ゼロ条件文（一般的真理の条件文）
Zero Conditional
概要
この文法は何か
ゼロ条件文は、常に真実である一般的な事実、科学的真理、習慣を表現するときに使います。「もし〜ならば、（いつも）〜である」という意味です。
いつ使うか
一般的な事実、科学的真理、自然法則、習慣的な行動、絶対的なルールを表現するときに使います。
作り方
If + 現在形, 現在形（両方とも現在形を使う）
重要ポイント
- 1両方の節で現在形を使う
- 2"if" の代わりに "when" も使える（意味はほぼ同じ）
- 3常に真実である事柄を表す
- 4仮定ではなく、実際の事実を述べる
ルールと例文
基本形: If + 主語 + 現在形, 主語 + 現在形
If + Subject + Present Simple, Subject + Present Simple
If you heat water to 100°C, it boils.
水を100度に加熱すると、沸騰します。
If it rains, the ground gets wet.
雨が降ると、地面が濡れます。
If you mix blue and yellow, you get green.
青と黄色を混ぜると、緑になります。
If people eat too much, they gain weight.
人は食べ過ぎると、体重が増えます。
When を使った形（習慣的な行動）
When + Subject + Present Simple, Subject + Present Simple
When I wake up late, I skip breakfast.
遅く起きたとき、私は朝食を抜きます。
When she feels stressed, she listens to music.
ストレスを感じるとき、彼女は音楽を聴きます。
When the sun sets, it gets dark.
太陽が沈むと、暗くなります。
When babies are hungry, they cry.
赤ちゃんはお腹が空くと、泣きます。
命令文との組み合わせ
If + Subject + Present Simple, 命令文
If you have a problem, call me.
問題があったら、私に電話してください。
If you don't understand, ask the teacher.
分からなかったら、先生に聞いてください。
If the alarm rings, leave the building immediately.
警報が鳴ったら、すぐに建物を出てください。
否定形
パターン
If + 主語 + don't/doesn't + 動詞, 主語 + don't/doesn't + 動詞
If you don't water plants, they die.
植物に水をやらないと、枯れます。
If it doesn't rain, the garden gets dry.
雨が降らないと、庭が乾燥します。
If people don't exercise, they become unhealthy.
人は運動しないと、不健康になります。
注意: 否定形も一般的な事実や真理を表現するときに使います。
疑問形
パターン
What happens if + 主語 + 現在形?
What happens if you press this button?
このボタンを押すとどうなりますか？
What do you do if you feel sick?
具合が悪いときどうしますか？
Where do you go if you need help?
助けが必要なときどこに行きますか？
注意: 疑問文は習慣や一般的な対処法を尋ねるときに使います。
よく使うパターン
If you + 動詞, you + 動詞
一般的なアドバイスや事実を述べる
When + 時を表す表現, 結果
習慣的な行動パターンを表す
If + 条件, 命令文
指示やルールを示す
使用シーン
科学的事実・自然法則
科学や自然界の真理を説明するときに使います。
If you freeze water, it becomes ice.
水を凍らせると、氷になります。
If plants get sunlight, they grow.
植物が日光を受けると、成長します。
If you drop something, it falls.
何かを落とすと、落下します。
日常の習慣
習慣的な行動や繰り返されるパターンを表現するときに使います。
When I finish work, I go to the gym.
仕事が終わると、ジムに行きます。
If I feel tired, I take a nap.
疲れを感じたら、昼寝をします。
When it gets cold, I wear a jacket.
寒くなると、ジャケットを着ます。
ルールや指示
規則や手順を説明するときに使います。
If the alarm sounds, evacuate the building.
警報が鳴ったら、建物から避難してください。
If you have questions, raise your hand.
質問があったら、手を挙げてください。
If the light turns red, you must stop.
信号が赤になったら、止まらなければなりません。
会話例
科学の授業
What happens if you heat ice?
氷を熱するとどうなりますか？
If you heat ice, it melts and becomes water.
氷を熱すると、溶けて水になります。
Correct! And what happens if you heat water?
正解！では、水を熱するとどうなりますか？
If you heat water, it boils and becomes steam.
水を熱すると、沸騰して蒸気になります。
日常の習慣について話す
What do you do when you feel stressed?
ストレスを感じたときどうしますか？
When I feel stressed, I go for a walk.
ストレスを感じたとき、散歩に行きます。
Does it help?
効果ありますか？
Yes, if I walk for 30 minutes, I always feel better.
はい、30分歩くと、いつも気分が良くなります。
学習のコツ
- 💡ゼロ条件文は「いつも真実」であることを表します。第一条件文（未来の可能性）と混同しないようにしましょう
- 💡"if" と "when" はゼロ条件文ではほぼ同じ意味で使えます。習慣を表すときは "when" の方が自然なこともあります
- 💡両方の節で現在形を使うことを忘れないでください（willは使いません）
- 💡科学的事実を述べるときは、主語を "you" にすることで一般化できます
- 💡命令文と組み合わせて、指示やアドバイスを表現できます
文化的注意点
日本語では「〜すると」「〜したら」と訳されますが、英語では常に真実である事柄に限定されます。
科学の授業や取扱説明書で頻繁に使われる表現です。
よくある間違い
If you heat water, it will boil.
If you heat water, it boils.
ゼロ条件文では両方の節で現在形を使います。"will" は使いません（これは第一条件文になります）。
If it rains, the ground got wet.
If it rains, the ground gets wet.
結果の節も現在形を使います。過去形は使いません。
If you will study hard, you get good grades.
If you study hard, you get good grades.
if節でも現在形を使います。"will" は使いません。
When you heated ice, it melts.
When you heat ice, it melts.
両方の節で現在形を使います（一般的な事実を表すため）。
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