同等比較
As...as / Not as...as
概要
この文法は何か
「as...as」は2つのものが同じ程度であることを表す比較表現です。「not as...as」で否定の同等比較を表し、「～ほど…ではない」という意味になります。
いつ使うか
2つのものの性質や程度が同じであることを表現したいとき、または同じ程度ではないことを表現したいときに使います。
作り方
as + 形容詞/副詞の原形 + as
重要ポイント
- 1形容詞・副詞は必ず原形を使う（比較級や最上級にしない）
- 2否定形では「not as...as」または「not so...as」を使う
- 3「as much as」「as many as」で数量の同等比較を表す
- 4疑問文では主語と動詞を入れ替える
ルールと例文
肯定文: as + 形容詞/副詞 + as
Subject + verb + as + adjective/adverb + as + comparison object
She is as tall as her brother.
彼女は兄と同じくらい背が高いです。
This book is as interesting as that one.
この本はあの本と同じくらい面白いです。
He runs as fast as a professional athlete.
彼はプロの選手と同じくらい速く走ります。
The coffee is as hot as tea.
コーヒーは紅茶と同じくらい熱いです。
数量の比較: as much/many as
as much + 不可算名詞 + as / as many + 可算名詞 + as
I have as much time as you do.
私はあなたと同じくらい時間があります。
She has as many books as I have.
彼女は私と同じくらい本を持っています。
We need as much help as possible.
私たちはできるだけ多くの助けが必要です。
否定形
パターン
Subject + verb + not as + 形容詞/副詞 + as
This movie is not as good as the book.
この映画は本ほど良くありません。
He doesn't run as fast as his sister.
彼は妹ほど速く走りません。
Today is not as cold as yesterday.
今日は昨日ほど寒くありません。
I'm not as busy as I was last week.
私は先週ほど忙しくありません。
注意: 否定形では「not as...as」が最も一般的ですが、フォーマルな文脈では「not so...as」も使われます。
疑問形
パターン
Is/Are + subject + as + 形容詞/副詞 + as...?
Is this test as difficult as the last one?
このテストは前回のテストと同じくらい難しいですか？
Are you as tired as I am?
あなたは私と同じくらい疲れていますか？
Does he speak English as fluently as you?
彼はあなたと同じくらい流暢に英語を話しますか？
注意: 疑問文では通常の語順規則に従い、be動詞や助動詞を主語の前に置きます。
省略形
否定の同等比較（三人称単数・単数名詞）
否定の同等比較（複数形・二人称）
過去の否定の同等比較（単数）
過去の否定の同等比較（複数）
よく使うパターン
as...as possible
できるだけ～
as...as ever
相変わらず～
twice/three times as...as
2倍/3倍～
not as...as you might think
思うほど～ではない
使用シーン
人や物の特徴を比較する
身長、年齢、性格などの特徴が同じ程度であることを表す
My sister is as smart as my brother.
私の妹は兄と同じくらい賢いです。
This bag is as expensive as that one.
このバッグはあのバッグと同じくらい高いです。
能力や動作の程度を比較する
走る速さ、話す流暢さなど、動作の程度を比較する
She sings as well as a professional.
彼女はプロと同じくらい上手に歌います。
He can cook as skillfully as a chef.
彼はシェフと同じくらい上手に料理ができます。
数量や程度を比較する
お金、時間、数などの量を比較する
I spent as much money as you did.
私はあなたと同じくらいお金を使いました。
There are as many students as last year.
去年と同じくらいの生徒がいます。
会話例
レストランでの会話
How was your steak?
ステーキはどうでしたか？
It was good, but not as good as the one we had last time.
良かったですが、前回食べたものほど良くはなかったです。
Really? I thought this one was just as delicious.
本当に？私はこれも同じくらい美味しいと思いました。
友人との比較の会話
Is your new apartment as spacious as your old one?
新しいアパートは前のアパートと同じくらい広いですか？
No, it's not as big, but it's much closer to work.
いいえ、そこまで大きくないですが、職場にずっと近いです。
イディオム・慣用表現
as good as gold
とても行儀が良い（特に子供について）
The children were as good as gold during the ceremony.
式典の間、子供たちはとても行儀が良かったです。
as old as the hills
非常に古い
That tradition is as old as the hills.
その伝統は非常に古いものです。
as clear as day
非常に明らか
It's as clear as day that he's lying.
彼が嘘をついているのは明らかです。
as busy as a bee
非常に忙しい
I've been as busy as a bee all week.
私は一週間ずっと非常に忙しかったです。
学習のコツ
- 💡「as...as」の間には必ず形容詞・副詞の原形を使います（比較級にしない）
- 💡否定文では「not as...as」が一般的ですが、「not so...as」も正しい表現です
- 💡「as much as」は不可算名詞、「as many as」は可算名詞と一緒に使います
- 💡「twice as...as」「three times as...as」で倍数を表現できます
- 💡イディオムとして使われる「as...as」表現を覚えると表現の幅が広がります
文化的注意点
イギリス英語では「not so...as」がよりフォーマルな表現として好まれることがあります
「as...as possible」は日常会話でも書き言葉でも非常に頻繁に使われる表現です
よくある間違い
She is as taller as her sister.
She is as tall as her sister.
「as...as」の間には形容詞・副詞の原形を使います。比較級（taller）は使いません。
He runs as faster as me.
He runs as fast as me.
「as...as」の間には副詞の原形（fast）を使います。比較級（faster）は使いません。
I have as many money as you.
I have as much money as you.
「money」は不可算名詞なので「as many」ではなく「as much」を使います。
This is as good than that.
This is as good as that.
同等比較では「than」ではなく2つ目の「as」を使います。
The test wasn't so much difficult as I thought.
The test wasn't as difficult as I thought.
「so much」は不要です。「not as...as」または「not so...as」を使います。
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