可算名詞と不可算名詞
Countable vs Uncountable Nouns
概要
この文法は何か
英語の名詞は、数えられる「可算名詞」と数えられない「不可算名詞」に分類されます。それぞれ使える冠詞や数量詞が異なるため、正しく使い分けることが重要です。
いつ使うか
名詞を使うとき、それが数えられるか数えられないかを判断し、適切な冠詞（a/an/the）や数量詞（many/much等）を選ぶ必要があります。
作り方
可算名詞: a/an + 単数形、複数形（-s/-es）を使う / 不可算名詞: 冠詞なし、複数形なし
重要ポイント
- 1可算名詞は数えられる具体的なもの（例: apple, book, person）
- 2不可算名詞は数えられない物質や抽象概念（例: water, music, advice）
- 3可算名詞は複数形にできるが、不可算名詞はできない
- 4使える数量詞が異なる（many/few vs much/little）
ルールと例文
可算名詞（Countable Nouns）
a/an + 単数形 / 複数形（-s/-es）
I have a book. (単数)
私は本を1冊持っています。
She has three apples. (複数)
彼女はリンゴを3個持っています。
There are many students in the class.
クラスにはたくさんの生徒がいます。
How many chairs do you need?
椅子は何脚必要ですか？
不可算名詞（Uncountable Nouns）
冠詞なし / 複数形なし
I drink water every day.
私は毎日水を飲みます。
She needs some money.
彼女はお金が必要です。
He gave me good advice.
彼は私に良いアドバイスをくれました。
How much sugar do you want?
砂糖はどのくらい欲しいですか？
不可算名詞を数える方法
数量詞 + of + 不可算名詞
Can I have a glass of water?
グラス1杯の水をいただけますか？
I bought two bottles of milk.
牛乳を2本買いました。
She needs a piece of advice.
彼女はアドバイスが1つ必要です。
He ate three slices of bread.
彼はパンを3切れ食べました。
否定形
パターン
可算: no + 複数形 / 不可算: no + 名詞
There are no students here. (可算)
ここには生徒がいません。
There is no water in the bottle. (不可算)
ボトルに水がありません。
I have no money. (不可算)
私はお金を持っていません。
注意: "not any" も同じ意味で使えます（例: I don't have any money）。
疑問形
パターン
可算: How many...? / 不可算: How much...?
How many books do you have? (可算)
本を何冊持っていますか？
How much water do you drink? (不可算)
どのくらい水を飲みますか？
How many people are coming? (可算)
何人来ますか？
注意: how manyは可算名詞、how muchは不可算名詞と一緒に使います。
よく使うパターン
some + 可算名詞（複数）/ 不可算名詞
「いくつかの / いくらかの」という意味
any + 可算名詞（複数）/ 不可算名詞
否定文・疑問文で使う
a lot of / lots of + 可算・不可算
「たくさんの」という意味（両方に使える）
使用シーン
買い物
食べ物や商品を数えるときに使い分けます。
I need three eggs and some milk.
卵3個と牛乳が必要です。
Can I have two apples and a bottle of water?
リンゴ2個と水1本いただけますか？
We bought some bread and cheese.
パンとチーズを買いました。
日常会話
数量を尋ねたり答えたりするときに使います。
How many friends do you have?
友達は何人いますか？
How much homework do you have?
宿題はどのくらいありますか？
I have a few questions and some advice.
質問がいくつかと、アドバイスがあります。
会話例
レストランで注文
What would you like to drink?
何をお飲みになりますか？
Can I have a glass of water, please?
グラス1杯の水をいただけますか？
Of course. Would you like some bread?
もちろんです。パンはいかがですか？
Yes, two pieces of bread, please.
はい、パン2切れください。
買い物リストを作る
What do we need from the store?
お店で何が必要ですか？
We need some milk, three apples, and a loaf of bread.
牛乳、リンゴ3個、パン1斤が必要です。
How much milk?
牛乳はどのくらい？
Two bottles should be enough.
2本で十分でしょう。
学習のコツ
- 💡不可算名詞の主な種類：液体（water, milk）、物質（rice, sugar）、抽象概念（advice, information）を覚えましょう
- 💡不可算名詞を数えるには、容器や単位を使います（a glass of, a piece of, a cup of）
- 💡同じ単語でも可算・不可算で意味が変わることがあります（例: chicken = 鶏肉（不可算）/ a chicken = 鶏1羽（可算））
- 💡some/any/a lot ofは可算・不可算の両方に使えますが、many/fewは可算のみ、much/littleは不可算のみです
- 💡日本語で数えられても英語では不可算の場合があります（例: advice, information, furniture）
文化的注意点
日本語では「アドバイス」「情報」は数えられますが、英語のadvice/informationは不可算名詞です。
breadは不可算名詞ですが、「パン1個」はa loaf of bread、「パン1切れ」はa slice of breadと言います。
よくある間違い
I need some advices.
I need some advice.
"advice"は不可算名詞なので、複数形にできません。
Can I have a water?
Can I have some water? / a glass of water?
"water"は不可算名詞なので、"a"をつけられません。数えるときは"a glass of"などを使います。
How many money do you have?
How much money do you have?
"money"は不可算名詞なので、"how much"を使います。
She gave me a good information.
She gave me good information. / a piece of information.
"information"は不可算名詞なので、"a"をつけられません。
I bought two breads.
I bought two loaves of bread.
"bread"は不可算名詞なので、数えるときは"loaves of"を使います。
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