不定冠詞a/an
Indefinite Articles 'a/an'
概要
この文法は何か
不定冠詞 "a" と "an" は、不特定の一つのものを指すときに使います。初めて話題に出すものや、「どれでもいい一つ」を表すときに使用される基本的な冠詞です。
いつ使うか
可算名詞の単数形で、特定されていないものを指すとき、職業を言うとき、「〜につき」という意味で使うときなどに使います。
作り方
a/an + 可算名詞(単数形のみ)
重要ポイント
- 1次の単語が子音で始まる場合は "a"、母音で始まる場合は "an" を使う
- 2音で判断する(スペルではなく発音が重要)
- 3可算名詞の単数形にのみ使える(複数形や不可算名詞には使えない)
- 4初めて話題に出すものには "a/an"、2回目以降は "the" を使う
- 5職業を言うときは必ず "a/an" をつける
ルールと例文
子音で始まる単語の前では "a" を使う
a + 子音で始まる名詞
I have a book.
私は本を持っています。
She is a teacher.
彼女は教師です。
He bought a car.
彼は車を買いました。
There is a dog in the garden.
庭に犬がいます。
I want a cup of coffee.
コーヒーを一杯欲しいです。
母音で始まる単語の前では "an" を使う
an + 母音で始まる名詞
I ate an apple.
私はリンゴを食べました。
She is an engineer.
彼女はエンジニアです。
He has an idea.
彼にはアイデアがあります。
It takes an hour to get there.
そこに着くのに1時間かかります。
This is an interesting book.
これは面白い本です。
発音で判断する(スペルではなく音)
a/an + 発音に基づく
He is a university student.
彼は大学生です。
It was an honest mistake.
それは正直なミスでした。
She is a European.
彼女はヨーロッパ人です。
I waited for an hour.
私は1時間待ちました。
職業を言うとき
be動詞 + a/an + 職業
I am a doctor.
私は医者です。
She is an artist.
彼女は芸術家です。
He is a police officer.
彼は警察官です。
My father is a businessman.
私の父はビジネスマンです。
「〜につき」の意味
数量 + a/an + 単位
The speed limit is 60 miles an hour.
制限速度は時速60マイルです。
I go to the gym three times a week.
私は週に3回ジムに行きます。
Apples cost $3 a kilogram.
リンゴは1キロ3ドルです。
よく使うパターン
a/an + 形容詞 + 名詞
形容詞が入る場合、形容詞の発音で a/an を判断する
What a/an + 名詞!
感嘆文で使う
such a/an + 名詞
「とても〜な」という意味
使用シーン
初めて何かを紹介する
会話や文章で新しい情報を伝えるとき
I met a man at the park.
公園で男性に会いました。
There is a new restaurant in town.
町に新しいレストランがあります。
I need a pen.
ペンが必要です。
一般的な例を挙げる
特定のものではなく、一般的な一例として
A dog is a faithful animal.
犬は忠実な動物です。
An apple a day keeps the doctor away.
1日1個のリンゴで医者いらず。
学習のコツ
- 💡発音で "a" か "an" かを判断する練習をしましょう。スペルではなく音が重要です
- 💡university, hour, honest などの特殊な例は覚えておきましょう
- 💡職業を言うときは必ず "a/an" をつけることを忘れずに
- 💡初めて話題に出すときは "a/an"、2回目以降は "the" というパターンを意識しましょう
文化的注意点
職業には必ず冠詞をつける
アメリカ英語とイギリス英語の違い
よくある間違い
She is teacher.
She is a teacher.
職業を言うときは必ず "a/an" をつけます。
I have a books.
I have books. / I have a book.
"a/an" は単数形にのみ使えます。複数形には使いません。
I ate a apple.
I ate an apple.
母音で始まる単語の前では "an" を使います。
He is an university student.
He is a university student.
"university" は /juː/ という子音で始まる発音なので "a" を使います。
It takes a hour.
It takes an hour.
"hour" の "h" は発音しないため、母音で始まる音として "an" を使います。
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