埋め込み疑問文
Embedded Questions
概要
この文法は何か
埋め込み疑問文は、疑問文が文の一部(主語、目的語、補語など)として埋め込まれた構造です。間接疑問文と似ていますが、より広い概念で、様々な文型で使われます。
いつ使うか
疑問の内容を名詞節として使いたいとき、フォーマルな文章や学術的な文脈で使います。文の主語、目的語、補語として機能します。
作り方
疑問詞 + 主語 + 動詞(平叙文の語順)
重要ポイント
- 1疑問詞の後ろは平叙文の語順
- 2文の主語・目的語・補語として機能
- 3間接疑問文よりも広い概念
- 4学術的・フォーマルな文章で頻出
- 5疑問符(?)は通常付けない
ルールと例文
主語としての埋め込み疑問文
疑問詞 + 主語 + 動詞 + ... (文の主語として)
What you said makes sense.
あなたが言ったことは理にかなっています。
How the system works is explained in the manual.
システムがどのように機能するかはマニュアルで説明されています。
Where she went is still a mystery.
彼女がどこに行ったかはまだ謎です。
Why they left early is unclear.
なぜ彼らが早く帰ったかは不明です。
When the meeting will be held has not been decided.
会議がいつ開催されるかはまだ決まっていません。
目的語としての埋め込み疑問文
動詞 + 疑問詞 + 主語 + 動詞
I understand why you did that.
なぜあなたがそうしたか理解しています。
She knows where he lives.
彼女は彼がどこに住んでいるか知っています。
They discussed what should be done.
彼らは何をすべきかを議論しました。
We need to decide when to start.
いつ始めるかを決める必要があります。
補語としての埋め込み疑問文
be動詞 + 疑問詞 + 主語 + 動詞
The question is how we can solve this problem.
問題はどうやってこれを解決できるかです。
The issue is whether we have enough time.
問題は十分な時間があるかどうかです。
The problem is what we should do next.
問題は次に何をすべきかです。
My concern is when they will arrive.
私の懸念は彼らがいつ到着するかです。
前置詞の目的語としての埋め込み疑問文
前置詞 + 疑問詞 + 主語 + 動詞
It depends on what you want.
それはあなたが何を望むかによります。
We talked about where to go.
どこに行くかについて話しました。
I'm interested in how this works.
これがどのように動くか興味があります。
The success depends on whether everyone cooperates.
成功は皆が協力するかどうかにかかっています。
否定形
パターン
疑問詞 + 主語 + 否定動詞
What you did not tell me is important.
あなたが私に言わなかったことは重要です。
I understand why he did not come.
なぜ彼が来なかったか理解しています。
The question is whether we should not proceed.
問題は進めるべきではないかどうかです。
注意: 埋め込み疑問文の中で否定形を使うこともできます。
よく使うパターン
What/How/Where... + 主語 + 動詞 + is/are...
~は...です(主語として)
The question/issue/problem is + 疑問詞...
問題は~です
動詞 + 疑問詞 + 主語 + 動詞
~かを...する(目的語として)
depends on + 疑問詞...
~によって決まる
使用シーン
学術論文
研究課題や問題を表現する
How climate change affects biodiversity is the focus of this study.
気候変動が生物多様性にどのように影響するかがこの研究の焦点です。
What causes this phenomenon remains unclear.
この現象の原因は依然として不明です。
ビジネス会議
課題や論点を議論する
The question is whether we can meet the deadline.
問題は締め切りに間に合うかどうかです。
What we need to discuss is the budget allocation.
私たちが議論する必要があるのは予算配分です。
日常会話
意見や理解を表現する
I understand why you feel that way.
なぜあなたがそう感じるか理解しています。
It depends on what you prefer.
あなたが何を好むかによります。
会話例
プロジェクト会議
The question is how we can improve efficiency.
問題はどうやって効率を改善できるかです。
What we need is better communication.
私たちに必要なのはより良いコミュニケーションです。
I agree. How we implement this is what we need to discuss.
同意します。これをどう実装するかが議論すべきことです。
友人との会話
I don't know what I should do.
何をすべきか分かりません。
Well, it depends on what you want to achieve.
まあ、あなたが何を達成したいかによりますね。
That's true. What you said makes sense.
その通りですね。あなたの言ったことは理にかなっています。
学習のコツ
- 💡埋め込み疑問文は文の主語・目的語・補語として機能することを理解しましょう
- 💡平叙文の語順(主語 + 動詞)を保つことを忘れないようにしましょう
- 💡学術論文やフォーマルな文章を読むときに、この構文を意識的に探してみましょう
- 💡間接疑問文との違いを理解しましょう(埋め込み疑問文の方が広い概念)
- 💡疑問符(?)は通常付けないことを覚えましょう
文化的注意点
学術論文では、研究課題を表現するために頻繁に使われます。
ビジネス文書では、問題や課題を明確に示すために使用されます。
フォーマルなスピーチやプレゼンテーションでもよく使われる構文です。
よくある間違い
What does he want is unclear.
What he wants is unclear.
埋め込み疑問文ではdo/does/didを使いません。
Where is she going is the question.
Where she is going is the question.
埋め込み疑問文では倒置しません。平叙文の語順を使います。
I know what does he mean.
I know what he means.
埋め込み疑問文ではdo/does/didを使いません。
The problem is why did they leave.
The problem is why they left.
埋め込み疑問文では倒置しません。
Memorizeアプリで効率的に学習
埋め込み疑問文を含む、すべての英文法を体系的に学習できます。単語と組み合わせて実践力を養成。