TOEIC Part4とは?出題形式と特徴を理解しよう
TOEIC Part4は、リスニングセクションの最後を飾るパートです。1人のスピーカーが話す30〜40秒程度の音声を聞き、それぞれ3つの設問に答えます。全部で30問(10セット×3問)出題されます。
Part3との違いは、Part3が2〜3人の会話形式であるのに対し、Part4は1人のスピーカーによるモノローグ(独白)形式という点です。アナウンス、留守番電話、スピーチなど、実際のビジネスシーンで聞くような音声が出題されます。
Part4の出題パターン5種類
Part4には主に以下の5つの出題パターンがあります。パターンを知っておくと、音声の展開を予測しやすくなります。
1. 電話メッセージ(Telephone Message) 留守番電話や音声案内など。「誰が」「誰に」「何の目的で」話しているかがポイント。
2. アナウンス(Announcement) 空港、駅、店舗、イベント会場などでのお知らせ。変更点や注意事項に注目。
3. 広告・宣伝(Advertisement) 商品やサービスの宣伝。数字(価格、割引率)や比較表現に注意。
4. スピーチ・紹介(Speech / Introduction) 会議やイベントでの挨拶・紹介。人物の経歴や業績がよく問われる。
5. ニュース・報道(News Report) ラジオニュースや交通情報。出来事の詳細や今後の見通しが問われる。
Part4でよく問われる設問タイプ
1. 概要を問う問題
- •What is the purpose of the message?(このメッセージの目的は何ですか?)
- •What is being advertised?(何が宣伝されていますか?)
- •What time does the event start?(イベントは何時に始まりますか?)
- •How much is the discount?(割引はいくらですか?)
- •What should listeners do next?(聞き手は次に何をすべきですか?)
- •What are listeners asked to do?(聞き手は何を求められていますか?)
- •Why does the speaker say, "..."?(話者はなぜ「...」と言っていますか?)
- •What does the speaker imply?(話者は何を示唆していますか?)
Part4で高得点を取る5つの解き方のコツ
Part4は難易度が高いと感じる人が多いですが、正しいテクニックを身につければ確実にスコアアップできます。以下の5つのコツを実践しましょう。
コツ1: 設問を先読みする
Part4攻略の最重要テクニックは「先読み」です。音声が流れる前に設問を読んでおくことで、何を聞き取るべきかが明確になります。
先読みの手順:
- 1前の問題のマークが終わったら、すぐに次の設問を読む
- 23つの設問を読み、問われている情報を把握する
- 3選択肢は読まなくてOK(時間がなければ飛ばす)
- •Who(誰が話しているか)
- •What(何についてか)
- •Where(どこでの話か)
- •When(いつの話か)
- •Why(なぜその行動をするのか)
コツ2: 冒頭30秒に集中する
Part4の音声は、冒頭で最も重要な情報が述べられることが多いです。特に以下の点に集中しましょう。
冒頭で分かること:
- •音声のジャンル(電話、アナウンス、広告など)
- •話者の立場(店員、司会者、上司など)
- •全体のテーマ(何についての話か)
→ 電話メッセージで、カスタマーサービスからの折り返しだと分かる
コツ3: キーワードをキャッチする
全ての単語を聞き取る必要はありません。設問で問われている情報に関連するキーワードだけをキャッチしましょう。
よく出るキーワード例:
- •数字: 時間、日付、価格、パーセント
- •場所: 会議室、受付、駐車場など
- •アクション: call back, visit, register, contactなど
- •変更: instead, however, but, unfortunately
コツ4: 図表問題は先に確認する
Part4には、図表(グラフ、スケジュール表など)を見ながら解く問題があります。この場合、必ず図表を先に確認しましょう。
図表問題の攻略法:
- 1設問を読む前に図表の内容を把握する
- 2図表の項目名(日時、場所、金額など)を確認
- 3音声では図表のどの部分について言及されるかに注目
コツ5: 聞き逃しても引きずらない
Part4では、1つの音声につき3問出題されます。1問聞き逃しても、次の2問で取り返すことができます。
メンタル管理のコツ:
- •分からない問題は素早くマークして次に進む
- •1問に固執すると、次の先読み時間がなくなる
- •「2問取れればOK」の気持ちで臨む
- •先読み: 8〜10秒
- •音声を聞く: 30〜40秒
- •回答: 8秒(3問合計)
Part4のパターン別攻略法
Part4の5つの出題パターンには、それぞれ押さえるべきポイントがあります。パターンごとの攻略法を身につけましょう。
電話メッセージの攻略法
よく出る場面:
- •顧客からのクレーム
- •予約の変更・確認
- •会議の日程調整
- •折り返し電話の依頼
- 1誰から誰への電話か
- 2電話の目的は何か
- 3相手に何をしてほしいか(折り返し、確認など)
- 4連絡先や期限
- •"This is [名前] calling from [会社名]..."(...からの電話です)
- •"I'm calling about..."(...の件でお電話しています)
- •"Please call me back at..."(...までお電話ください)
- •"If you have any questions, please contact..."(ご質問があれば...にご連絡ください)
アナウンスの攻略法
よく出る場面:
- •空港・駅での案内
- •店舗の営業時間変更
- •イベントの開始・変更案内
- •緊急のお知らせ
- 1どこでのアナウンスか
- 2何についてのお知らせか
- 3変更点は何か(時間、場所、内容)
- 4聞き手は何をすべきか
- •"Attention, please..."(お知らせです)
- •"We regret to inform you that..."(残念ながら...をお知らせします)
- •"Due to [理由], [変更内容]..."(...のため、...となります)
- •"Please proceed to..."(...へお進みください)
広告・宣伝の攻略法
よく出る場面:
- •新商品・サービスの紹介
- •セール・キャンペーンの告知
- •店舗オープンの案内
- 1何を宣伝しているか
- 2価格・割引情報
- 3期間や条件
- 4申し込み方法
- •"For a limited time only..."(期間限定で)
- •"Don't miss this opportunity..."(このチャンスをお見逃しなく)
- •"Call now and receive..."(今すぐお電話で...がもらえます)
- •"Visit our website at..."(ウェブサイト...をご覧ください)
スピーチ・紹介の攻略法
よく出る場面:
- •会議の開会挨拶
- •ゲストスピーカーの紹介
- •表彰式でのスピーチ
- •退職者への送別の言葉
- 1誰についてのスピーチか
- 2その人の経歴・業績
- 3聞き手は何をすべきか(拍手、質問など)
- •"It's my pleasure to introduce..."(...をご紹介できることを嬉しく思います)
- •"Please join me in welcoming..."(...を歓迎しましょう)
- •"[人名] has been with our company for..."(...は当社に...年在籍しています)
Part4のおすすめ勉強法
Part4のスコアを上げるには、日々の学習で「聞く力」を鍛えることが不可欠です。以下の勉強法を実践しましょう。
勉強法1: シャドーイングで音声処理速度を上げる
シャドーイングとは、音声を聞きながら1〜2語遅れで同じように発話するトレーニングです。
やり方:
- 1まず音声を聞いて内容を理解する
- 2スクリプトを見ながら音声と同時に読む(オーバーラッピング)
- 3音声の後を追いかけて発話する(シャドーイング)
- 4スクリプトなしでシャドーイングする
- •英語のスピードに慣れる
- •リエゾン(音の連結)が聞き取れるようになる
- •語順のまま理解する力がつく
勉強法2: ディクテーションで弱点を特定する
ディクテーションとは、聞こえた音声を一語一句書き取るトレーニングです。
やり方:
- 1Part4の音声を一文ずつ止めながら書き取る
- 2スクリプトと照らし合わせて間違いを確認
- 3聞き取れなかった箇所を重点的に復習
- •自分が聞き取れていない音が明確になる
- •冠詞(a, the)や前置詞など細部まで聞く習慣がつく
勉強法3: 問題演習で出題パターンに慣れる
実際のTOEIC形式の問題を繰り返し解くことで、本番に強くなります。
おすすめ教材:
- •『TOEIC公式問題集』: 本番に最も近い問題が解ける
- •『初心者特急シリーズ』: TOEIC500点以下の人におすすめ
- •『究極のゼミ Part3&4』: Part4の徹底対策に最適
- •時間を計って解く(本番と同じ条件)
- •間違えた問題は必ず復習する
- •同じ問題を繰り返し解いて完全に理解する
勉強法4: スキマ時間を活用する
リスニング力は、毎日の積み重ねで伸びます。スキマ時間を活用して、英語に触れる時間を増やしましょう。
おすすめの活用法:
- •通勤・通学中: TOEIC問題のリスニング音声
- •家事中: 英語ニュース(BBC, CNN)のかけ流し
- •就寝前: 当日解いた問題の音声を復習
- •スタディサプリENGLISH
- •abceed
- •TOEIC公式アプリ
Part4が聞き取れない原因と対策
Part4で苦戦する人には、共通した原因があります。自分の弱点を把握して、効果的に対策しましょう。
原因1: 英語の音そのものが聞き取れない
症状: 知っている単語なのに、音声で聞くと分からない
原因:
- •リエゾン(音の連結)に慣れていない
- •単語の発音を間違えて覚えている
- •シャドーイングで正しい発音を身につける
- •発音記号を確認しながら単語を覚える
- •例: "want to" → "wanna"、"going to" → "gonna"
原因2: 単語・文法の知識が不足している
症状: 音は聞こえるが、意味が理解できない
原因:
- •ビジネス英語の語彙が不足している
- •文法理解が曖昧
- •TOEIC頻出単語帳で語彙力を強化
- •基礎文法を復習する
- •Part4に出る表現を集中的に覚える
原因3: 英語を理解するスピードが追いついていない
症状: 最初は聞き取れるが、途中から分からなくなる
原因:
- •日本語に訳しながら聞いている
- •英語の語順で理解できていない
- •英語を英語のまま理解する「直読直解」を意識
- •スラッシュリーディングで語順のまま読む練習
- •速度を上げた音声でシャドーイングする
まとめ|Part4攻略で目標スコアを達成しよう
TOEIC Part4は、正しい対策をすれば確実にスコアアップできるパートです。
Part4攻略のポイントまとめ:
- 1設問の先読みを徹底する
- 2冒頭30秒に集中して全体像をつかむ
- 35つの出題パターンと頻出フレーズを覚える
- 4シャドーイング・ディクテーションで聞く力を鍛える
- 5問題演習を繰り返して本番に慣れる
- •公式問題集でPart4を10セット解く
- •間違えた問題の音声をシャドーイング
- •毎日15分のリスニング練習を習慣化