準助動詞（be able to, be going to など）
Semi-Modals
概要
この文法は何か
準助動詞（Semi-modals）は、助動詞と似た意味を持つが、文法的には一般動詞のように活用する表現です。be able to、be going to、have to、ought to、used to などがあり、助動詞にはできない時制変化や不定詞形を作ることができます。
いつ使うか
助動詞では表現できない時制（現在完了、未来など）を使いたいとき、または特定のニュアンスを出したいときに使います。
作り方
be動詞/have + 準助動詞表現 + (to) + 動詞の原形
重要ポイント
- 1助動詞と似た意味だが、一般動詞のように活用する
- 2時制変化が可能（was able to, will be able to など）
- 3不定詞形が作れる（to be able to など）
- 4助動詞との使い分けでニュアンスが変わる
- 5主に be able to, be going to, have to, ought to, used to, had better などがある
ルールと例文
be able to：～できる（能力・可能性）
Subject + am/is/are/was/were able to + Verb
I am able to speak three languages.
私は3つの言語を話せます。
She was able to solve the problem.
彼女はその問題を解くことができました。
Will you be able to come tomorrow?
明日来ることができますか？
I have been able to contact him.
彼に連絡を取ることができました。
be going to：～するつもりだ（意図・予定）
Subject + am/is/are going to + Verb
I am going to study abroad next year.
来年留学するつもりです。
It's going to rain soon.
まもなく雨が降りそうです。
They were going to call you.
彼らはあなたに電話するつもりでした。
have to：～しなければならない（義務・必要性）
Subject + have/has/had to + Verb
I have to finish this report today.
今日このレポートを終わらせなければなりません。
She has to work on weekends.
彼女は週末に働かなければなりません。
We had to wait for two hours.
私たちは2時間待たなければなりませんでした。
ought to：～すべきだ（義務・助言）
Subject + ought to + Verb
You ought to see a doctor.
医者に診てもらうべきです。
We ought to leave soon.
私たちはすぐに出発すべきです。
used to：～したものだった（過去の習慣・状態）
Subject + used to + Verb
I used to play tennis every day.
私は毎日テニスをしたものでした。
She used to live in Tokyo.
彼女は東京に住んでいました。
had better：～したほうがいい（強い助言）
Subject + had better + Verb
You'd better hurry up.
急いだほうがいいですよ。
We had better check the schedule.
予定を確認したほうがいいです。
否定形
パターン
各準助動詞で否定の作り方が異なる
I am not able to come.
私は来ることができません。
She is not going to attend.
彼女は出席するつもりはありません。
We don't have to go.
私たちは行く必要がありません。
You oughtn't to worry.
心配すべきではありません。
I didn't use to like coffee.
以前はコーヒーが好きではありませんでした。
You'd better not be late.
遅れないほうがいいですよ。
注意: 否定形の作り方は各準助動詞で異なります。be able to と be going to は be動詞を否定、have to は do を使って否定します。
疑問形
パターン
各準助動詞で疑問文の作り方が異なる
Are you able to swim?
泳げますか？
Is it going to snow?
雪が降るでしょうか？
Do I have to pay now?
今支払わなければなりませんか？
Did you use to smoke?
以前は喫煙していましたか？
注意: be able to と be going to は be動詞を前に、have to は do を使って疑問文を作ります。
省略形
口語で頻繁に使用（gonna は非常にカジュアル）
口語で頻繁に使用
口語で使用（gotta は非常にカジュアル）
口語で頻繁に使用
よく使うパターン
be able to + 動詞
～できる（時制変化可能な can）
be going to + 動詞
～するつもりだ
have to + 動詞
～しなければならない
used to + 動詞
以前は～したものだった
had better + 動詞
～したほうがいい（強い助言）
使用シーン
時制変化が必要な場合
助動詞では表現できない時制（現在完了、未来など）を使う
I haven't been able to sleep well lately.
最近よく眠れていません。
Will you be able to finish by Friday?
金曜日までに終わらせられますか？
過去の習慣を表す
used to で過去の習慣や状態（今はもうしていない）を表す
I used to go jogging every morning.
毎朝ジョギングをしていました。
There used to be a park here.
ここには公園がありました。
外的な義務を表す
have to で外的な義務や必要性を表す（must より客観的）
I have to submit the report by Monday.
月曜日までにレポートを提出しなければなりません。
She has to take care of her children.
彼女は子供たちの世話をしなければなりません。
会話例
週末の予定について
What are you going to do this weekend?
今週末は何をするつもりですか？
I have to work on Saturday, but I'll be able to relax on Sunday.
土曜日は仕事だけど、日曜日はリラックスできるわ。
You'd better get some rest. You've been working too hard.
少し休んだほうがいいよ。働きすぎだから。
昔話
I used to walk 5 kilometers to school every day.
私は毎日5キロ歩いて学校に通ったものだ。
Really? Were you able to do that in all weather?
本当に？どんな天気でもそれができたんですか？
Yes, we had to. There were no buses back then.
ああ、そうしなければならなかったんだ。当時はバスがなかったからね。
学習のコツ
- 💡be able to は時制変化が必要なとき can の代わりに使います
- 💡have to と must の違い：have to は外的義務、must は内的義務・強い確信
- 💡don't have to（する必要がない）と must not（してはいけない）の違いに注意
- 💡used to は「以前は～だった（今は違う）」というニュアンス
- 💡had better は強い助言で、しないと悪い結果になるというニュアンスがある
- 💡be going to は近い未来や明確な証拠がある予測によく使われる
文化的注意点
gonna（going to）、gotta（got to）は口語でよく使われますが、書き言葉では避けるべきです
ought to はやや古風で formal な印象があり、現代では should がより一般的です
have got to は主にイギリス英語で使われ、have to より緊急性が高いニュアンスがあります
よくある間違い
I can to speak English.
I can speak English. / I am able to speak English.
can の後に to は不要です。to を使いたい場合は be able to を使います。
I must to go.
I must go. / I have to go.
助動詞 must の後に to は不要です。to を使いたい場合は have to を使います。
I will can help you.
I will be able to help you.
助動詞を2つ続けることはできません。will の後は be able to を使います。
She used to goes there.
She used to go there.
used to の後は動詞の原形を使います。
I don't must go.
I don't have to go. / I must not go.
must を do で否定することはできません。「する必要がない」は don't have to、「してはいけない」は must not を使います。
You better go now. (had が抜けている)
You'd better go now.
had を省略することはできません。必ず had better の形を使います。
Memorizeアプリで効率的に学習
準助動詞（be able to, be going to など）を含む、すべての英文法を体系的に学習できます。単語と組み合わせて実践力を養成。