の両方を目的語として取ることができますが、意味が変わります。remember, forget, stop, try, regretなどが代表的で、使い分けを理解することが重要です。
いつ使うか
過去の行動を振り返る場合や、未来の行動を表す場合など、文脈によって不定詞か動名詞かを選びます。意味の違いを理解して適切に使い分ける必要があります。
作り方
Verb + to不定詞 / Verb + 動名詞(意味が異なる)
重要ポイント
- 1同じ動詞でも不定詞と動名詞で意味が変わる
- 2remember/forget + to不定詞 = これから〜すること
- 3remember/forget + 動名詞 = 過去に〜したこと
- 4stop + to不定詞 = 〜するために立ち止まる
- 5stop + 動名詞 = 〜することをやめる
- 6try + to不定詞 = 〜しようと努力する
- 7try + 動名詞 = 試しに〜してみる
ルールと例文
remember/forget: 不定詞(未来)vs 動名詞(過去)
remember/forget + to不定詞 (これから) / + -ing (過去)
Remember to lock the door. (これから鍵をかけることを忘れないで)
ドアに鍵をかけることを忘れないでね。
I remember locking the door. (鍵をかけたことを覚えている)
ドアに鍵をかけたことを覚えています。
Don't forget to call me. (これから電話することを忘れないで)
私に電話することを忘れないでね。
I'll never forget meeting you. (出会ったことを決して忘れない)
あなたに出会ったことを決して忘れません。
stop: 目的(不定詞)vs やめる(動名詞)
stop + to不定詞 (〜するために立ち止まる) / + -ing (〜をやめる)
I stopped to rest. (休むために立ち止まった)
私は休むために立ち止まりました。
I stopped smoking. (タバコをやめた)
私はタバコをやめました。
She stopped to talk to her friend. (友達と話すために立ち止まった)
彼女は友達と話すために立ち止まりました。
She stopped talking. (話すのをやめた)
彼女は話すのをやめました。
try: 努力(不定詞)vs 試す(動名詞)
try + to不定詞 (努力する) / + -ing (試しにやってみる)
I tried to open the door. (ドアを開けようと努力した)
私はドアを開けようとしました。
I tried opening the window. (試しに窓を開けてみた)
私は試しに窓を開けてみました。
Try to be on time. (時間通りに来るよう努力して)
時間通りに来るようにしてね。
Try calling him again. (試しにもう一度電話してみて)
試しにもう一度彼に電話してみて。
regret: 後悔(不定詞)vs 残念(動名詞)
regret + to不定詞 (残念ながら) / + -ing (〜したことを後悔)
I regret to inform you that... (残念ながらお知らせします)
残念ながらお知らせしなければなりません...
I regret saying that. (あんなことを言ったことを後悔している)
あんなことを言ったことを後悔しています。
We regret to tell you... (残念ながらお伝えします)
残念ながらお伝えしなければなりません...
He regrets not studying harder. (もっと勉強しなかったことを後悔)
彼はもっと一生懸命勉強しなかったことを後悔しています。
よく使うパターン
remember/forget + to不定詞
これから〜すること(未来)
remember/forget + -ing
過去に〜したこと
stop + to不定詞
〜するために立ち止まる
stop + -ing
〜することをやめる
try + to不定詞
〜しようと努力する
try + -ing
試しに〜してみる
使用シーン
予定や義務を思い出させる
これからすべきことを忘れないように伝える場面
Remember to submit your assignment by Friday.
金曜日までに課題を提出することを忘れないでね。
Don't forget to call your mother on her birthday.
お母さんの誕生日に電話することを忘れないで。
Did you remember to lock the windows?
窓に鍵をかけたことを覚えてる?
過去の経験を語る
過去の出来事や経験について話す場面
I remember meeting her at the conference.
私は会議で彼女に会ったことを覚えています。
I'll never forget traveling to Japan.
日本に旅行したことを決して忘れません。
I regret not spending more time with my family.
家族ともっと時間を過ごさなかったことを後悔しています。
問題解決のアドバイス
試してみるべき方法を提案する場面
Try restarting your phone if it freezes.
携帯がフリーズしたら再起動してみてください。
Have you tried turning it off and on again?
試しに一度切ってまたつけてみましたか?
You should try to get more sleep.
もっと睡眠を取るように努力すべきです。
会話例
忘れ物について話す
Did you remember to bring your laptop?
ノートパソコンを持ってくることを覚えてた?
Oh no! I forgot to pack it. I remember putting it on my desk.
しまった!パックするのを忘れた。机の上に置いたのは覚えてるんだけど。
Don't worry. You can use mine.
心配しないで。私のを使っていいよ。
Thanks! I'll try to remember next time.
ありがとう!次回は忘れないように努力するよ。
健康アドバイスをする
I have a terrible headache.
ひどい頭痛がするんだ。
Have you tried taking some painkillers?
鎮痛剤を飲んでみた?
Yes, but they didn't work. I stopped taking them.
うん、でも効かなかった。飲むのをやめたよ。
You should try to rest more. And remember to drink plenty of water.
もっと休むようにした方がいいよ。それと水をたくさん飲むことを忘れないで。
学習のコツ
- 💡remember/forget: to不定詞=未来、-ing=過去と覚える
- 💡stop: to不定詞=目的(〜するために)、-ing=中止(〜をやめる)
- 💡try: to不定詞=努力、-ing=試す・実験
- 💡regret: to不定詞=残念ながら(フォーマル)、-ing=後悔
- 💡時制のヒントに注意:yesterday等の過去の時間表現があれば動名詞
- 💡tomorrow等の未来の時間表現があれば不定詞
- 💡例文を対で覚えて意味の違いを明確にする
文化的注意点
"I regret to inform you..."は非常にフォーマルな表現で、ビジネスレターや公式な通知でよく使われる。
"Try -ing"はアドバイスや提案でよく使われ、カジュアルな会話で頻繁に聞かれる。"Have you tried...?"という形が一般的。
"Stop to do"と"stop doing"の違いは学習者にとって最も難しい部分の一つで、ネイティブでも文脈がないと混乱することがある。
よくある間違い
I remember to meet her. (意味が違う)
I remember meeting her. (彼女に会ったことを覚えている)
remember to meetは「これから会うことを覚えている」という意味で、過去の経験を語る場合はremember meetingを使います。
I forgot calling you. (意味が違う)
I forgot to call you. (電話することを忘れた)
forgot callingは「電話したことを忘れた(電話したことを覚えていない)」という意味で、電話し忘れた場合はforgot to callを使います。
I stopped to smoke. (意味が違う - タバコを吸うために立ち止まった)
I stopped smoking. (タバコをやめた)
stopped to smokeは「タバコを吸うために立ち止まった」という意味です。禁煙したという意味ではstopped smokingを使います。
Try to restart your computer. (意味が違う)
Try restarting your computer. (試しに再起動してみて)
try to restartは「再起動しようと努力する」という意味です。提案として「試しに〜してみて」という場合はtry -ingを使います。
I regret to say that yesterday. (時制の不一致)
I regret saying that yesterday. (昨日あれを言ったことを後悔)
regret to sayは「残念ながら〜と言わなければならない」という現在の状況で使います。過去の発言を後悔する場合はregret sayingを使います。
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